スバル WRX STI tS 試乗レポート(2/4)
- 筆者: マリオ 二等兵
- カメラマン:オートックワン編集部
「ドライバーの意志通りに走らせる」という考え方
そんな現在のSTIが掲げる旗印は、
「Sport Always!」
偏差値が36だったマリオには理解不能な難解英語ですが、クルマに乗ると通訳を介さずともすぐに理解できました。タイヤが転がり出した瞬間から、運転中のすべての時間がスポーツドライブに感じられるクルマ作りを目指しているのです。
峠やサーキットをガンガン走る時だけでなく、何気に交差点を曲がる時でさえ「気持ちイイ!」と感じられるような、日常のどんな場面においても運転の楽しさが味わえるクルマ。それが「tS」なのであります。
サスペンションを設計通りに動かせるためには、ボディ剛性は高ければ高いほど良く、ボディは岩か鋼のようにガチガチに硬いのが好ましいという考え方は、もはや遠い過去のもの。
特に今のSTIでは、硬いながらもしなやかさをもち、ボディを含めたクルマ全体で減衰することで無駄な動きを吸収し、路面からの入力を「いなす」ドライバーの意志通りに走らせるという考え方に基づいたチューニングが行われているのです。
「WRX STI tS」「WRX STI A-Line tS」ともにルーフ部分にリアルカーボンを採用し、ボンネットをアルミ化。
足まわりには専用のダンパー&スプリングをはじめ、フレキシブルタワーバーやフレキシブルドロースティフナー、フレキシブルサポートリアなど、絶大なボディの「いなし」効果が得られるSTI車お馴染みのスペシャルパーツが奢られております。
さらに6MTの「WRX STI tS」には、レカロシートが標準装備。
2.0・エンジンの出力とトルクはノーマルの4ドアWRX STIと同じですが、ターボチャージャーにはレスポンスに優れたボールベアリングタイプが採用されております。
お値段は「WRX STI tS」が472.5万円、「WRX STI A-Line tS」が422.1万円也。
まずはガッツリ乗らせていただく前に、カリスマ・テストエンジニアの辰己部長にお話を伺いました。
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