ポルシェ ケイマン 海外試乗レポート(1/3)
- 筆者: 河村 康彦
- カメラマン:ポルシェ・ジャパン株式会社
ベーシック仕様のケイマンが秘める走りのポテンシャルとは
敢えてグレード名の与えられないモデルが各シリーズ中の最も底辺に当たるベーシックな仕様の持ち主に当たるという事は、911やボクスター、そしてカイエンなど、最近のポルシェのラインナップ展開法を知る人であれば即座に理解が出来るだろう。そして、そんな“素のモデル”たちの存在がこのところ継続的な成長を遂げるポルシェ社の業績に大きな貢献を果たしているのもまた、容易に想像出来る事柄であるはずだ。
2009年に『パナメーラ』なる4ドア・クーペをリリースする予定を発表済みのポルシェでは、それ以前の段階で年産10万台規模への到達が視野に入っていると述べている。前出パナメーラの年産計画は2万台。すなわち911とボクスター、そしてカイエンに次いで加えられるこの“第4のレンジ”が立ち上がった時点で、このメーカーはついに月産1万台という数字に王手を掛ける事になる。
品質問題などが問われた過去の一時期には年産が約5万台にまで落ち込み、その存亡が問われる事さえがあったのがポルシェというメーカー。しかしそんな状況から見事な復活を遂げ、今やライバルも羨む高収益企業へと成長をしたのは、様々な合理化策の実践に加えて「魅力的な商品をラインナップする」という大前提が出来上ったからこその事柄だ。そうした中にあっても、“素のモデル”たちがポルシェ車に憧れと興味を示す新規のユーザーを大量に獲得してきたのは確実。そんなベーシック・モデルが昨年の発売以来「世界の各マーケットで予想を超えるセールスを記録してきた」というケイマンにも加えられる事になったのだから、このニュースを見逃すわけには行かないだろう。
そんな“素のケイマン”の国際試乗会は、ポルシェの本拠地であるドイツで開催された。基点となったのは世界屈指の国際空港が控えるヨーロッパの玄関口でもあり、国際的な金融都市としても知られるフランクフルトからもおよそ30分とほど近いタウナス丘陵内のホテル。日本はもちろん、世界から直行便でひとっ飛びが可能な“交通至便”な大都市近郊ゆえに一体そんなところでミッドシップの2シーター・スポーツカーの魅力を存分に味わえるのか、と一瞬は心配になったものの、それが杞憂に過ぎなかった事は走り始めて10分もしないうちに明らかに。
実は、この周辺は都市部の近郊であるのを忘れてしまうほどに、魅力的なワインディング・ロードがそこかしこに点在をするスポーツカー天国でもあったからだ。
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