ルノー 新型 メガーヌ ルノースポール(R.S.) 試乗レポート/岡本幸一郎(1/2)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
レーシングカーのノウハウを注いで開発された市販スポーツモデル
2012年7月12日、ルノー・ジャポンより、新型「メガーヌ ルノー・スポール」(特別限定車を含む)と、新型「トゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポール」、そして「メガーヌ エステートGT」という、ルノー・スポールが手がけた3モデルが発表された。
メーカーとしては市販乗用車を主体としているルノーだが、配下にモータースポーツ部門のルノー・スポールを置き、古くからモータースポーツには非常に積極的に取り組んできた経緯がある。
F1やラリー、ル・マン24時間レースをはじめとする各種耐久レースなど、幅広いカテゴリーに長年にわたって参戦し、しかもその多くの分野においてトップクラスで戦い、数々の輝かしい戦績を残してきた。そのことは、日本ではいまひとつ知られていないように思えるところだが、欧州ではすでにおなじみである。
またルノー・スポールは、同じ組織の一方で、レーシングカーと非常に近いところで、そのノウハウを惜しみなく注いだ市販量産スポーツモデルの開発を手がけてきた。
今回は、そんなルノー・スポールによる最新の3モデルを、袖ヶ浦フォレストレースウェイで試すチャンスを得た。
本項ではまず、新型メガーヌ ルノー・スポールのインプレッションをお届けしよう。
ニュルで市販FF車最速記録をマーク!
2011年6月、ニュルブルクリンクで8分7秒97というタイムをマークし、FF車で世界最速の座を手に入れたのが「ルノー メガーヌ ルノー・スポール」だ。
車両は、当時の量産仕様のメガーヌ ルノー・スポールをベースに、プラス15psのエンジン出力向上と、内外装にわずかな変更を施した「トロフィー」という限定車で、タイヤにはブリヂストン製のPOTENZA RE050を装着したものだった。
つまりタイムを出すために特別に調達したスペシャルマシンではなく、市販車に近い状態のクルマで上記の偉業を達成したのである!
パワーアップをはたし、右ハンドルとなったメガーヌ ルノー・スポール
そして今回発売された新型メガーヌ ルノー・スポールは、見た目の変更点はごくわずかだが、走りに関する部分が、まさにニュルでタイムをマークしたマシンと同じ仕様とされている。
またこれまでのメガーヌ ルノー・スポールに対し、新型のエンジンスペックは最高出力が250psから265ps、最大トルクが340Nmから360Nmへと引き上げられている。
このほか、より個性を際立たせるパッケージオプションの「レッドパック」、「パック リュクス」が設定されており、後者では19インチタイヤ&ホイールが与えられるのだが、従来とタイヤの銘柄が変更され、ニュルでタイムを出したときに履いていたのと同じPOTENZA RE050装着となった。
その他では、ポジションランプにLEDが配置され、レカロシートのサイドサポート部にレザー調の素材が配されるなどした。
そして最大の変更点は、これまでの左ハンドル仕様から右ハンドル仕様となったことだ。左ハンドルが好みという人(実は筆者も…)も多いだろうし、左右が選べるとベストだと思うところだが、「右ハンドルがあれば欲しいのだけど」という人が少なくなかったことを受けて、日本仕様は右ハンドル化されることとなった。
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