「あ、後ろから自転車!」新型ノア/ヴォクシーにはスライドドアOPENを緊急停止する安全機能が備わった

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2022年1月13日に登場したトヨタの新型ノア/ヴォクシー。同社の主力ミニバンが8年ぶりにフルモデルチェンジされたとあって、プラットフォーム(車台)から刷新されるなどかなり力の入った仕上がりとなっている。特に先進運転支援システムは、他のトヨタ車に先駆けて導入された新機能も多い。

今回はその中でも、ミニバンならではの装備「安心降車アシスト」を紹介。後方からクルマや自転車などの接近を検知すると、スライドドアのオープンを止めてくれるのだ。

目次[開く][閉じる]
  1. 8年ぶりのフルモデルチェンジで大きく進化を遂げた先進運転支援機能
  2. 後続車両の接近を知らせて不意のドア開けを回避してくれる安全機能「安心降車アシスト」
  3. 新型ノア/ヴォクシーの安心降車アシスト機能はレクサスの一歩上! 開きかけのスライドドアも止めてくれる

8年ぶりのフルモデルチェンジで大きく進化を遂げた先進運転支援機能

8年ぶりのフルモデルチェンジとなった4代目新型ノア/ヴォクシー。先代モデルから進化したポイントは数多いが、プラットフォーム刷新に合わせ、搭載する各種センサー類も大きくバージョンアップ。先進運転支援機能はトヨタ車の中でも最新の仕様となっている。

その詳細は別記事で紹介しているので併せてチェックして欲しいが、今回は紹介し切れなかった新機能をレポートする。

その名は「安心降車アシスト(ドアオープン制御付き)」。トヨタ車ブランドとしては初の装備となる。

後続車両の接近を知らせて不意のドア開けを回避してくれる安全機能「安心降車アシスト」

安心降車アシストの装備は、2021年11月より国内導入をスタートした「レクサス 新型NX」に次ぐ採用となる。後方から接近する車両・自転車を検知し、ドアを開けようとした際に警告を発してくれる機能だ。

これは、フルモデルチェンジにより大きく進化を遂げた車載のセンサー類を有効活用することで生まれた機能。ドアミラーでは確認しづらい車両後方を検知する「ブラインドスポットモニター」(BSM)用の後部センサーを用いているのだ。

不意のドア開けを警告するだけではない。ドア自体を開けさせない機能も備わっている点に注目したい。

レクサス 新型NXはの安心降車アシスト機能は「ドアオープン制御」付き

レクサス 新型NXのヒンジ式ドアには、ドアラッチ(ドアの掛け金・車体側のストライカとかみ合わせる)を電気制御でスムーズに開け閉めする「e-ラッチシステム」が搭載されている。

ドアの内側にはプッシュ式のボタンがあり、通常のドアよりもスムーズでスマートな開閉が出来る。安心降車アシストは、検知し警告を発するとともに、e-ラッチシステムにドア開閉をキャンセルさせる指示を出す点が新しい。不意なドア開けによる後続車との接触を回避させるという訳だ。

ただしいったんドアを開けてしまった(ラッチを解除してしまった)場合には、開閉を止めることは出来ない。

新型ノア/ヴォクシーの安心降車アシスト機能はレクサスの一歩上! 開きかけのスライドドアも止めてくれる

今回発表された新型ノア/ヴォクシーは、レクサス 新型NXに次いで、トヨタ車ブランド初採用となる安心降車アシスト機能(ドアオープン制御付き)が採用された。パワースライドドア装着車にメーカーオプション設定される。

安心降車アシストの基本的な機能は同じだが、ヒンジ式の通常ドアを持つレクサス 新型NXに対し、新型ノア/ヴォクシーでは後席スライドドアに対して作動する、という点が大きく異なる。

ヒンジドアの場合、一度開けてしまえばドアを止めることは出来ないが、パワースライドドアなら動作中の開閉キャンセルも可能という訳だ。

「あ、危ない!」とシステムが判断するとオートスライドドアの作動を緊急停止

まず後方から接近する車両(自転車を含む)を検知すると、ドアミラー内の警告灯(BSMの警告表示)が点滅し注意を促す。

さらに、降車する乗員が接触する可能性が高いとシステムが判断した場合には、メーターとドアミラー内の警告灯点滅及び警告音を作動。同時にパワースライドドアの作動を停止、またはオープンをキャンセルさせる。

例えば後方から来た車両や自転車と降車する乗員の一定の距離が保たれていると判断した場合には、ドアの作動停止などは行われない。

子供の不意の飛び出しなどに対する抑止効果が期待出来る新型ノア/ヴォクシーの安心降車アシスト機能。ブラインドスポットモニター(BSM)とのセットオプションで13万4200円(消費税込)は、決して高くない装備と言えるだろう。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:島村 栄二・TOYOTA]

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筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

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