トヨタ ハリアー&ハリアーハイブリッド 試乗レポート(2014年モデル)/渡辺陽一郎(2/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
直列4気筒であることをあまり意識させない2リッターエンジン
新型ハリアーが搭載するエンジンは、「2リッター直列4気筒」と、2.5リッターベースの「ハイブリッド」の2種類。
2リッターのノーマルエンジンにはFFの2WDと4WDがあり、ハイブリッドは後輪をモーターで駆動する4WDのみだ。今回の試乗はハイブリッドがメインだが、2リッターにも触れておこう。
新型ハリアーに搭載されているエンジンは、トヨタ 新型ヴォクシー&新型ノアと基本的に同じ。最高出力は151馬力(6,100rpm)、最大トルクは19.7kg-m(3,800rpm)になる。車両重量も新型ヴォクシー&新型ノアと同等だ。
ただし最終減速比は、新型ハリアーがローギヤード化されて加速力を高める設定になる。なので2リッターエンジンでも、実用的には力不足を感じない。2リッターエンジンは最大トルクを3,800rpmで発揮することもあり、クセがなくて扱いやすい。遮音対策も入念に行ったようで、同じエンジンを積んだ新型ヴォクシー&新型ノアに比べるとエンジン音も小さい。巡航状態では、直列4気筒であることをあまり意識しなかった。
しかし、この2リッターエンジンが新型ハリアーに相応しいかといえば、それは違うだろう。普通に加速する時でもアクセル開度は大きめになり、登坂路では直列4気筒のノイズも響く。新型ヴォクシー&新型ノアは多人数乗車や荷物の積載に重点を置いたミニバンだが、ハリアーは情緒が大切。少なくとも2.5リッターは欲しい。
そもそも2リッターを採用した理由は、ノーマルエンジンでも燃料消費量を抑え、75%のエコカー減税(2WDは免税)を達成するためのものだ。バブル景気とエコカー減税では、価値観が合わないだろう。
快適なのは“ハイブリッド”
そこで新型ハリアーハイブリッドへと乗り替えると、2.5リッターにモーターの駆動力も加わり、動力性能は大幅に向上する。ノーマルエンジンでいえば3リッターに近い。
ハイブリッドだから、高回転域の吹け上がりはいま一歩。理想は滑らかに回る2リッタークラスのダウンサイジングターボだが、ハイブリッドらしく巡航時の静粛性は優れ、軽くアクセルペダルを踏み増した時も素早くモーターの駆動力が立ち上がる。2リッターのノーマルエンジンに比べると、豪華な雰囲気を味わえた。
走行安定性は、すべてのグレードにわたって良好だ。プラットフォームのベースになったヴァンガードも素性の良いクルマだが、新型ハリアーはさらに補強を加えている。今日のクルマらしく後輪の接地性を高め、操舵角に対して忠実に曲がる設定だ。
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