トヨタマーケティングジャパン スポーツカーカルチャー推進グループ 喜馬克治 インタビュー(5/5)

トヨタマーケティングジャパン スポーツカーカルチャー推進グループ 喜馬克治 インタビュー
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ユーザーが本当に望むことを、ユーザーが予期せぬ形で

トヨタマーケティングジャパン 喜馬克治氏の座右の銘「ユーザーが本当に望むことを、ユーザーが予期せぬ形で」

座右の銘は?の問いに、喜馬克治は仕事に関して言えばと断って、ずばりこう答えた。

【喜馬克治】映画監督の伊丹十三のいった言葉で「観客が求めるものを、観客の予期せぬ形で」というのがあります。そして私が、クリエーターとしていつも心がけているのは、まさにそれで、「ユーザーが本当に望むことを、ユーザーが予期せぬ形で」ということです。

スポーツカーカルチャーについて、86の発売と同時に提案されたものは、まだこれから取捨選択が行われていくことになるだろうと、喜馬克治はみている。自分たちの最初の提案がすべてというのではなく、スポーツカーファンとの相互関係から、一緒に考えていきたいと柔軟な姿勢である。

そのなかで、この先への想いも喜馬克治の内にはすでにいくつか温められていることがある。

86専門ショップ「AREA86」

【喜馬克治】トヨタが頑張ったとはいえ、新車を手に入れるまでの費用は、諸経費など込みで300万円くらいとなり、維持費も含め、大人が買うクルマの値段になってしまっています。

スポーツカーカルチャーの普及という視点に立てば、この思想に共感してもらえる若い人たちにも関わってもらえるようにしていきたいわけで、そうなると、数年後に出てくるであろう中古車の登場は非常に魅力的です。あるいは、レンタカーやリースが普及してくれば、そういう接点も生まれるでしょう。

いずれにしてもそのためには、何年かのちに、スポーツカーカルチャーが定着し、いつかは手に入れたいという憧れとなっていることが不可欠で、カッコイイ大人の世界を作り上げていきたいですね。

もう一つは、グローバルの視点です。86は、続々と海外へ販売がはじまっていきますから、各国の事情にあわせて修正しながら、スポーツカーを楽しむ心は一緒なので、それをつなぐ仕組みがデジタル時代にはできます。

すでに、CAN-ECUの仕組みによって、運転特性や走行履歴をデジタル化し、インターネットにのせて、世界で交換したり、比べたり、わかりあえたりということができる素地があります。ここからコンテンツを開発して、たとえばオープンなデジタルサーキット上で競争するとかというゲームで参加者が遊ぶことができ、それがビジネスとなって、参加費は次のプラットフォームの原資となるといったことが積み重なっていけば、日本初のスポーツカーカルチャーが生まれるのではないか、こうしてさらにその先の広がりも出て、好循環になっていくと思います。

スポーツカーというものそのものは、反社会的ではありません。楽しみとリスクとをみんなで話し合いながら、自立した楽しみ方をしていきたい、そういう運動を起こすことに挑戦しています。

単なるセールスやマーケティングのための言葉遊びをしているわけではないという、喜馬克治の思いの丈が伝わるインタビューだった。

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御堀 直嗣
筆者御堀 直嗣

1955年東京出身。自動車ジャーナリスト。玉川大学工学部機械工学科卒業。1978年から1981年にかけてFL500、FJ1600へのレース参戦経験を持つ。現在ではウェブサイトや雑誌を中心に自動車関連の記事を寄稿中。特に技術面のわかりやすい解説には定評がある。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。また現在では電気自動車の普及を考える市民団体「日本EVクラブ」副会長を務める。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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