【ランドクルーザープラドグレード比較】400万円台の中級グレードが一番お買い得だった!? 街乗りメインなら上級グレードの必要はなし
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:MOTA編集部
トヨタ 新型ランドクルーザー300が発売されたために、兄弟車にあたるランドクルーザープラドのフルモデルチェンジに期待する声が大きい。その反面、現行モデルは未だ堅調なセールスを記録しているのだ。そこで今回はトヨタ ランドクルーザープラドのグレードを徹底的解説を敢行。中級グレード「TX Lパッケージ」が一番オススメという結論に至ったが、一体ほかのグレードと何が違うのか!?
デビューから12年経過も大ヒットのプラド
本格オフローダーの1台であるトヨタ ランドクルーザープラド。世界的な人気によるブランドイメージの高さと強いリセールバリュー、程よい価格とボディサイズ、ディーゼルの燃費といった様々な要素を理由に、登場から12年が経っても「乗ってみたい」という人は多く、今なお絶大な支持を集めている。
ランドクルーザープラドの価格帯は366万6000円〜554万3000円と非常に広いため、グレード選びは迷うところである。そこで「迷ったら読んでほしい、ランドクルーザープラドのグレード選び」を考えてみた。
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プラドのグレードは全3種類! 価格は366万円〜554万円と幅広い
ランドクルーザープラドのグレード体系は大きく分けて3グレードからなる。もっともベーシックな2.7リッターガソリンモデルのTXは366万6000円(7人乗りモデルは382万4000円)。同じくTXにはディーゼルターボモデルもラインアップしており、433万円(7人乗りモデルは448万8000円)となっている。
中級グレードにあたるTX Lパッケージは、2.7リッターガソリンモデルが416万9000円(7人乗りモデルは432万7000円)。そしてディーゼルモデルは483万9000円(7人乗りモデルは499万7000円)である。じつはこのグレードは一番人気となっているのだ。
そして最上級グレードであるTZ-Gは7人乗り2.8リッターディーゼルターボのみで554万3000円となる。
【グレード比較】最初の悩みはエンジンと乗車定員! 最上級グレードはオフロード機能をさらに強化
まず「2.7リッターガソリンか2.8リッターディーゼルターボか」と「5人乗りか7人乗りか」は各々の必要性や使い方に応じて選んでほしい。
本題のグレード選びに関しては、カーナビ以外フル装備(ランドクルーザープラドは全グレードでカーナビはオプションだ)となるベーシックなTXを基準に、高いグレードになるに従って加わる主な装備と差額を見ていきたい。
>>【ランドクルーザープラド維持費比較】ディーゼルモデルは税金や燃料代などは年間8万円安いが、車両価格差67万円は埋まらず
【ベースグレードと中級モデル比較】最大の違いは内装の快適装備! ホイールなどオプションの選択肢も広がる
TXと中級グレードのTX Lパッケージの価格差はガソリンモデルで50万3000円。.ディーゼル車は50万9000円という差がある。
機能としては、自動防眩機能付きのルームミラーやオートワイパー。内装装備は本革巻きのハンドル、シフトノブ、パーキングブレーキ、木目調+金属調加飾パネル。そして本革シートに前席左右パワーシート、さらに前席左右快適温熱シート+ベンチレーションがTX Lパッケージに装備されるのだ。
ちなみにTX Lパッケージにはメーカーオプションで19インチアルミホイールやブラインドスポットモニタリングが選択可能となる。
以上のように50万円少々の差額の価値に対する感じ方は人によるところもあるにせよ、納得できるものではある。
【中級モデルと最上級グレード比較】一番の差はオフロード機能! 悪路走破性を強化する専用オプションもラインアップ
そしてTX Lパッケージと最上級グレードTZ-Gの価格差は+54万6000円である。
その内訳は19インチアルミホイールやリアエアサス、AVS(電子制御可変ダンパー)。そしてKDDS(オフロードでのスタビライザーの作動のオンオフ機能)やリアトルセンLSD、傾斜角やタイヤ切れ角などの表示、さらにはドライブモードセレクトといった悪路走破性をより強固とするモノ。
内装装備としては、ハンドルの電動チルト&テレスコピック調整が装備されるうえ、パドルシフトやアウトドア好きには嬉しいラゲッジスペースに100V電源ソケットが装備さるのだ。
ちなみに最上級グレードのみオプション装着可能な装備も存在し、マルチテレインセレクト+クロールコントロールや電動リアデフロックである。
街乗りメインならTX Lパッケージがオススメ!
加わる内容は54万6000円の差額相応のもので、リアの車高を下げれば乗降や荷物の積み下ろしも楽になるリアのエアサスも嬉しい。
しかし、TX LパッケージからTZ-Gで加わる装備はオフロード走行の際に役立つものが多く、普通にランドクルーザープラドを使う人には必要性が薄いというのも事実だ。
といったことを最上級グレードの554万円という価格は少々割高で、装備内容を考えると2.8リッターディーゼルターボの7人乗りでも500万円を切るTX Lパッケージが一般的にはベストチョイスなのではないだろうか。
グレード選びは自分が使う機能を第一優先に! 必ずしも高ければイイわけではない
話は変わって筆者個人がここ1年で買った新車のグレード選びを振り返ると、GRヤリスの1.6リッターターボ+4WDでは標準のRZと最上級グレードのRZハイパフォーマンスで少し迷ったという経緯がある。
GRヤリスのRZハイパフォーマンスは、快適装備に加え前後のトルセンLSDが付く点など、標準状態での完成度が高い。RZとの価格差も納得できたため、RZハイパフォーマンスを選んだ。
また、最近買ったスバル 新型BRZでは標準のRと上級のSの二択であった。
ベースグレードのRでも十二分な装備が揃うのに加え、先代86&BRZの標準系と同じ先代プリウスの17インチタイヤが付くことに着目し、先代プリウスのタイヤ同士での新型の進化を見たかったのもありRと、対照的なグレード選びをしている。
リセールバリューを考慮してグレード選びを
このように今回はランドクルーザープラドを例にしたが、グレード選びは必ずしも安ければいいとも、高いグレードならいいということもなく、さらにリセールバリューも関係するので意外に難しい。
そのため、ベストなグレードを選ぶにはカタログや自動車メディアの情報を収集して、自分に合ったものを選んでほしい。
【筆者:永田 恵一】
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