新型RAV4の予想価格は390万円〜? フルモデルチェンジでどこが変わる?

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:小林 岳夫/島村 栄二/茂呂 幸正/トヨタ自動車
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人気のミドルサイズSUV、トヨタ「RAV4」のフルモデルチェンジが発表され、日本国内では2025年度内に発売される予定です。発売から人気の続く現行モデルからどのように進化をするのでしょうか?

新型RAV4の気になる内外装デザインや、パワートレインの変更点、ボディサイズ、予想価格、安全装備予想、2WDモデルの追加の可能性も含め、新型RAV4についてカーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. トヨタ RAV4とは
  2. 新型RAV4のパワーユニット
  3. 新型RAV4の予想価格
  4. 新型RAV4の外観デザイン
  5. 新型RAV4の内装
  6. 新型RAV4の室内空間・荷室
  7. 新型RAV4のボディサイズ
  8. 新型RAV4の安全装備予想
  9. まとめ

トヨタ RAV4とは

トヨタ RAV4は、トヨタの「SUV」(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)ラインナップの一つです。SUVは、荷物をたくさん積めて街乗りからアウトドアまで幅広く使える、近年人気の高い車種です。

その中でもRAV4は、ミドルサイズに分類されます。同じトヨタのミドルサイズSUVである「ハリアー」が都会的で高級感のあるデザインなのに対し、RAV4はより活動的で、自然の中が似合うような力強い魅力を持つモデルとして位置づけられています。

フルモデルチェンジは2025年度内

近年、SUV市場では都会的なモデルが増える一方で、RAV4のようなオフロード感の強いモデルが改めて注目されています。

そのRAV4が、2025年度内にフルモデルチェンジを実施予定です。現行モデルの登場から2025年時点で6年が経過していることもあり、ちょうどフルモデルチェンジの実施のタイミングでした。

新型RAV4の価格帯は、トヨタのSUVラインナップにおいて、よりコンパクトな「カローラクロス」とハリアーの中間に位置します。

近年、原材料費の高騰などにより高価格化が進むSUV市場において、様々な機能を持ちながらも比較的手の届きやすい価格帯を維持するという重要な役割も担っています。トヨタの綿密な市場戦略に基づき開発される、注目のモデルです。

新型RAV4のパワーユニット

新型RAV4の予想価格をご紹介する前に、まずは新しくなったパワーユニットのラインナップについて解説します。

新型RAV4のパワーユニットについては、エンジンとモーターを併用し効率よく使う「ハイブリッドシステム」(トヨタ独自のTHS II)と、大容量の駆動用バッテリーや高出力充電器対応を組み合わせた新開発の「プラグインハイブリッド(PHEV)システム」が用意されます。

新型RAV4に搭載されるパワートレイン

・2.5L ハイブリッドシステム(THS II)

・2.5L プラグインハイブリッドシステム

新型RAV4の駆動方式には2WDが追加?

現行RAV4は全てのモデルが4WD(四輪駆動)となっていますが、販売現場からは「価格の安い2WD(二輪駆動)を求める声」も聞かれます。

一般的に、2WDは4WDに比べて部品が少なく構造がシンプルなため、車両価格や燃費の面で有利になることがあります。雪道や悪路をあまり走らない場合は2WDで十分な場合も多いです。

そのため、新型RAV4ではタフな外観はそのままに、より多くのユーザーが選びやすいよう、価格を抑えた2WDモデルが登場する可能性も考えられます。

新型RAV4の予想価格

新型RAV4の売れ筋となるグレードの予想価格は、390万〜630万円となる見込みです。

現行モデルの最も安価で装備がシンプルな「X」グレード(4WD)は323万7300円です。RAV4では、仮に2WDが設定された場合でも、最も安価なハイブリッドのグレードで390万円程度からのスタートになると予想されます。

安全装備の充実や近年の原材料費高騰などを考慮すると、価格の上昇は避けられないため、全体的には値上げとなるでしょう。

新型RAV4の売れ筋価格帯の予想は以下の通りです(グレードやオプションによって価格は変動します)。

新型RAV4の売れ筋価格帯(予想)

2.5L ハイブリッド車: 390万円~450万円

2.5L PHEV: 590万円~630万円

これにより、トヨタのSUVラインナップにおける価格帯は、コンパクトなカローラクロス(約220万~350万円)、新型RAV4(予想:約390万~630万円)、そして高級な新型ハリアー(予想:約470万~700万円)と、よりきめ細かく設定され、予算や好みに合わせて幅広いユーザー層をカバーすることになります。

