[試乗]正統派コンパクト 新型「スズキ スイフト」がフルモデルチェンジで魅せる、地味ながら凄いワザ(1/4)

[試乗]正統派コンパクト 新型「スズキ スイフト」がフルモデルチェンジで魅せる、地味ながら凄いワザ
<スズキ 新型スイフト RSt[直3 1.0ターボ・6速AT・2WD/ボディカラー:スピーディーブルーメタリック]>スズキ 新型スイフト 試乗レポート/渡辺陽一郎 <スズキ 新型スイフト HYBRID RS[1.2マイルドハイブリッド・CVT・2WD/ボディカラー:バーニングレッドパールメタリック]>スズキ 新型スイフト 試乗レポート/渡辺陽一郎 <スズキ 新型スイフト RSt(ブルー)/スイフト XL(ゴールド)>スズキ 新型スイフト 試乗レポート/渡辺陽一郎 <スズキ 新型スイフト XL[直4 1.2リッター・CVT・2WD/ボディカラー:ヘリオスゴールドパールメタリック]>スズキ 新型スイフト 試乗レポート/渡辺陽一郎 <スズキ 新型スイフト HYBRID RS[1.2マイルドハイブリッド・CVT・2WD/ボディカラー:バーニングレッドパールメタリック]>スズキ 新型スイフト 試乗レポート/渡辺陽一郎 <スズキ 新型スイフト HYBRID RS[1.2マイルドハイブリッド・CVT・2WD/ボディカラー:バーニングレッドパールメタリック]>スズキ 新型スイフト 試乗レポート/渡辺陽一郎 <スズキ 新型スイフト HYBRID RS[1.2マイルドハイブリッド・CVT・2WD/ボディカラー:バーニングレッドパールメタリック]>スズキ 新型スイフト 試乗レポート/渡辺陽一郎 <スズキ 新型スイフト HYBRID RS[1.2マイルドハイブリッド・CVT・2WD/ボディカラー:バーニングレッドパールメタリック]>スズキ 新型スイフト 試乗レポート/渡辺陽一郎 <スズキ 新型スイフト HYBRID RS[1.2マイルドハイブリッド・CVT・2WD/ボディカラー:バーニングレッドパールメタリック]>スズキ 新型スイフト 試乗レポート/渡辺陽一郎 <スズキ 新型スイフト HYBRID RS[1.2マイルドハイブリッド・CVT・2WD/ボディカラー:バーニングレッドパールメタリック]>スズキ 新型スイフト 試乗レポート/渡辺陽一郎 <スズキ 新型スイフト HYBRID RS[1.2マイルドハイブリッド・CVT・2WD/ボディカラー:バーニングレッドパールメタリック]>スズキ 新型スイフト 試乗レポート/渡辺陽一郎 画像ギャラリーはこちら

フルモデルチェンジでどこが進化したのか

<スズキ 新型スイフト HYBRID RS[1.2マイルドハイブリッド・CVT・2WD/ボディカラー:バーニングレッドパールメタリック]>スズキ 新型スイフト 試乗レポート/渡辺陽一郎

2016年末にフルモデルチェンジしたスズキの人気コンパクトカー「スイフト」試乗レポートを速報でお届け。欧州仕込みの骨太な走りで定評のスイフトは、新型でどう進化を遂げたのか。マイルドハイブリッドや1.0ターボなど、3種類のエンジン、そしてノーマルとRSの違いなどそれぞれの印象について、詳細に解説する。レポートを届けてくれたのは、生活者目線を重視し、数値にも徹底的にこだわった記事で定評のある自動車評論家、渡辺陽一郎さんだ。

>>スズキ 新型スイフト フォトギャラリー[各グレード別の大量画像が144枚!]

小型車ジャンルが多彩に広がる中、キラリと光るコンパクトカーの正統派

<スズキ 新型スイフト XL[直4 1.2リッター・CVT・2WD/ボディカラー:ヘリオスゴールドパールメタリック]>スズキ 新型スイフト 試乗レポート/渡辺陽一郎

最近はフルモデルチェンジや新規投入の車種が減って、クルマ好きには寂しい状況だが、コンパクトカーは比較的元気が良い。追加モデルではあるが、日産 ノートにハイブリッドの”e-POWER”が設定され、ダイハツ トール/トヨタ ルーミー&タンク/スバル ジャスティの4姉妹車も登場した。

そして正統派のコンパクトカーといえるのが、スズキの新型「スイフト」だ。2016年12月に発表され、2017年1月4日から販売されている。

飛び道具に乏しいからこそ、基礎体力の高さが重要になる

<スズキ 新型スイフト RSt[直3 1.0ターボ・6速AT・2WD/ボディカラー:スピーディーブルーメタリック]>スズキ 新型スイフト 試乗レポート/渡辺陽一郎

スイフトを”正統派”と表現したのは、一種の褒め言葉だ。前述のトール4姉妹車、あるいはホンダ フィットのように、後席や荷室が広かったり、シートアレンジに特徴を持たせたクルマではない。エンジンはマイルドハイブリッドやターボを用意するが、すでにスズキのハイトワゴンのソリオやコンパクトカーのバレーノに使われていて、目新しいメカニズムではない。

安全装備では、単眼カメラと赤外線レーザーを使った新しい緊急自動ブレーキの「デュアルセンサーブレーキサポート」を用意したが、これも性能はソリオや軽トールワゴンのスペーシアなどに使われる2つのカメラを装着した「デュアルカメラブレーキサポート」に近い。デュアルカメラはフロントウインドーの上部に取り付けるが、スイフトはウインドー面積が狭いために視界を妨げやすい。加えてコストも高いから、デュアルセンサーにしたという。歩行者の検知機能を含めて、デュアルカメラよりも特に優れたところはないようだ。

<スズキ 新型スイフト RSt(ブルー)/スイフト XL(ゴールド)>

>>[大量画像144枚をチェック!]スズキ 新型スイフト フォトギャラリー

機能的には平凡というか、ごく一般的なコンパクトカーだが、このようなクルマを開発するのは難しい。「収納設備がたくさんあって自転車も積めます」とか「燃費がナンバーワンです」といった目立つ魅力で引っ張れないからだ。街中での走行性能、乗り心地、シートの座り心地といった機能を入念に造り込み、共感を得られないと不人気車に埋没する。

そこでスイフトを試乗した。車両の詳細は2017年1月4日に掲載した「新型スイフト徹底解説」、1月6日の「スイフト新旧比較」などを参照していただきたい。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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