【トヨタ アルファードのベースグレードとヴォクシーの最上級グレード比較】価格差はたった20万円! 快適装備と先進装備はアルファードの圧勝も、ランニングコストはヴォクシーに軍配
- 筆者: まるも 亜希子
- カメラマン:MOTA編集部
トヨタ ヴォクシーなどミドルサイズミニバンを購入する際に“どうせならば”と最高級のアルファードも候補に挙げる人も多いはず。そこで今回はヴォクシーの最上級グレードとアルファードのベースグレードをランニングコスト含め、徹底比較を敢行! じつはこの条件で両車をみると、価格差はたった20万円足らずなのだった。果たしてどのようなポイントが大きく異なるのか? 結論から言えば燃費さえ我慢できれば、快適性や先進安全装備などはやはりアルファードの圧勝なのだった。
ミドルサイズミニバンと最上級ミニバン比較! 価格差は約20万円
家族みんなが快適に乗れる、最高のミニバンを探しているパパ・ママ。せっかく買うなら後悔したくないですが、ミドルクラスの最上級グレードと、プレミアムクラスのベースグレードって、どっちがイイのか気になりませんか? この記事ではトヨタ ヴォクシーの最上級グレード「HYBRID ZS”煌III”」と、トヨタ アルファードのベースグレード「X」をランニングコスト含め、徹底比較します。
価格差約20万円! アルファードはベースグレードでも車内は豪華だった
ミドルクラスミニバンの人気を牽引してきたヴォクシーは、ハイブリッドとガソリンがあり、3列シートの7人乗りと8人乗りをラインアップ。最上級グレードにして特別仕様車となっている「HYBRID ZS”煌III”」344万3000円は、WLTCモードで19.0km/Lという燃費の良さと、広くてアレンジ多彩な室内、充実の装備が魅力。現在唯一のハイブリッドグレードとなっている「HYBRID ZS」334万7300円と比べて、全席がレザーコンビ素材にグレードアップしたブラックの上質なシートになるのが特徴です。
外観ではBBS社製の16インチ鍛造アルミホイールや、夜間の走行がラクになる「バイビーム LEDヘッドランプ」、エアロパーツもフル装備となるので、存在感は抜群。ブラックなど暗めのボディカラーを選ぶと、フォーマルなシーンでも似合う印象になります。
一方でアルファードは、日本を代表するプレミアムミニバンとして、芸能界や財界など多くのVIPも愛用中。2.5リッターハイブリッドとガソリンの3.5Lと2.5Lとパワートレインは3種類を用意。
ベースグレードの「S」359万7000円は、2.5リッターガソリンの3列シート8人乗りモデルとなっています。燃費はWLTCモードで10.6km/Lです。
外観は、まずエアロパーツが前後バンパーとサイドマッドガードのみとややシンプル。でも16インチアルミホイールが装着されるので、存在感はさすがアルファードといったところ。シートはファブリックなので、ちょっとカジュアルな印象になっています。
【運転席比較】ヴォクシーのみシートヒーターが標準装備! 一方のアルファードは電動パワーシート機能付き
それでは運転席まわりの装備から比較していきましょう。ヴォクシーは、ハイブリッド専用のオプティトロンメーターで、インパネ中央にある4.2インチTFTカラーのマルチインフォメーションディスプレイも標準装備。ただ、ナビやオーディオ、ETCは販売店オプションのみの設定となっています。
ステアリングやシフトノブは本革巻で、ステアリングスイッチも標準装備。運転席の調整は手動で、アームレストとシートヒーター(快適温熱シート)は運転席と助手席に装備されています。
対するアルファードは、オプティトロンメーターで、メーター内に4.2インチTFTカラーのマルチインフォメーションディスプレイに加えて9インチのディスプレイオーディオが標準装備。「T-Connect SDナビゲーションシステム+JBLプレミアムサウンドシステム」72万1600円をはじめ、オプションでグレードアップの選択肢が用意されています。
ステアリングは本革巻でステアリングスイッチもあり、シフトノブは7速のスポーツシーケンシャルシフトマチック。運転席は6ウェイパワーシートで、アームレストはつきますが、シートヒーターは1つ上の「S”Cパッケージ"」468万1600円から標準装備となっていて、このグレードにはオプション設定すらされていないのがちょっと残念なところです。
【使い勝手比較】シートアレンジの手軽さはヴォクシーだが、3列目もゆったり座りたいならアルファード
ヴォクシーの2列目に注目! サイドテーブルなどファミリーに嬉しい装備満載
続いて室内の使い勝手を比較してみます。
ヴォクシーでまず気になるシートアレンジは、2列目シートの超ロングスライド+リクライニング+横スライド機能も。そしてアームレストとカップホルダー2個付きの折りたたみ式サイドテーブル、夏場に嬉しいサンシェードや助手席シートバックテーブルも標準装備。停車中に離乳食などのお世話をする際なども、とても使いやすい室内です。
センターウォークスルーができるので、車内での1列目〜3列目の移動ができて便利ですね。ただ、助手席側のみパワースライドドアが標準装備で、両側となると6万2700円のオプション設定。これは選びたいところです。
3列目シートは5:5分割の跳ね上げ式(以下スペースアップシート)で、格納操作が軽くてママでも操作しやすいのが嬉しいポイント。USB端子は計4個、アクセサリーソケットが1個ついています。
当然アルファードの車内は広いが後席にUSBソケットがないのが難点
対してアルファードは、2列目シートが6:4分割のチップアップシートとなり、カップホルダー2個付きのアームレストも装備。ベンチシートのため、折りたたみ式サイドテーブルもサンシェードも付きません。
同じ「S」でも398万5000円の7人乗りモデルになると、リラックスキャプテンシートになって超ロングスライドや横スライド、マニュアルオットマンなどの快適なアレンジが手に入るので、4万4000円アップが許されるのならば7人乗り仕様を選んだ方がファミリーには便利に使えるでしょう。せっかく7人乗りを買うなら、2021年4月28日に新設定された華やかな特別仕様車S “TYPE GOLD II”(ベースのSに対し25万5000円高)も比較検討してみるのもありです!
