トラックは想像以上に運転がしやすい!|運転席はまさに「特等席」だ【月間5000キロドライバーの独り言 Vol.5】
- 筆者: 中込 健太郎
- カメラマン:中込 健太郎/MOTA編集部
トラックに乗るようになって改めて感じるいいクルマの条件
「まるでトラックみたい」と言っている人を時々見かけますが、そもそもトラックに乗ったことがあるのでしょうか? クルマに乗った時の評価は、トラックに乗るようになって改めて勉強になるなと感じたことをご紹介。
トラックの魅了は乗用車以上?
かく言う筆者も冒頭の事例に近い感覚を持っていました。トラックは大きな荷物を運ぶためのものなので、乗用車に求めがちなドライビングプレジャーなどで判断するのは無粋! というイメージです。
しかしながら、語弊を恐れず言ってしまえば、トラックはトラック。"クルマの魅力”をたくさん実感することができたので、そちらを順に解説します!
超意外! シャーシがしっかりしていて、ライントレース性もバツグン
ロードインフォメーションが乏しく、タイヤがどんな動きをしているのかわからないような乗用車もなかにはありますよね。トラックはそんな”お粗末”なことは全くないのです。タイヤが障害物を踏んだり、段差を超えても、しっかり情報としてドライバーに伝えてくれます。ハンドルを切り足さないと曲がっていかない、というようなことはまるでありません。意外かもしれませんが、運転していて不快感が極めて少ないのです。
車両感覚がつかみやすい! 駐車時も微調整が可能
大きいから細かい停車位置の調整が困難を極めるのでは? と乗る前は思っていました。しかし、多くのミニバンなどボンネットの先端が見えづらいクルマもありますよね。それらと比べると車両感覚はかなりつかみやすいのです。言ってしまえば「大きいだけ」なのです。
見晴らしが◎! 運転席は「特等席」だ
乗用車は、脚を前方に投げ出すようなクルマも少なくないですね。あれだけで腰を圧迫することもあります。トラックは椅子に座るように下に足を下ろしておけますので案外無理がありません。
また、左右の窓から大きなフロントウィンドウ越しに見る景色は乗用車よりはるかに素敵です。首都高湾岸線、阪神高速湾岸線、伊勢湾岸道名港トリトン、福岡都市高速など、港湾部を高い位置で通過する道路をトラックで通過するときなど「トラックで来られたことを感謝」したくなるほどです。ですので、同じ距離を運転しても、その距離の移動自体はあまりストレスや疲労がありません(積んでいるものがずれたりしないか、など気を遣う面はありますが)。
乗用車とは異なる心地よさ
このようなことを総合して、トラックには操る悦びというものではなく、気に障ることが少ない心地良さがあります。ですから、何百キロ走って、そこからはしごで次の引き取りに行くといったことが可能になるのです。労働意欲をそがないクルマとしての基本設計の高さ、乗用車にはあまり求めにくい要素かもしれません。
トラックにはそんな「真っ当」さがあるのです。長くなってしまいましたので、続きは次回で。
[筆者・撮影:月間5000キロドライター 中込 健太郎]
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