トヨタ 新型 プリウスα[2014年マイナーチェンジモデル] 試乗レポート/渡辺陽一郎(2/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
先進安全装備のオプション価格を値下げ
内装ではインパネの中央部分が光沢のあるピアノブラックになり、上級のGのシートは表皮に合成皮革とファブリックを使う。4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイも標準装着した。
そしてミリ波レーダーを使った自動ブレーキの作動も可能なプリクラッシュセーフティシステム(衝突回避の支援機能)、レーダークルーズコントロール、車線の逸脱を警報するレーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームがセットオプションとして設定されている。この安全装備のオプション価格は6万8040円。以前はプリクラッシュセーフティシステムとレーダークルーズコントロールだけで15万1200円だったから、マイナーチェンジ後は、性能を高めた上で値下げした。
このほかLEDヘッドランプもバイビームタイプに変更され、オプション価格が従来の11万8800円から9万7200円に下がっている。一方、車両価格は5~10万円の値上げになった。
新型プリウスαを選ぶ時に注意したいのは、プリクラッシュセーフティシステムのオプション設定が、G以上のグレードに限られること。今後は売れ筋のS、あるいはSツーリングセレクションにも設定して欲しい。
プリウスより良好だった乗り心地はさらに改善
マイナーチェンジしたプリウスαの運転感覚はどうだろう。
今回はプリウスα「G」(7人乗り)を試乗した。1.8リッターのハイブリッドを搭載して、16インチタイヤを装着している。
動力性能は以前と基本的に同じだ。車両重量が1400kgを超えるから加速力に余裕があるとはいえないが、力不足を感じる心配もない。静粛性はトヨタのハイブリッド車の中でも優れた部類に入り、モーター駆動で発進。その後にエンジンが再始動した時のノイズも抑えている。
乗り心地は、重厚な印象は乏しいが、2011年の登場時点に比べると少し向上した。以前からプリウスαは、走行状態に応じてモーターの駆動力を微妙に増減させ、ボディの前後方向の揺れを抑える「ばね上制振制御」などを備えていた。ホイールベースが長いこともあって、乗り心地はもともとプリウスよりも優れていたが、さらに改善している。
走行安定性と操舵感は、反応の仕方が穏やかだ。もう少し車両の動きを正確にするなど、改善を加える余地はあるが、誰にでも扱いやすい。このあたりはプリウスαらしいところだろう。
[プリウスαは、現代のマークII/チェイサー/クレスタ!?・・・次ページへ続く]
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