エコカーの真相/第十回 排気量「1万4500cc」の「エコ」な最新型ターボエンジン!?(1/2)

エコカーの真相/第十回 排気量「1万4500cc」の「エコ」な最新型ターボエンジン!?
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長距離トラックの東京オートサロン?

テキサス州ダラスで「The Great American Trucking Show」を取材した。

これは、米国最大級の長距離トラックの祭典。トラックメーカー、タイヤメーカー、アフターパーツメーカーが出展し、またエンジンチューニングやボディ装飾したトラックたちも100台以上展示された。さながら「東京オートサロン・長距離トラック版」といった雰囲気である。

まず会場内で驚いたのが、年齢層の高さだ。

ハッキリ言って、お爺ちゃんとオバアちゃんだらけ。出展している会社の担当者は、定年した人を再雇用したのか、それともバイトか。彼らは60代、70代が多い。さらに、キャンギャルにも高齢化現象があった・・・。

そして、入場者も高齢だ。彼らは現役トラックドライバー、運送業経営者などだが、50代、60代が主体だ。

出展者に業界実情を聞いてみると、「この業界、長年に渡って古い体質のまま」だという。なんともアメリカン、なんとも大らか、なんとも大雑把。そんな雰囲気が会場内に充満している。

こうした光景を、筆者はある程度は覚悟していた。

昨年後半、電気トラックメーカーの「Smithエレクトリック」(米カンザス州カンザスシティ)を取材した際、同社の社長から長距離トラック業界の実情を聞いていたからだ。

「あそこは古い体質。また、トラックの使用方法についても、我々のビジネスチャンスはない。我々は市街地をカバーする、中型デリバリートラックが主体」(同社長)

と言っていた。

米国での中型トラック分野では、カーレースで有名なペンスキーグループが日本の大手商社と組んで日野自動車の販売を手がけている。

日野のトラックといえば、ハイブリッドの「デュトロ」がイチオシ。日本では、柳沢慎吾さん、佐々木蔵之介さん、新山千春さんを起用した、実家の親と共演のTV CMが話題となっている。

だがこちらアメリカでは、そうしたハイブリッドトラックの積極的なPR活動はない。今回、日野自動車の出展はなかった。

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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