トヨタ プリウスC(「アクア」北米仕様) 海外試乗レポート/川端由美(3/3)
- 筆者: 川端 由美
- カメラマン:ケニー中嶋/トヨタ自動車 取材協力:カリフォルニア州政府観光局
サンタモニカからロサンゼルスへ
パタゴニア本社のあるベンチュラに立ち寄ったあとは、一路、サンタモニカへ向かう。ルート66の終点としても知られる美しいビーチがある街だ。個性的でおしゃれなお店を散策して、カリフォルニアらしいオーガニックの食事に舌鼓を打つ。人生もドライブも、こうしたほっとする時間が大切に思える。ビバリーヒルズに入ると、街の雰囲気が一変する。街のあちこちに高級車が停まり、本物のセレブリティが突然クルマから降りてきたりする。
プリウスCのような小型車では肩身が狭いかな?と思ったけれど、町中でクルマを止めていたら、
「Hey!それってプリウスの新型かい?」
と声をかけられた。LAのリトル・トーキョーで撮影していても、人々は「新しいプリウス」に興味津々。
ゴチャついた町中では、全長×全幅×全高=3995×1695×1445mmというコンパクトなボディサイズゆえのとり回しの良さがありがたい。巨大なアメ車ではとうてい入れそうにない小さな駐車スペースでも、躊躇することなくクルマを停められる。
プリウス1色だった「ハイブリッドカー」の世界に選択肢が拡がる時
最終目的地のサンディエゴまでは、ビーチ沿いの高級住宅地が続く。サーフィンで有目なハンティントン・ビーチ、高級ヨットが並ぶニューポート・ビーチといったエリアを走ると、この豊富な自然と美しい景色を守ろうと思うカリフォルニアの人の気持ちがわかる気がする。アメリカ人は環境問題に興味がないと思われがちだが、カリフォルニアの人たちは世界でもずば抜けてエコ・コンシャス度が高い。
正直なところ、今年の初めにデトロイトショーで「プリウスC」のコンセプトを見たとき、アメリカでこんな小さなクルマが売れるのかと疑問に思った。しかし、このクルマでカリフォルニアを縦断した経験から、毎日の暮らしの中で十分な走行性能と使い勝手を持っていることがわかったし、いろいろな人からこのクルマのことを聞かれてアメリカ人のエコ・コンシャスの高さも知った。
ある日入ったお店にはレモネードだけで8種類もあったし、地元産の素材を使った料理がセリングポイントのレストランにはオーガニック以外にも、ビーガンやベジタリアンといった多様な食生活に対応するメニューが当たり前のように並んでいた。
そう思うと、ハイブリッドもプリウス一色から、自分の個性にあわせたモデルが選べる時代になってもいい頃なんだと思う。
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