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新型車解説 2017/1/4 16:24

新プラットフォームの採用やマイルドハイブリッド搭載と、話題のスズキ 新型スイフトを徹底解説(1/2)

新プラットフォームの採用やマイルドハイブリッド搭載と、話題のスズキ 新型スイフトを徹底解説

日本ユーザーの共感を呼ぶ、スズキ スイフトがエンジンのバリエーションを幅広く設定しフルモデルチェンジ!

スズキ 新型スイフト

日本のユーザーが好むクルマのひとつに、上質な小型車がある。混雑した街中でも運転がしやすく、なおかつ内装や乗り心地の満足感が高い。小さなボディをていねいに造り込む密度感も、日本のユーザーには箱庭的な意味を含めて共感を呼ぶのだろう。

上質なコンパクトカーとしては、スズキ スイフトが以前から高い人気を得ている。2016年12月27日にフルモデルチェンジを行ったので、その概要を見てみよう。エンジンは1.2Lのノーマルタイプとマイルドハイブリッド、さらに1Lのターボを用意するなど、バリエーションを幅広く設定した。緊急自動ブレーキを作動できる安全装備も、新しいタイプを採用するなど注目点が多い。

塊感の強いスタイルとなったエクステリア

スズキ 新型スイフト
スズキ 新型スイフトスズキ 新型スイフト

まずは外観だが、先代型に比べてフェンダーやボンネットにボリューム感を持たせた。特にフロントマスクの印象が先代型と異なり、大きなグリルを装着して存在感を強めている。

個性的なのはボディの後部で、ウインドウを小さくデザインすることにより、ボディ後端のピラー(柱)を太く見せている。斜め後方の視界はかなり悪く、ドアハンドルは高い位置に縦長に装着されて子供には扱いにくい。欠点も散見されるが、塊感の強いスタイルとなった。

ボディサイズは全長が3840mm、全幅が1695mm、全高が1500mm(2WD)。先代型に比べて10mm短く、全幅と全高は等しい。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は20mm伸びて2450mmになった。それでも基本的なサイズは踏襲されている。

内装の質感は国産コンパクトカーでトップレベル

スズキ 新型 スイフトRS

内装はインパネにサテンメッキを使うなど上質に仕上げた。この変化は大きく、内装の質感はマツダ デミオと並んで国産のコンパクトカーではトップレベルだ。

メーターパネルの中央には、4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイを装着した。瞬間/平均燃費などのほかに、走行中に車両に加わる前後左右のG(加速度)、パワーやトルクの表示機能も備わる。

ハンドルの形状は直進状態で下側が平らになるD字型。流行しているデザインで、大腿部とハンドルの間隔を十分に確保できるが、送り/たぐりハンドルの操作をした時に違和感が生じる場合がある。

スズキ 新型スイフトスズキ 新型スイフト

シートは前席の構造を見直した。高性能低反発ウレタンを採用して、背もたれと座面は体を包むような形状に仕上げている。特に肩まわりのサポート性が向上した。体重の加わる座面の後方と背もたれの下側をしっかりと造り込み、長距離移動時でも疲れにくい。

ヒップポイントの地上高は、先代型に比べて前席が10mm、後席は45mm低くなった。そのために後席は、身長170cmの同乗者が座ると腰が落ち込んで膝が持ち上がる。大腿部が座面から離れてしまう。

前後席の乗員間隔は、ホイールベースの拡大に伴って10mm広げたが、もともとスイフトは後席の足元空間が狭く、新型は腰の落ち込む座り方になって窮屈感が増した。後席に座る乗員の足が前席の下に収まるから、大人4名の乗車は可能だが、快適とはいい難い。

着座位置を下げた理由を開発者に尋ねると「新型スイフトではスポーティーな運転感覚を重視している。重心も考慮して着座位置を下げた」とのこと。頭上には十分な余裕があるものの、購入する時は後席の居住性を確認したい。前述のように斜め後方の視界も悪化したので、縦列駐車も試すと安心だ。

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新プラットフォームを採用し、ライバルを凌ぐ軽さを実現

Bセグメント用新開発プラットフォーム(左)

最小回転半径はすべてのグレードが4.8m。先代型は15インチタイヤ装着車が4.8m、16インチは5.2mだったので、後者は新型になって小回り性能が向上した。

荷室は広くないが、先代型に比べると後席を使った状態の奥行寸法が75mm拡大して675mmになった。荷室幅は25mm広がって1140mm、高さは15mm増して870mmだ。小さなスーツケースなら2個収まるという。後席の背もたれは6:4の割合に分割して倒せるが、広げた荷室の床には段差が生じる。

Bセグメント用新開発プラットフォーム

プラットフォームはバレーノから採用が開始されたタイプで、新型スイフトでは「HERTECT/ハーテクト」という新しい名称を与えた。ボディ底面の形状もほぼ同じで、バレーノのホイールベースを70mm短くしたと考えれば良いが、部分的に補強も施したという。ボディ底面のサイドメンバー(前後方向に貫通する基本骨格)は緩やかなカーブを描き、繋ぎ目のない造りにすることで、十分な剛性を持たせながら軽量化を図っている。

このプラットフォームで約30kgの軽量化が達成され、サスペンション、シート、エンジンなどでも細かく軽量化を行った。その結果、車両重量が最も軽いベーシックなXGの5速MT仕様は840kgに収まる。先代型の同グレードが960kgだったから120kg軽い。2WDではターボを装着した最も重いグレードでも930kgだ。

ちなみにホンダ フィットは最軽量のグレードが970kg、パッソが910kgだから、売れ筋グレードが900kg前後の新型スイフトはかなり軽い。

豊富なエンジンラインアップ

1.2リッターデュアルジェットエンジン
1.2デュアルジェット+マイルドハイブリッド1.0リッターブースタージェットエンジン

エンジンは前述のように豊富に用意した。

基本となるのは直列4気筒の1.2Lで、ノーマルタイプとマイルドハイブリッドがある。この2種類はソリオやイグニスと共通で、最高出力は91馬力(6000回転)、最大トルクは12kg-m(4400回転)。トランスミッションはCVT(無段変速AT)が基本で、このギヤ比も最終減速比を含めて共通化した。先ごろソリオに追加されたフルハイブリッドは、今のところ用意されていない。

そしてもうひとつ注目されるパワーユニットが直列3気筒の1Lターボだ。バレーノと同型のエンジンだが使用燃料は異なる。バレーノはプレミアムガソリンだが、スイフトはレギュラーとした。

スイフトのターボは最高出力が102馬力(5500回転)、最大トルクは15.3kg-m(1700~4500回転)。バレーノに比べると使用燃料の変更によって9馬力/1kg-m下まわるが、1.5L並みの性能だから、930kgのボディと組み合わせれば性能的には十分だ。6速の有段ATも採用され(この機能もギヤ比まで含めてバレーノXTと同じ)、スポーティーな運転感覚を味わえるだろう。

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