23年落ちの中古車は壊れるのか、壊れないのか…そりゃ壊れるわな(涙)【Twingoな日々 Vol.2】
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:山本 佳吾・原田 淳・MOTA編集部
「それって、壊れないの!?」
ワタクシMOTA編集長が、ある日突然23年落ちの輸入小型車「ルノー トゥインゴ」を買っちゃった!というドタバタについては、前回お話ししました。おかげさまで思いのほか多くの方に見て頂けたようで有難い限りです。そして皆さん、どういう訳か判で押したようにおっしゃるんです。
「で、壊れる!?」
>>編集長が買った23年落ちのルノー トゥインゴを画像で見てみる[フォトギャラリー]
「懐かしいね」「昔乗ってたよ」と好意的な声も多い中で
2018年12月に購入した我がトゥインゴ弐号機。それなりのご老体ゆえ毎日乗るわけではないものの、週末のご近所ドライブや、時には静岡・御殿場の取材にも連れて行ったりと、なんだかんだと半年で2,500キロくらい走りました。
現場ではモータージャーナリストや自動車メディアの諸先輩方から「懐かしいねー」「これ、良かったよねー」「昔乗ってたよこれ!」とお声掛けしてもらえたのも嬉しかったです。
反面、人によっては同情心から、ある人は薄笑いを浮かべながら、またある人は訳知り顔で「あー、イージーなんだそれー(ヤバいの買っちゃったねー)」と。あまりに毎回なので、イラっとするより悲しくなってきますが・・・
いえいえ、壊れませんって。
とはいえ・・・故障トークは盛り上がるのも事実(笑)
私の乗る初代トゥインゴには、2ペダル式のマニュアルシフト「イージー」システムが搭載されています。良く勘違いされますが、AMTとは異なります。トゥインゴでも後年に「クイックシフト5」というタイプが追加されましたが、そちらはAMTですね。AMTにはシフト操作不要なオートマモードがありますが、トゥインゴのイージーにはそれがありません。
イージーは、ベースの5速マニュアルトランスミッションのクラッチ操作を電子部品と油圧ポンプに任せ、シフト操作のみ通常のMTのように扱える、というもの。アクセルを踏んで加速し、いったんアクセルを抜くと同時に2速へ。そしてまたアクセル・・・といった感じ。
これはシフトノブ内とシフトレバーの根本、そしてアクセルペダルなどにそれぞれセンサーがあり、ドライバーの操作を「察する」仕組みになっています。ドライバーはクラッチ操作から解放され、文字通り「イージー」にシフト操作だけに集中することが出来るので、私は気に入ってます。ちなみに最初にイージーに乗った際、シフト操作と共におもわず左足を空踏みしちゃうのは「イージーあるある」です(笑)。反面、AT限定免許でも乗ることが出来るという触れ込みですが、MT車に乗ったことがない方には動かすのもままならないのがAMTとの大きな違いと言えます。
そして欧州車の経験値が高い方は、センサーや油圧ポンプと聞くだけで「それって、壊れるんじゃ・・・」と思うかもしれません。さすがの見識です(汗)。
事実ユーザーのSNSや、実際のオーナー同士の交流などで見聞きした中で、やはりトラブルを抱えた個体は少なくなさそう。
ただ私が過去に乗っていたトゥインゴ初号機のイージーは、あまり街乗りに使わず郊外路ばかりで乗っていたからか、走行距離10万キロくらいまでノントラブルでした(ただしその間、イージー関係で2度ほどリコールがあり、それで救われた面はあるかも)。そんな経験値もあって、弐号機を手に入れたときも「まあ大丈夫でしょ」と呑気に構えていました。ええ、あの日までは・・・
トラブルは突然やってくる・・・
とあるロケに我がトゥインゴ弐号機を連れ出した日のことでした。朝からスタートした撮影もお昼前には終了。さあて、お昼ご飯でも行きましょうかとキーをひねると・・・ん??
気を取り直してキーをひねると・・・
ありゃりゃ?「うん」とも「すん」とも言わない完全に無反応な状態。メーターやライトは光るので、バッテリーあがりではなさそうです。
なんどか試してみたものの、やはりダメ。JAFさんのお世話になり(入っていてよかったJAF会員!)、電流など試してもらうも原因はつかめず。撮影現場から直接、最寄りのルノーディーラーへ入庫となりました。
イージーのシフトセンサーが寿命でした・・・
ルノーに長年携わっているメカニック氏は見てすぐに「イージーのセンサー不良ですね」。シフトノブとレバーの各センサーがダメになっていて、シフトがニュートラルに入っていると認識していないとのこと。それゆえ、キー操作を受け付けなかったワケです。あちゃー。
このトラブル、噂には聞いてました。そして、知っていました。2つのセンサーを変えるためにアッセンブリー交換となり、10万円コースだということも・・・(号泣)。
極論を言えば、センサーを取り払い3ペダル化すれば、MT車とすることも出来ます。実際そうしているユーザーも少なくないと聞きます。とはいえイージーの魅力も捨てがたく、だいたいこんだけ小さいのにホイールベース目いっぱい伸ばしてるから、足元にタイヤハウスが侵食している状態。もし3ペダルにしたら、筆者の27.5cmの左足の置き場もなくなる! なんて事情もあり・・・
かろうじて部品が1個出てきた(凄いぞルノージャポン!)ということから「ついでにひと通り点検もお願いします」。修理をオーダーすることにしました。
この際だから、きっちり点検してください!とお伝えしたら・・・
その後出てきた見積りには・・・他にブレーキシリンダーのオイル漏れ、ブレーキホースの亀裂(交換)、リアマフラーの排気漏れ(マフラーもちゃんと部品出てくるのね)、ついでにワイパーブレードの交換等々・・・一式で諸々工賃含め、しめて約30万円! チーン(号泣)。
呆れ顔の妻に再び頭を下げつつも「今回は見送りましたが、エンジンマウントももうダメになってますので、早急に交換してくださいね」とメカニック氏に言われていたのは、まだちょっと内緒にしておこう・・・。
>>真夏のトゥインゴって、どうなの!? 次回「Twingoな日々」VOL.3はこちらから
前回の「Twingoな日々」はこちら
[筆者:トクダ トオル(MOTA)/撮影:山本 佳吾・原田 淳・MOTA編集部]
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