新型RAV4の外観デザイン

新型RAV4の外観は、現行モデルと同様に、デコボコした未舗装路も走れそうな、頑丈そうなデザインが引き続き採用されます。

新型RAV4は3つのグレードが用意されます。

モデル名特徴

CORE

都会に映える洗練されたデザイン

ADVENTURE

冒険心を掻き立てる武骨さを強調したモデル

GR SPORT

走りの楽しさ追求したスポーティなモデル

とくにCOREについては、車の顔にあたるフロントマスクが、最新のトヨタ車デザインのトレンドを反映し、トヨタ クラウンシリーズのSUV「クラウンエステート」にも通じるシャープな印象になります。

外観のサイドビューは、大径で幅広いタイヤを覆うために外へ張り出したフェンダーやその縁を飾るホイールアーチモールなど、現行RAV4の特徴を受け継ぎ、SUVらしい力強さを強調されています。

新型RAV4の内装

新型RAV4の内装は、ハリアーに比べるとシンプルなデザインが引き続き採用されます。

変更点は、運転席の計器類や操作パネルがあるインパネ中央に配置されるディスプレイオーディオです。現行モデルに採用されている10.5インチから12.3インチ以上と一回り大きくなります。

これは、カーナビゲーションシステムの情報表示に加え、進化する安全装備などの各種情報を分かりやすく表示するために必要な変更と考えられます。

新型RAV4の室内空間・荷室

新型RAV4の室内空間の広さは、現行モデルと同程度が確保されます。現行モデルは身長170cmの大人4人が乗車しても後席の膝周りにはこぶし2つ程度(約20cm)の十分な余裕があり、快適な移動が可能でしょう。

また、新型RAV4ではSUVの実用性として荷室も重視されます。

そのため、荷室容量も現行モデルの733L(後席使用時奥行き1015mm、格納時奥行き1880mm)と同等以上の749Lとなり、使い勝手が確保されます。

新型RAV4 ADVENTUREでは、レジャーやアウトドアでの利用シーンを考慮した設計になっています。

新型RAV4のボディサイズ

新型RAV4のボディサイズは、全長4600~4645mm、全幅1855~1880mm、全高1680〜1685mmと、現行モデルに近いサイズ感が維持されます。

新型RAV4は現行モデルよりも若干大きく、ハリアーやクラウンスポーツに近いサイズ感でありながら、全高はより高くSUVらしい堂々とした印象です。ランドクルーザー250やクラウンエステートと比較すると、一回り以上コンパクトなサイズになります。

このボディサイズは、RAV4が日本だけでなく世界中で販売されるグローバルモデルであり、トヨタの他のSUVラインナップとの大きさのバランスを考慮するためと考えられます。

車種全長 (mm)全幅 (mm)全高 (mm)
新型RAV4

4600~4645

1855~1880

1680〜1685

現行RAV4

4600〜4610

1855〜1865

1685〜1695

ハリアー

4740

1855

1660

クラウンスポーツ

4720

1880

1565〜1570

ランドクルーザー250

4925

1940〜1980

1925〜1935

クラウンエステート

4930

1880

1625

新型RAV4の安全装備予想

新型RAV4では、現行モデルに比べて安全装備は着実に進化し、衝突回避支援または被害軽減を目的とした最新のトヨタの先進予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」が搭載されるでしょう。

これは、カメラやレーダーで周囲の状況を監視し、危険を知らせたり、自動でブレーキをかけたりする機能の総称です。

ぶつかる危険がある場合に自動でブレーキをかける衝突被害軽減ブレーキは、検知対象が拡大されるでしょう。現行モデルでの検知対象は歩行者や車、昼間の自転車のみでしたが、夜間の自転車や自動二輪車にも対応する可能性があります。

また、装備が充実した上位グレードには、先行車や対向車に光が当たる部分だけを自動的に遮光し、ハイビームを保持したまま走行できる頻度を高め、夜間の優れた視認性を確保する「アダプティブハイビームシステム(AHS)」の採用も期待されます。

まとめ

今回のフルモデルチェンジで、RAV4には最新のデザインやパワートレインを採用されました。価格はハイブリッド仕様で390万円~450万円、PHEV仕様で590万円~630万円と予想されます。

発売は2025年度内とアナウンスされています。期待の新型車がいまから楽しみですね。

【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:小林 岳夫/島村 栄二/茂呂 幸正 画像提供:トヨタ自動車】

トヨタ/RAV4
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新車価格:
323.7万円566.2万円
中古価格:
88.8万円599万円

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筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

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