スズキ 新型フロンクスの内装を紹介! 荷室や後部座席の広さ、使い勝手など詳しく解説

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スズキ 新型フロンクスは2024年7月25日に情報が公開された、今秋発売予定のコンパクトSUVです。

本記事では、新型フロンクスの内装をレビュー。シートや荷室の広さ、使い勝手、質感など、内装に関する様々なポイントをカーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. 新型フロンクスとはどんなクルマ?
  2. 新型フロンクスの内装の特徴
  3. 新型フロンクスの注目装備
  4. 新型フロンクスのインパネ(計器盤)周辺
  5. 新型フロンクスのフロントシート(運転席・助手席)
  6. 新型フロンクスのリアシート(後部座席)の広さと座り心地
  7. 新型フロンクスの荷室の広さと使い勝手
  8. 新型フロンクスの内装のライバル車との違い、内装の注意点
  9. 新型フロンクスの推奨ユーザー

新型フロンクスとはどんなクルマ?

新型フロンクスは、トヨタ ヤリスクロスやホンダ WR-Vなどと同じコンパクトSUVです。

新型フロンクスのボディサイズ

新型フロンクスのボディサイズは全長3995mm×全幅1765mm×全高1550mm。

全長全幅全高

3995mm

1765mm

1550mm

新型フロンクスはインドで生産されるモデルです。インドでは全長を4m以内に収めると税金が安くなるため、全長が3995mmになりました。

新型フロンクスの全高は1550mmで、SUVの中では低めであることも注目されます。この全高なら立体駐車場でも使いやすいです。全高が1550mm以下になるコンパクトSUVは、レクサス UXやマツダ CX-30など、一部の車種に限られますから、貴重なボディサイズです。

また、新型フロンクスはボディサイズがコンパクトで最小回転半径も4.8mで、全長も4m以下なので、狭い道路の多い日本の道路環境にピッタリです。コンパクトカーに近い感覚で手軽に運転できるSUVと言えるでしょう。

新型フロンクスの内装の特徴

新型フロンクスは全長が4m以下のコンパクトSUVですが、内装の質は他コンパクトSUVに比べると高いです。

全長の短い5ドアクーペ風のボディでありながら、4名が快適に乗車できる居住性を備えています。特に後席の足元空間は、ボディサイズの割に広いです。

また、新型フロンクスのインパネ周辺は立体的にデザインされ、光沢のあるパネルやステッチ(縫い目)も採用されました。

新型フロンクスの助手席の前側を見ると、インパネは上からブラック/シルバーのパネル/光沢のあるピアノブラック/ボルドー(紫色)に分けられて上質です。

新型フロンクス全体の印象は、同じくインドで生産されるホンダ WR-Vに近いですが、内装に限ると上級のホンダ ヴェゼルに相当します。

新型フロンクスの注目装備

新型フロンクスで注目の装備は以下の5点です。

新型ヴェゼルの注目装備

  • パドルシフト
  • デュアルセンサーブレーキサポートII
  • 電動パーキングブレーキ
  • アダプティブクルーズコントロール
  • アルミホイール
  • パドルシフト

    新型フロンクスのステアリングホイールにはパドルシフトが備わり、6速ATをマニュアル感覚で操作できます。

    左側のパドルを引くとATがシフトダウンして、右側を引くとシフトアップします。

    デュアルセンサーブレーキサポートII

    新型フロンクスの安全装備として最も注目されるのは、単眼カメラとミリ波レーダーをセンサーとして使う衝突被害軽減ブレーキです。

    自車が右左折する時でも、直進車両や横断歩道上の歩行者などを検知して作動します。

    電動パーキングブレーキ

    新型フロンクスのパーキングブレーキは電動式で、スイッチにより操作できます。

    レバー式に比べて、センターコンソール付近をスッキリと見せることができます。

    アダプティブクルーズコントロール

    新型フロンクスでは、車間距離を自動制御しながら先行車に追従走行できる「アダプティブクルーズコントロール」が装着されています。

    パーキングブレーキが電動式なので、追従停車した後、自動的にパーキングブレーキを作動させて停車を続けられます。

    アルミホイール

    新型フロンクスの外装パーツでは、16インチアルミホイールが標準装着されています。

    新型フロンクスのインパネ(計器盤)周辺

    視認性

    新型フロンクスのメーターは適度なサイズで、視認性も優れています。

    方位やパワー&トルクなどもメーターパネルに表示できます。インパネ中央のモニター画面も、適度な位置に配置されて見やすいです。

    操作性

    新型フロンクスのATレバーは前後に動かす一般的なタイプで扱いやすいです。

    エアコンのスイッチも高い位置に装着されて操作性が良いです。

    質感

    新型フロンクスでは複数の素材を組み合わせつつも、色彩のバランスに優れ、コンパクトSUVの中でも上質に仕上げられました。

    新型フロンクスのフロントシート(運転席・助手席)

