新型アクアはレクサス並みの乗り心地!? 最上位グレードに備わるダンパーがアクアのプレミアム度をさらにアップする

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トヨタが2021年7月19日に発表した新型アクアには、最新のサスペンション技術が搭載されている。同じコンパクトカークラスのヤリスに比べ、より滑らかな乗り心地を実現させた「スウィングバルブショックアブソーバー」が、最上級グレード「Z」にのみ採用されているのだ。なんとこの技術、あの高級車ブランド“レクサス”に採用されるもの。極低速域から効くという、乗り心地改善のスゴ技をご紹介しよう。

>>上質に生まれ変わった新型アクア! トヨタの最新コンパクトハイブリッドを写真でもっと見てみる[画像ギャラリー]

目次[開く][閉じる]
  1. ヤリスなどに続き、新開発のTNGA GA-Bプラットフォームを採用した新型アクア
  2. ヤリスで採用された新技術をアクアがさらに洗練させた
  3. 最上級グレードのみに備わる特別なダンパー「スウィングバルブショックアブソーバー」

ヤリスなどに続き、新開発のTNGA GA-Bプラットフォームを採用した新型アクア

トヨタ 新型アクアは、2011年発売の初代モデルからおよそ10年ぶりにフルモデルチェンジを果たした。新型では、最新のTNGA GA-Bプラットフォームを採用した。新プラットフォームは、剛性を高め低重心化を図るいっぽうで軽量化も実施。クルマの土台をいちから造り直したことで、走りの質感を高め静粛性もアップさせた。

さらに燃費の改善、衝突安全性能の向上、先進運転支援技術の導入など、全方位に渡り新時代に相応しい仕上がりを得ている。

ヤリスで採用された新技術をアクアがさらに洗練させた

とはいえ、ここまでは2020年2月に発表されたコンパクトカー「ヤリス」が既に先行して採用しているもの。もちろん新型アクアでも、それ以外にも独自の進化を遂げている。

例えば、空気抵抗を低減した先進的なフォルムや、質感の高い内外装はアクアの大きな特徴だ。また、ヤリスに比べホイールベースを50mm延長したことで後席の足元空間などを拡大している。

また新開発のバイボーラ型ニッケル水素電池を、駆動用車載バッテリーとして世界初採用。従来型に比べ約2倍の高出力を実現させ、EV走行可能な領域を大幅に拡大させた。

総じて言えるのは、新型アクアは「ヤリスよりもちょっとプレミアム」な路線とすることで、差別化を図っているということだ。

最上級グレードのみに備わる特別なダンパー「スウィングバルブショックアブソーバー」

という訳で今回の本題、サスペンションの話題である。“ちょっとプレミアム”な新型アクアは、乗り心地にもこだわっている。

ベースモデルでも、上質な乗り心地と爽快な走りの両立に注力した新型だが、最上位グレード「Z」(FF)モデルのフロントサスペンションには、さらに「スウィングバルブショックアブソーバー」を搭載した。

“ショックアブソーバー”とは、オイルが封入された筒状の部品で、“ダンパー”とも呼ばれるもの。金属のばねでは吸収しきれない細かな振動などを吸収(減衰)してくれる効果がある。

別名「極微低速バルブ」! 動き出しの微妙な速度から減衰を効かせてくれる

新型アクアのスウィングバルブショックアブソーバーでは、そのダンパーの動作(オイルの流れ)をコントロールする。トヨタでは、あの高級車ブランド“レクサス”にも搭載されている確かなものである。

スウィングバルブショックアブソーバーの別名は「極微低速バルブ」。クルマが動き出す微妙な低速域から効き、路面のわずかな凸凹も滑らかに減衰させるのだ。

販売店でアクアの試乗を行う際には、ぜひZグレード(FF)かどうか確認の上、その繊細な乗り心地の変化を味わってほしい。

[筆者:MOTA編集部 トクダ トオル/撮影:TOYOTA]

トヨタ/アクア
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筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

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