由良拓也/今井優杏の「あなたの愛車教えてください!」(3/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:今井優杏
日本の“制服文化”が没個性を生んでしまっている!
実はこの前、富士でプリウスカップがあったんですが、コテンパンにやられてね。僕のは人のよりも空気抵抗が少ないから、富士では強いはずなんです。だけど負けました。どうしてだかわかりますか?
―それはレースにも関係のある答えですか?
そう、要はスリップにつく(スリップストリームに入る)。それを新田(守男選手)にやられてね。ヤツらはサーキットのプロじゃないですか。徹底的にマークされて、ゴールの前でヒュっと抜かれて。乗ってる最中に負けるのわかってました。だから次出るときは、僕のクルマをプロに運転させようと思ってます(笑)。
―(笑)ちなみにカーデザインという面から見て、プリウスというクルマは如何でしょうか。
トヨタのクルマの中では素晴らしいと思います。20のプリウスでよかったところを、30でちゃんと進化させて、プリウスという形を継承しながら進んでいる。
日本にハイブリッドカーという前例がなかったから、自由にやれたんじゃないかと僕は思います。日本は特にスタイリングに個性があっちゃいけないという変な暗黙のルールがあって、これは日本の制服文化がいけないと思うんですよね。
―制服?セーラー服とかの制服ですか?
そう、一番感受性が豊かな時代に画一化されたものを着て、個性が伸ばせなくなるんですよね。プジョーやシトロエンなんか、すごく個性的なもの出してくるじゃないですか。日本じゃ絶対に通用しないアバンギャルドなのがどんどん出てくるでしょう。日本の中では日産とマツダは革新的というか、日本に迎合していないデザインは出して来ますよね。たとえばジュークなんて、僕にはとても理解できないデザインだけど(笑)売れてる。しかも赤が売れてるっていうじゃない。だからだんだん買い手の側の意識が変わってきてるということを知らないとね。
―ちなみに今後、気になるクルマはありますか?
経済的にゆとりがあれば(笑)パナメーラに乗りたいですね。
―デザイン的に賛否両論ありましたが?
僕そういうクルマが好きなんです。みんながイイっていうクルマにあんまり興味がない。コレ踏まれたカエルみたいだよなぁ、みたいな隙があるところに、可愛げがありますね。928に乗ってたことはあるんです。今でも好きですね。カイエンはあんまり好きじゃないですが。
―燃費的にはまさにプリウスと真逆に位置しますね、カイエン。
でもプリウスの前に乗ってたのはメルセデス・ベンツのML55だったんですよ。いいクルマだったなぁ、大好きでしたね。足回り・動力性能、それからスタイリングも好きでした。今のモデルではなくて、その前のはアメ車チックな魅力があって、あれは長く乗りました。
そんなクルマからプリウスに乗り換えたら、どうやってもガソリンが減らないことにビックリしました(笑)。
今井優杏の「取材後記」
最後に、日本のカーデザインについてどう思われますか、と伺ったところ、
『今売れてるアウディなんかは美しいフォルムの上に凝ったディテールが乗ってる。売れるのは基本が美しいからです。なんとかカーデザインでスゴイと言わせようとこねくり回した感じがする。デザイナーのセンスがないんじゃなくて、まとめる上の人間がもっとがんばらないとね。初代デザインを2代目・3代目で崩して行ってる感じがします。』
とお話し下さいました。
う~ん、実はもっともっとお話を聞きたかった!出来れば1年くらい修行させていただきたいくらい!
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