エコカーの真相/第九回 セグウェイのパクリが中国で続々出現!?(1/3)

エコカーの真相/第九回 セグウェイのパクリが中国で続々出現!?
天安門の前で警備する公安関係者。車両名は「T-ROBOT」 天安門の前で警備する公安関係者。車両名は「T-ROBOT」 天安門の前で警備する公安関係者。車両名は「T-ROBOT」 中国 RIJIANG/日江平衡車 中国 RIJIANG/日江平衡車 トヨタ ウィングレット トヨタ ウィングレットの実走行テスト風景(豊田市) トヨタ ウィングレット トヨタ ウィングレット トヨタ i-REAL 画像ギャラリーはこちら

えっ!?「セグウェイ」ならぬ「チェグウェイ」!?

また、パクリか!?

「SOMY」→「SONY」

「Panesonic」→「Panasonic」

中国では近年、会社名や商品名のパクリが横行。そうしたニュースは、テレビなどを通じてご承知の方も多いはず。

中国 RIJIANG/日江平衡車

そして、今回登場するのは「Segway(セグウェイ)」・・・じゃなくて、

「Chegway(チェグウェイ)」

Chinaの「セグウェイ」ってこと、なのか?

「チェグウェイ」には、普通タイプの「RLD-11」と、上級タイプの「RLC-11」がある。「RLC-11」の場合、最高速度は10km/h、満充電での航続距離が40km。車重は39kgで、走行するための最小荷重(運転者の体重)は30kg、最大荷重が85kg。電池は鉛蓄電池、モーターはインホイールモーターだ。

製造元は、北京にある日江平衡車/RIJIANG。同社関係者は「生産体制はしっかりしている。弊社ネットに工場での組み立ての様子など、ちゃんと掲載している」と胸を張る。

実は中国での電動移動体は、世界で最も普及している。「電動バイク」と「電動アシスト自転車」だ。

年間販売台数は、なんと2000万台!中国国内には、累計で1億5000万台ほど存在している。そのため、モーター、インバータ、蓄電池などの部品は格安。だから「チェグウェイ」などといった商品も作りやすいのだ。

ちなみに、ある日系自動車メーカーの電気自動車関係者が、筆者にこんな話をしてくれた。

それは、モーターの話だ。同氏は中国での電気自動車事情を探るため、中国各地の電動機器販売店を巡ったという。そこで電動バイク用のインホイールモーターをいくつか購入し、日本国内の同社研究所で解体した。

そして驚いたことに、絶縁体として天然の竹が使われていたという。

「安全性には当然疑問があります。でも、ここまでしてコストダウンしているとは、心底驚きました。これじゃ日本は、価格面で太刀打ちできませんね」(同氏)。

「チェグウェイ」のインホイールモーターの中身は未確認ながら、どの程度の信頼性があるのか疑問が沸いてしまう。

天安門の前で警備する公安関係者。車両名は「T-ROBOT」天安門の前で警備する公安関係者。車両名は「T-ROBOT」

そんな中国では、「中腰乗り式の二輪電動車」もある。

それが、天安門で公安関係者が警備に使っている「T-ROBOT」だ。こちらのスペックは調査したのだが、確認が出来ず。

「セグウェイ」とも「チェグウェイ」とも違う格好で、しかも中腰スタイルで座れる小さな椅子が付いている。

走行中の音はほとんどしない。「T-ROBOT」は停止状態で、乗車している警備警察官がちょっと猫背スタイルになっても、しっかりと二輪で直立状態を維持している。

こうした直立走行する二輪車の技術は、対応する各種センサーや機器も市販されており、素人でも「セグウェイ」もどきを製作することは可能だ。

そんな時代だからこそ、中国でも様々な形状の自立式電動二輪車が登場している。

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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