USBソケットはないですが、AC100Vのアクセサリーコンセントと、アクセサリーソケットもそれぞれ1個装備されます。
3列目は5:5分割のスペースアップシートで、スライドとリクライニング機能付き。跳ね上げ操作も簡単です。ワンタッチスイッチ付き両側パワースライドドアは、標準装備です。
ただ、アルファードには「S」と「X」以外のグレードに、キーを持っているとドアに近づくだけでスライドドアが開く「ウェルカムパワースライドドア」という機能や、リアゲードが電動となる「パワーバックドア」が装備され、サンシェードもスライドドアとリヤクォーターガラスに装備されます。どれも子育て中には便利な機能なので、「S”Cパッケージ"」の方がファミリー向きかもしれません。
【先進安全装備比較】アルファードはレーダークルーズコントロールなど全部載せ! ヴォクシーは必要最低限の機能のみ
ヴォクシーの衝突被害軽減ブレーキが作動するのは昼間のみ
続いて先進安全装備を比較します。ヴォクシーはプリクラッシュセーフティが昼間の歩行者と車両を検知する機能で、車線からのはみ出しを警告するレーンデパーチャーアラート、オートマチックハイビーム、静止物を検知するパージュングサポートブレーキがついた、インテリジェントクリアランスソナーが主な装備内容です。
同クラスのライバルと比べると、全車速追従機能つきのクルーズコントロールや、誤発進抑制機能などが装備されないのが惜しいところです。
昼夜の歩行者、そして自転車とクルマも検知! 先進装備はアルファードの圧勝
アルファードは、プリクラッシュセーフティが昼夜の歩行者と車両、昼間の自転車まで検知する上級なものになります。車線からのはみ出しも、警告+ステアリング制御となるレーントレーシングアシスト(LTA)となり、全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールも標準装備となっています。
オートマチックハイビームやインテリジェントクリアランスソナー、バックガイドモニターも標準装備。
さらにオプションを選択すれば、より賢く夜道を照らすアダプティブハイビームシステム(AHS)や、ブラインドスポットモニター(BSM)、後退時に死角から出てくる車両や歩行者を検知するリヤクロストラフィックオートブレーキ、パノラミックビューモニターなど、安心感がぐっと高まる装備も用意されています。車格の差が最も強く表れているのが、こうした安全装備の充実度ということになりますね。
【ランニングコスト比較】どちらもレギュラー仕様なのは嬉しいが、燃費はヴォクシーの圧勝!
維持費の面では、ヴォクシーは年に一度かかる自動車税が3万6000円。ガソリン代は、燃費が19.0km/L(WLTCモード)で月に500km走行する場合、レギュラーガソリンの平均価格が144.8円(5月17日現在)なので、約3810円かかります。
アルファードは、ヴォクシーよりも排気量が500cc大きいため自動車税が4万3500円。ガソリン代は、燃費が10.6km/Lなので500km走行するためには6830円かかります。3.5Lエンジンモデルはハイオクですが、2.5LエンジンモデルはレギュラーガソリンでOKなのは嬉しいですね。
ということで、贅沢な装備はなくても十分な使い勝手がしっかり手に入るのはヴォクシー。アルファードは、予算があってさらにオプションで快適装備が追加できるのであれば、とても魅力的ではないでしょうか。ぜひ、じっくり選んでみてくださいね。
【筆者:まるも 亜希子】
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