スバル 新型レガシィ 新型車解説(3/5)
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:小平 寛 Model:黒沢 琴美
フラッグシップに相応しい気品に満ちたインテリア空間
新型レガシィ全車に共通しているのは、まず切れ長で大きくなったヘッドランプだ。夜の荒野でも遠くまで照らしてくれそうな眼力の効いたライトは、ハロゲン式とHID式を採用しており、一見、従来のレガシィの落ち着いた顔つきとは結びつかない印象を持つ。
また今回からスバル車初採用となる、電動パーキングブレーキを新たに搭載しているのもトピックスの一つ。これにより従来のサイドブレーキの部分にスペースができ、カップホルダーの並列化、コンソールボックスの大容量化が実現。収納系が少ないと言われていたレガシィだけに、これは嬉しいポイントとなりそうだ。
インパネ全景はスポーティでカチッとしたデザイン。まるで飛行機のコックピットを思わす、スバルならではの演出技法が見て取れる。
シフトも戦闘機のコントロールレバーを彷彿とさせる、太く頑丈なデザイン形状を採用しており、自らがこのクルマをコントロールするという意識を自然と高めてくれる、そんな造り込みがされている様にも感じとれた。
そして忘れてはならないのが拡大された室内空間だ。ホイールベースの75~80mmの延長に伴い、室内長が従来より290~350mmも拡大。それに加え、フロントシートのハイバックを大きく内側へえぐったことにより、後席の足元空間(膝前)はかなり広い。
室内幅も先代モデルより10cmも拡大され、実際座ってみると、これがレガシィかと一瞬錯覚してしまうくらいの広さを誇る。
特にフロントシートに関しては、運転席と助手席の間をこれまでよりも+30mmの距離を設け、乗員に対して余裕のシートポジションを与える造りになっている。まさにラグジュアリーと言って過言ではない、ゆとりの空間が広がる。
これらの大幅なインテリア改善策は、明らかに5代目レガシィが、プレミアムな路線を静かに歩み出し、特別なクラスへ参入して行こうとする証ともとれる。
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