スバル レガシィ 試乗レポート(1/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:茂呂幸正
安全技術「新型アイサイト」を搭載した新型レガシィ
大変身した5代目の登場から1年。スバルのお約束の年次改良が行なわれ、レガシィはA型からB型に進化した。
スバルというメーカーは、ひとつひとつの車種に対する扱いがとても丁寧だ。
車種ラインナップがあまり多くないことも幸いしているが、自社の商品が少しでも良くなるよう、努力せずにいられないという生来の企業体質によるところが大きいのではと思える。
そのあたりが実車からもにじみ出ているからこそ、スバル車をこよなく愛する人がこれほど多く存在するのだろう。
さて、今回のポイントは大きく括って、「エコカー減税への対応」「車種体系および装備の見直し」「新型アイサイトの採用」の3つだ。
まずは「エコカー減税への対応」についてだが、こちらはエコカー減税対応グレードの拡大と減税率の向上を図った。まずは、自然吸気モデルの燃費が、モード燃費で13.0km/Lだったところ、「13.2km/L」に向上したこと。
さらに、これまで車両重量1,520kg以上の一部モデルが50%減税だったところ、ツーリングワゴン、アウトバック2.5iLパッケージ、2.5iアイサイトが75%減税、ツーリングワゴン2.5iSパッケージが50%減税となった。
ちなみに、どうやってこれを達成したかというと、エンジンやシフトスケジュールの変更ではなく、もともと実力としてはもう少しつめる余地があったことに加え、駆動系のフリクション低減をつきつめたことだ。
そして、「グレードの整理と装備の見直し」および「特別仕様車の追加」について。
これまでも、2.5iにはベーシックグレードの上に、LパッケージとSパッケージがあったが、装備面の設定においてやや不自然であった部分が適切に設定された。
Lパッケージは、これまで16インチだったアルミホイールが17インチへ。また、これまでオプションの「クリアビューパック」に含まれていた「オートライト&ワイパー」や、オールウェザーパックに含まれた「ヘッドランプウォッシャー」などが標準装備となった。
Sパッケージでは、なぜか設定のなかった「助手席パワーシート」が装備されるようになり、GTの上級モデルと2.5iのLパッケージにしか設定のなかった「左右独立式温度調整機能付オートエアコン」も装備。
その他、全車にクルーズコントロールが装備されたことも大きなトピックだ。尚、これに伴い若干ではあるが車両価格が変更されている。
また、ベースグレードからの僅かな価格増で、「HIDヘッドランプ」「専用デザイン16インチアルミホイール」「本革巻ステアリングホイール」「フォグランプ」「マフラーカッター」「トノカバー」などの人気アイテムを装備した特別仕様車「2.5iS-style」が設定された。
今回、この「2.5iS-style」が一番の売れ筋モデルになるものと思われる。
アウトバックでは、「3.6アイサイト」グレードに、シルバールーフレール、シルバー&クロームメッキドアハンドル、ハイラスター塗装17インチアルミホイールなどの上級装備が採用された。
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