自動車ライターが買ってよかった&後悔したクルマを大公開! 名車シビックタイプRはどっち!?(2/2)

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買って後悔その1 ホンダ シビックタイプR

間違いなくホンダが誇る名車のひとつであるシビック タイプR。実は筆者も2000年式の新車を購入した過去がある。その前にはEF8型のCR-Xに乗っており、ステップアップとしては至極当然のものと言えるだろう。

8200回転で最高出力の185馬力を発生するB16B型エンジンは市販車とは思えないシャープな吹け上がりで、ノーマルのままでもサーキット走行を許容する足回りも含め、今でも世界有数のホットハッチであることに変わりはない。

当時、新車から3000km丁寧に慣らし運転をし、オイル交換を済ませた筆者は、帰りの高速道路で初めてレッドゾーンまでエンジンをブン回してみた。そこで感じたのは「ハァン、高回転まで回したときの感触サイコー!」という快感と、「コレ、公道でやったら免許いくらあっても足りねェな?」という冷静な感情だった。

前述したようにアンダーパワーのミニを並行して所有していた筆者は、街中でブン回す楽しさを満喫しており、それを楽しむとリスクの高いシビックタイプRは合わないと感じて即売却。同じく超ローパワーのKP61スターレットを購入する暴挙に出たのであった。

今考えれば購入したことももちろんだが、すぐに手放してしまったことも現在の高騰した中古車相場を見るたびに後悔してしまうのである。

買って後悔その2 日産 グロリアワゴン

※写真は実際の車両

友人が乗り換えるということで譲っていただいた日産 グロリアワゴン。ワゴンでありながら、一番下のグレードのデラックスで、乗用のシートが備わっている以外はバンGLよりも装備が簡素化された幻のモデルだった。

初めてのV6エンジンは速さこそなかったが、5速MTで操るには味わい深いフィーリングで、ゆさゆさとした乗り味も含めて“5ナンバーサイズのアメ車”といった印象。全盛期には代用アメ車としてカスタマイズのベースになったのも頷けるものだった。

ではなにが後悔したのかというと、そのカスタマイズだ。当時はまだまだ仕事も安定しておらず収入低い系男子だった筆者だが、なんとかしてローダウンのスタイルを実現したかった。その結果、サスペンションを●●(禁則事項です)をするという暴挙に出たのだが、結果的に乗り心地が最悪となり、乗る気力が失せる事態になってしまったのである。

結局そのまま車検が満了し、現在では友人に引き取られて再び路上復帰する日を夢見ている。そういった意味ではクルマにも大変申し訳ないことをしたということを後悔している。

ということで、よかったクルマはもちろん、後悔したクルマに関しても間違いなく今に通じる糧になっていることを考えれば決して無駄だったとは思えない。皆さんも購入しようか迷っている車種があるならば、思い切って買ってみてはいかがだろうか? その後の展開は保証しないけれど……。

[筆者:小鮒 康一]

筆者の人柄を象徴するエピソードとは

ちなみにこの記事に関するやり取りの際、筆者の小鮒氏は、某国産軽ワンボックス車を買うも納車前の段階で既に後悔しているという仰天エピソードを披露してくれた。“思い切って買う”という小鮒氏の人柄を象徴するエピソードと言える。

オートックワン編集部一同、楽しいカーライフになることを願っています。

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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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