    広さ

    新型フロンクスのフロントシートは、身長170cmのドライバーが運転姿勢を調節すると、頭上の空間は握りコブシ1つ少々です。

    全高が1550mmに抑えられているので、SUVとしては頭上が狭めですが、窮屈には感じません。日産 ノートなどの5ドアハッチバックと同程度の余裕があります。

    座り心地

    新型フロンクスのシートサイズは十分に確保され、背もたれは適度に硬く仕上げられました。

    座面の後方も硬めで、長距離を移動する時でも疲れにくいです。

    ただし座面のサイドサポート(左右の張り出し)は、もう少し硬めに仕上げられると良いでしょう。峠道などでは、体のホールド感が物足りないと感じるかもしれません。

    乗降性

    新型フロンクスはSUVなので着座位置が適度に高く、乗降性は優れています。

    新型フロンクスのリアシート(後部座席)の広さと座り心地

    広さ

    新型フロンクスは、全長が4m以内のコンパクトSUVとしては車内が広いです。

    身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先には、握りコブシ2つ分の余裕があります。

    これはボディがひとまわり大きなトヨタ カローラクロスなどに相当します。

    全高が低いために、頭上の空間は握りコブシの半分程度ですが、窮屈には感じません。

    座り心地

    新型フロンクスの後席は少し硬めに感じますが、欧州車風で座り心地にボリューム感があります。

    新型フロンクスはインドでは上級の「ネクサブランド」で扱われ、上級車種として4名で乗車するニーズも多いです。そのため、後席はしっかりと造り込まれました。同じくインドで生産されるライバル車のホンダ WR-Vも、後席の座り心地を大切に開発されています。

    乗降性

    新型フロンクスの後席は、少し高めの着座位置に対して、ドアの開口部の上側が下がっています。

    そのために頭を下げて乗り降りする必要があります。

    新型フロンクスの荷室の広さと使い勝手

    広さ

    新型フロンクスは後席の足元空間を広げたので、荷室の奥行きはさほど長くありません。

    全高が低めで、天井が後方に向けて下降しているため、SUVの中では荷室が狭めです。それでもホンダ フィットなどのコンパクトな5ドアハッチバックと同程度の積載性は確保しています。

    荷物の収納性

    新型フロンクスはリアゲートが寝ているので、背の高い角張った荷物を積む時は不利です。

    しかしヒンジの位置が前寄りなので、リアゲートが開閉時に後ろ側へ張り出しにくく、狭い場所でも荷物を出し入れしやすいです。

    新型フロンクスの内装のライバル車との違い、内装の注意点

    ライバル車との違い

    新型フロンクスのライバル車はホンダ WR-Vとトヨタ ヤリスクロスです。

    車内が最も広い車種はWR-Vです。身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先空間は、WR-Vなら握りコブシ2つ半に達します。

    新型フロンクスは2つ分で、ヤリスクロスは1つ半です。

    内装の質はフロンクスが最も高く、次がWR-Vで、僅差でヤリスクロスです。

    つまり新型フロンクスは、デザイン、内外装の質、居住性のバランスが優れています。

    内装の注意点|頭上空間や荷室が狭い

    新型フロンクスは、SUVの中では頭上の空間が窮屈に感じます。荷室も広くないです。

    特に後席に乗り降りする時は、天井が低く感じるでしょう。購入時には乗降性を確認しましょう。

    新型フロンクスの推奨ユーザー

    新型フロンクスは4名がゆったりと乗車が可能で、全席の座り心地も上質です。しかも外観は5ドアクーペ風で全高が低いので立体駐車場を使いやすいというメリットがあります。

    マンションに住んでいるファミリーなど、コンパクトSUVとしては幅広いユーザーに適しています。

    【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:和田 清志/小林 岳夫】

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    渡辺 陽一郎
    筆者渡辺 陽一郎

    1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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