輸入車SUV、400万円で自腹切っても買いたいモデルは!? 自動車マニアに聞いてみた

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ここ数年、クロスオーバーSUVの人気はうなぎ登りで、これまで見向きもしなかった輸入車ブランドも積極的に参入を行なうほど活発な動きを見せている。そこで今回送られてきたMOTA編集部からのお題は、「輸入車SUV、400万円でおススメは何?」だ。この価格帯だとCセグメントクラスのコンパクトクロスオーバーSUVが中心となるが、実はこのクラスはこれまでのハッチバックに代わる各メーカーのエース級モデルが出揃う“激戦区”である。

目次[開く][閉じる]
  1. 各メーカーの主力が競う中、あえてセレクトした2台
  2. オススメ1:カーオブザイヤー2年連続受賞、ボルボ XC40
  3. オススメ2:乗り心地は”魔法の絨毯”、シトロエン C5エアクロスSUV

>>大型ルーフに超快適シート! XC40とC5エアクロスの内外装を画像で見る(24枚)

各メーカーの主力が競う中、あえてセレクトした2台

もちろん、日本に導入されている輸入車クロスオーバーSUVはどれも魅力的だが、その中でも筆者・山本シンヤが「自分で買ってもいいかも!!」と思えるモデルを2台紹介したいと思う。ただし、今回は誰もが納得の性能を備えるジャーマン勢をあえて外した中でのセレクトとさせてもらった。

オススメ1:カーオブザイヤー2年連続受賞、ボルボ XC40

あえて選びたくなる”小さなボルボ”

まず、1台目はボルボ「XC40」である。ボルボのクロスオーバーSUVラインナップの末っ子であり、今年で生産終了が発表されたハッチバック「V40」の役目も担うモデルだ。ボルボのクロスオーバーSUVは単なる大中小と言ったサイズの差ではなく、各々に独自の個性を備えるのが特長となっており、XC40にはあえて小さなボルボを選びたくなる魅力が満載だ。

走りに価格、バランスがよく適度にポップ

筆者は新世代のパワートレイン(Drive -E)&プラットフォーム(CMA)による走りの実力、鉄壁の安全支援システムはもちろん、プレミアムだが兄貴分のXC90/XC60とは異なる「ポップ&カジュアル」なイメージと、パーソナルユースに割り切った前席優先のパッケージ、そして400万円を切るスターティングプライスなどを高く評価している。

パワートレインは直4の2Lターボ+8速ATの組み合わせのみだが、2タイプの出力特性(T5:252ps、T4:190ps)を用意。AWDが基本だが、T4のみFFが選択可能となっている。XC60/XC90には用意されるディーゼルの設定がないのは同クラスのライバルと比べると辛い所ではあるものの、近々プラグインハイブリッドが追加されると言う噂も…。

自分好みのセレクトができ、”待ってでも欲しい”1台に

ちなみに販売の主力グレードは豪華仕様の「インスクリプション」だが、スポーティな「Rデザイン」、そして品の良いポップ&カジュアルな「モメンタム」と、グレードと言うよりもキャラクターと言ったほうがふさわしいモデル展開となっているのも特徴で、単純に高い安いが良い悪いに繋がっていないのである。

またXC40はボルボ・カー・ジャパンの計画を大きく上回る受注台数で、現在もバックオーダーを数多く抱えている状況だが、途中キャンセルはほとんどないと言う。つまり「待ってでも欲しい」魅力がXC40には備わっていることを意味している。アクティブローン/スマボ(ボルボの定額サービス)などニーズに合わせた様々なファイナンスプログラムも用意されているので、国産車からの乗り換えのハードルも少ないだろう。

ボルボ/XC40
ボルボ XC40カタログを見る
新車価格:
549万円629万円
中古価格:
223.7万円660.4万円

オススメ2:乗り心地は”魔法の絨毯”、シトロエン C5エアクロスSUV

独特のクセがあるシトロエン車

さて、もう1台のオススメSUVがシトロエン「C5エアクロスSUV」だ。これは現在シトロエンの最新フラッグシップとなっているモデルでもある。日本では最新モデルであっても「シトロエン=マニア限定」と言うイメージがあり、正直筆者も乗るまではそう思っていたが、乗ってみたらビックリ!!

「痘痕(あばた)もエクボ」ではなく、普通の人に普通に勧められる初めてのシトロエンなのだ。と言っても、周りに迎合して薄味になったのではなく、シトロエンの味は濃いまま…だ。

こだわり抜いたシートの快適性

C5エアクロスSUVのスタイルは、C4カクタスからスタートした新シトロエンのデザインアイデンティティを踏襲。昔のように「嫌いな人は結構」と言う唯我独尊ではないが、ダブルシェブロンのエンブレムを強調した2段のフロントグリルをはじめとする各部のデザインは十分個性的。インテリアもデザインは凝っているものの、機能性も決して悪くない。

プジョーと共用する基本素性の優れる新世代「EMP2」プラットフォームに加え、次世代ハイドロニューマチックと言われるサスペンション技術「プログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)」と高密度フォームを使った新開発シートが相まって、一般道では動きは大きく独特のフワーッとした不思議な乗り味だが、速度が上がるにつれてビシーッと安定。ビックリなのがワインディングで、内輪を上手に使っている印象で面白いようにグイグイとノーズをインに向けるのだ。実はPHCの考え方はルノー・メガーヌRSにも採用と聞いて納得。

エンジンは文句なし、トレンディーな1台

パワートレインは177PS/400Nmを発揮する2Lディーゼルターボ+8速ATの組み合わせ。日本ではあまり知られていないがPSAのディーゼルはスムーズさ、滑らかなトルク特性、スムーズな吹け上がりは同クラスのエンジン中ではトップクラスの実力だ。

ひとつ残念なのは、AWDの設定がなく全車FFのみであること。ただ、今後モーターを活用した電動AWDが追加されると言う噂も聞く。

このように最新のトレンドとシトロエンらしいマニアックな面をバランス良く盛り込んだC5エアクロスSUV、ディーラー網が少ないのが難点だが、保証関連も充実(延長保証サービスに加入すると5年)しているので昔のように泥沼(!?)にハマる心配もなし。是非ショッピングリストに入れて欲しい1台である。

[筆者:山本 シンヤ]

シトロエン/C5エアクロスSUV
シトロエン C5エアクロスSUVカタログを見る
新車価格:
574万円674万円
中古価格:
205.2万円627.7万円

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

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