トヨタ エスティマハイブリッド 試乗レポート(3/4)
- 筆者： 岡本 幸一郎
- カメラマン：原田 淳
センターコンソール下のバッテリー あなたはどう思う？
問題は・・・といえば、これはHVの宿命なのだが、車内の重要な部分に影響している点だ。3列目シートの床下格納や2列目のロングスライドを優先したため、先代ではラゲッジ床下に搭載したバッテリーを、現行では1列目のセンターコンソールの位置に搭載しているのだ。
ミニバンというのは、この配置場所がどうなっているかで、車内の雰囲気はガラッと変わってしまう。当然ながらウォークスルー性には期待できないし、大きな収納スペースもない。反面、このほうが高級サルーンっぽいという見方もできるわけで、アフターでコンソールを後付けする人もいるくらいだから、そこは好みによる。
同じことは2列目にもいえて、真ん中がふさがっているかどうかでだいぶ違う。8人乗れることを購入の絶対条件としないのであれば、7人乗りを選んでおいたほうがいいだろう。
3列目の居住性は、正直、成人男性にはつらい。ただでさえエスティマは、横から見ると、背高ミニバンとしては1～2列目シートがけっこう後ろにあって、3列目にあてた寸法が小さい。また、床下格納を実現すると、おのずとシート形状は制約を受ける。女性や子供など小柄な人が乗るならまだしも、成人男性が多用するようであれば要確認だ。
それこそアルファードの代わりが務まるかどうかの分かれ道であるわけだが、個人的には、なんとか許容範囲かと思う。3列目に乗る男性には、少しばかり我慢してもらうと・・・・・。
3列目の乗り心地について、ノンHV車よりも若干カドが取れている点はマル。とはいえ、やはり2列目のほうがはるかに快適ではある。
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