新世代プラットフォーム「SGP」を採用した次期インプレッサの中身は「正常進化の模範例」!?[スバリストによるマニアック解説](2/4)
- 筆者: マリオ 高野
- カメラマン:小林岳夫/富士重工業株式会社
もっとも心配されたボディサイズの拡大については「予想以上に気にならないレベルの拡大」に止まっています。
5世代も前のモデルと比較するのもアレですが、初代モデルの全幅は1690mmだったことを思うと、新型の全幅1777mmという大きさは、5ナンバー至上主義の守旧派から「肥大化」とか「国内ユーザー軽視」などと批判されても仕方のない数字といえるでしょう。
しかし、現代の基準からすると全然普通のCセグメントのサイズ感といえるもので、少なくとも5代目レガシィのデビュー直後のようにスバリストから不満の声が噴出するようなことはないと思いました。東京モーターショーに展示されたコンセプトカーのイメージはそのままに、グラマーすぎた部分を健康的に引き締めたという感じです。
これは北米仕様の「SPORT」というグレード(さらに上級グレードもある)に装備されるもので、素のグレードではスポイラーレスになるのでしょうが、よく見るとトランクの先端部分がダッグテイル風に軽く跳ね上がっており、クーペのようなリアビューのセクシーさを増している部分にも惹かれました。
これまでのスバルのセダン作りの鉄則は「後方視界の確保はデザインよりも優先される」で、多くのスバリストもその考えを支持してきましたが、新型インプレッサではリアウインドウのハイマウントストップランプの設置場所と形状を工夫することで、後方視界とスタイリッシュなトランクを両立させることができたとのこと。こういうところにも、スバルのデザインへの取り組みの意識が変わったことを実感します。
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