【ざわ‥ざわ‥】謎の穴ぼこが多数!? どうしてこうなった! 心がざわざわするダッシュボード5選(1/2)

クルマの長い歴史の中で数限りない試行錯誤を繰り返してきた、ダッシュボード(インパネ)のデザイン

クルマは外からの見た目も大事。でも乗ってしまうと、ずっと見ているのはメーターやステアリング、センターコンソールなどを備えるダッシュボードです。一般的にはインパネなどと呼んだりもします。

インパネはインストルメントパネルを略したもので、本来の意味はメーターパネル周辺(計器盤)を指しますが、日本ではダッシュボードと同義語で用いられることが多いです。

さて、クルマを操作する上でも重要な部位であるダッシュボード(インパネ)は、長いクルマの歴史の中で視認性・操作性の向上への試行錯誤を繰り返してきました。そこで今回は、幾星霜とあるダッシュボードの中から「どうしてそうなった!?」というダッシュボード5選をお送りします。

その1:「スバル アルシオーネ」の近未来感がハンパない!

1985年登場のスバルのスペシャリティクーペ「アルシオーネ」。懐かしい!

リトラクタブル・ヘッドライト、長いテール、鋭角的なデザインを持つウェッジシェイプボディが特徴で、フロントにはスバル伝統のフラットエンジンを搭載していました。FFのほかAWDを用意していたのもスバル流です。

見ているだけでワクワクしちゃう、夢の“コックピット”感

そのアルシオーネはダッシュボードもスペシャルでした。

まず目を引くのはステアリングのL字型スポーク。左側にはスポークがないため、指をかける突起を設けています。ステアリングコラムから左右に生えた長いアームの先には、スイッチを集中配置。右は主に灯火類、左はワイパーという概念は通常のクルマと同じですが、一般的にセンターコンソール付近に置く空調の操作も、左側スイッチ群に設けていました。このように、サテライトスイッチに空調スイッチを置くのは珍しくなく、同年代の「マツダ コスモ/ルーチェ」「いすゞ ピアッツァ」などでも見られました。

ガングリップタイプのATシフトノブ、物理的配置のスイッチを極力減らそうと言う現代には夢のような「大量のスイッチ」なども「コクピット」感を掻き立てます。見ているだけでワクワクしちゃう!?

スバル/アルシオーネ
スバル アルシオーネカタログを見る
新車価格:
210.1万円322.2万円
中古価格:
217.7万円398.7万円

その2:レクチャーなしでは運転不可能? サテライトスイッチの極み「シトロエン GSA」

先ほどのアルシオーネを作ったスバルを含め、一時期いろいろなメーカーが積極的に採用していた「サテライトスイッチ」。中でも並々ならぬコダワリを見せていたのがシトロエンでした。シトロエンでは「PRNサテライト」と称し、PRNはそれぞれPluie(雨)、Route(道)、 Nuit (夜)を意味していました。

シトロエンのダッシュボードは奇抜なものが多く、この特集も同社だけで埋められるのですが、悩んだ結果「GSA」を選ぶことに。

実は理詰め! 操作の理想を追及し過ぎた独創デザイン

現在のC4に相当するポジションを担っていた量販モデルで、空冷フラット4エンジン、ハイドロニューマチックサスペンションなど特徴だらけのクルマだったGSは、1979年の大幅マイナーチェンジでGSAに発展。GSからはダッシュボードから生えるサイドブレーキを、ヴィザからは茶筒のようなPRNサテライトを、CXからは円筒が回転して表示するメーターを譲り受けた結果、ご覧のようなデザインに。

PRNサテライトはパッと見では何がなんだかわからず、レクチャーやマニュアルがないとかなり難儀します。でも、操作ロジックは非常によくできており、操作の理想を追求して生まれた結果こうなった、というのが実に理詰めなシトロエンらしいところです。

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遠藤 イヅル
筆者遠藤 イヅル

1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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