ロールスロイス ゴースト ブラック・バッジ 試乗レポート|市場の声を反映し生まれたロールスロイスのドライバーズカー(1/3)
- 筆者: 内田 俊一
- カメラマン:内田 俊一
ロールスロイスからの突然のお誘い
自動車ジャーナリストという仕事をしていると、軽自動車からハイパーカーまでありとあらゆるクルマに乗る機会がある。そこには戦前から最新、あるいはまだ発売前のクルマも含まれる。
しかし、それでも突然ロールスロイスからメールが入り、1週間少々自由にクルマを使っていいというお誘いはそうそうあるものではない。そこで、喜び勇んで返信のメールを打ったのである。
ロールスの大黒柱にブラック・バッジ
走り出す前に、まずはゴースト ブラック・バッジについておさらいしておこう。
ゴーストはファントムの次に位置する高級サルーンとして2009年にデビュー。2016年に第2世代に進化した。ファントムよりも若い“成功者”をオーナーとして獲得出来たことで、ロールスロイスにとって大黒柱となったモデルである。
そのゴーストにブラック・バッジシリーズが追加された。
「人間には表の面と裏の面がある」とロールスロイス幹部が告白するように、ブラック・バッジはある意味裏の面を表現したものだ
ラグジュアリーな乗り心地を維持しつつ、少しだけドライバーズカーに振ったチューニング
エンジンは6.6リッターV型12気筒エンジンを搭載するのは同じだが、そのパワーは40psアップの603ps、トルクも60Nm引き上げられ840Nmを発揮。トランスミッションには8速オートマチックを採用し、2,480kgのボディを引っ張り上げる。
また、コラムから右側に生えたシフトレバーに付いているLOWボタンを押すことで、スロットル開度が25%以上になると、各ギアを長めにホールド。通常よりも200rpm~500rpmほど引っ張るようにセッティングが変更され、シフトダウンの回転数も若干変わるほか、ステアリングも若干重めになる。これらによりラグジュアリーな乗り心地を維持しつつ、少しだけドライバーズカーに振ったチューニングに変更されていることがわかるだろう。
あえてブラック・バッジシリーズをリリースした理由
エクステリアでは、多くのクロームメッキがブラッククロームになる。例えばパルテノン神殿を模したフロントグリルやスピリットオブエクスタシー、フライングレディとも呼ばれるマスコットもブラッククローム化されている。
なお、現在日本に輸入されているロールスロイスのうち、ほぼ半数がブラック・バッジであるという。
ではなぜ、ロールスロイスはあえてブラック・バッジシリーズをリリースしたのか。それは、市場の声を反映したからだ。
同社の社長をはじめデザイナーなどが世界中でユーザーと会い、そのクルマを見たとき、その多くがメッキ部分をブラックアウトしたり、ドライバーズカーとして何らかの手が加えられていたという。そこから、このブラック・バッジの発想が生まれ、ファントムを除くそれぞれのモデルにブラック・バッジシリーズが加えられたのだ。
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