[試乗]正統派コンパクト 新型「スズキ スイフト」がフルモデルチェンジで魅せる、地味ながら凄いワザ(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:小林岳夫
フルモデルチェンジでどこが進化したのか
2016年末にフルモデルチェンジしたスズキの人気コンパクトカー「スイフト」試乗レポートを速報でお届け。欧州仕込みの骨太な走りで定評のスイフトは、新型でどう進化を遂げたのか。マイルドハイブリッドや1.0ターボなど、3種類のエンジン、そしてノーマルとRSの違いなどそれぞれの印象について、詳細に解説する。レポートを届けてくれたのは、生活者目線を重視し、数値にも徹底的にこだわった記事で定評のある自動車評論家、渡辺陽一郎さんだ。
飛び道具に乏しいからこそ、基礎体力の高さが重要になる
スイフトを”正統派”と表現したのは、一種の褒め言葉だ。前述のトール4姉妹車、あるいはホンダ フィットのように、後席や荷室が広かったり、シートアレンジに特徴を持たせたクルマではない。エンジンはマイルドハイブリッドやターボを用意するが、すでにスズキのハイトワゴンのソリオやコンパクトカーのバレーノに使われていて、目新しいメカニズムではない。
安全装備では、単眼カメラと赤外線レーザーを使った新しい緊急自動ブレーキの「デュアルセンサーブレーキサポート」を用意したが、これも性能はソリオや軽トールワゴンのスペーシアなどに使われる2つのカメラを装着した「デュアルカメラブレーキサポート」に近い。デュアルカメラはフロントウインドーの上部に取り付けるが、スイフトはウインドー面積が狭いために視界を妨げやすい。加えてコストも高いから、デュアルセンサーにしたという。歩行者の検知機能を含めて、デュアルカメラよりも特に優れたところはないようだ。
>>[大量画像144枚をチェック!]スズキ 新型スイフト フォトギャラリー
機能的には平凡というか、ごく一般的なコンパクトカーだが、このようなクルマを開発するのは難しい。「収納設備がたくさんあって自転車も積めます」とか「燃費がナンバーワンです」といった目立つ魅力で引っ張れないからだ。街中での走行性能、乗り心地、シートの座り心地といった機能を入念に造り込み、共感を得られないと不人気車に埋没する。
そこでスイフトを試乗した。車両の詳細は2017年1月4日に掲載した「新型スイフト徹底解説」、1月6日の「スイフト新旧比較」などを参照していただきたい。
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