カクカクの尖ったスタイルがスゴイ! スバルの名車アルシオーネを写真でチェック
- 筆者: MOTA編集部
1985年に登場したスバルの2ドアクーペ「アルシオーネ」は、今見ても未来的なスタイルと先進的な運転席を備えている。このやや奇抜なデザインやパッケージングには、技術屋集団であるスバルのこだわりが満載だ。今回は、そんなスバル アルシオーネの特徴的な内外装を、写真と共にご紹介しよう。
「オトナ、アバンギャルド」なスペシャリティクーペ
アルシオーネは、3代目レオーネのプラットフォームをベースに開発されたスバルのスペシャリティクーペで、1985年にデビュー。
スポーツカー定番のリトラクタブルヘッドライト、くさび型のフォルム(ウェッジシェイプ)、一文字に伸びるリアまわりのデザインなど、未来的なプロポーションを纏っている。
まさにキャッチコピーのとおり「オトナ、アバンギャルド」な印象だ。
エンジンはベースであるレオーネと共通の、1.8リッター4気筒水平対向エンジン(最高出力135PS、最大トルク20.1kgf・m)と、1987年のマイナーチェンジで追加された2.7リッター6気筒水平対向エンジン(最高出力150PS、最大トルク21.5kgf・m)がある。
大きく直線的なガラスはまるで宇宙船!?
外装は、一段前に出たバンパーの上段にリトラクタブルヘッドライトを備える。さらによく見ると、手が入る部分をフラップで覆ったドアノブ、傾斜角が28度という前後ガラスなど、徹底的に空気抵抗を減らすことにこだわったデザインになっている。
空気抵抗へのこだわりはリアガラスにも現れており、Bピラー(真ん中の柱)からリアガラス後端にかけて絞り込まれ、その形状を実現するためにリアガラスは折れ角を持つ特殊な形状のガラスが使われた。
また、屋根を支えるピラー(柱)はすべてブラックアウトされ、まるで屋根をガラスで支えたような、もしくは屋根が中に浮いたように見える。そしてこの面積の大きなガラスと、水平基調なインストルメントパネルのおかげで、運転席からの見晴らしが良いのも、見た目だけじゃなく機能性にもこだわったアルシオーネの大きな特徴だ。
未来感に溢れたコックピットに先進的なデジタルメーター
内装には安定したドライビングを支えるサポート性に優れたフロントシートを備える。運転席には、6時15分に位置するスポークのステアリングやガングリップタイプのシフトノブなど、個性的で未来感満載。
「コントロールウィング」と呼ばれるステアリング奥に配置したボタン式パネルも、外観に負けず個性的。右側にはヘッドライト関連、左側にはワイパーやエアコンの吹出し口切替のスイッチが配置され、ステアリング右側のウインカーレバーにはヘッドライトスイッチはない。
さらに、エアコンのメイン操作パネルはセンターコンソールになく、シフトレバー周辺などに分散して配置されている点が面白い。
また、オプション設定だったデジタルメーター「エレクトロニックインストルメントパネル」は、80年代に想像したいかにも未来的なデザインになっている。
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