排気量向上によるネガは自動車税アップ以外なし！ 初代86と比べるとコントロール性大幅アップ【初代86オーナーが新旧86・BRZ比較 走行性能編】

初代86オーナーが新旧比較を敢行

筆者は5年半ほど前に1年落ち走行6000kmの中古車で買った旧型86前期モデルのオーナーである。

旧型86＆BRZにはついては自動車メディアでも詳しい方だと自負している。というワケでここでは、旧型オーナー目線で見た新型の進化などをお伝えしていく。

【走行性能比較】排気量アップによりコントロール性向上！ オイルクーラー装着は羨ましいポイント

筆者はトヨタ 新型GR86とスバル 新型BRZに街乗り程度のペースと助手席でしか乗っていないという前提になるが、動力性能は2リッターから2.4リッターへの排気量アップにより速さを増している。

そして排気量アップしながらレッドゾーンまでNAのスポーツエンジンらしくシッカリ回るようになった印象だ。

さらにトルクの太さによるドリフト状態に持ち込んでからのコントロール性のよさ。あるいはATとの相性の向上なども助手席からも確認でき、今回の排気量アップは燃費も含め、自動車税以外マイナスはないと断言できる。

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また、新型は水冷オイルクーラーの装着によりサーキット全開でも油温上昇が抑えられているのも旧型オーナーとしてはうらやましい。

快適性と静粛性大幅アップ！

動力性能以外もほぼ初代並の車重をキープしながら大幅に向上したボディ剛性を基盤に、ステアリング通じて感じるインフォメーションなどの各走行状態の情報がより正確になっている印象だ。

まだ公道で乗っていないため断言はできないが、静粛性や乗り心地も、より落ち着いた雰囲気を感じる。つまり、普通に乗っているときの快適性や動的質感が大幅に向上している印象を得た。

つまり、新型はいいクルマになっているということだ。初代86の評価を10点とするならば、新型GR86と新型BRZは14点に大幅アップしたイメージだ。

【運転の楽しさ比較】新型GR86を目一杯楽しむならベースグレードがオススメ

旧型86の後期モデルも、9年間という長いモデルサイクルで完成されており、素晴らしい出来だった。ドリフト中のコントロール性など、運転する楽しさがあった。

新型GR86とBRZも、“速さ”という楽しさはもちろんある。ただし、18インチのハイグリップタイヤを履く試乗車では、速くなった分、速度域の高いクローズドコースなどを走る際には旧型よりやや緊張感を持ったり、構える必要もあるかもしれない。

ただ新型の標準グレードは旧型の上級グレードと同じ旧型プリウスの17インチタイヤ（ミシュランプライマシーHP）を履き、こちらだと印象が変わる可能性もあるため、暫定的に引き分けとする。

今回は初代86オーナーが新型モデルに同乗試乗し、新旧比較を実施した。端的に言えば新型GR86とBRZは、当たり前ではあるが走行性能が大幅に向上し、素直にいいクルマに進化したという結論であった。

【筆者：永田恵一／とりまとめ：MOTA編集部 木村 剛大】

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