ポルシェ ケイマン 海外試乗レポート(2/3)
- 筆者: 河村 康彦
- カメラマン:ポルシェ・ジャパン株式会社
“ケイマン”と“ケイマンS”を見分けるには
日本でもヨーロッパでもまだまだ道行く姿を見掛ける機会は多いとは言えないものの、それでも写真などからは随分と見慣れた印象を受ける昨年発売のケイマンS。発表当初は「ちょっとヘンなネーミング・・・」と必ずしも好意的には受け取れなかった『小型で俊敏なワニ』に由来をするというその名前も、実際のルックスと重ね合わるとなかなか自然と納得出来るようにもなってきた。
ちなみに、ケイマンSに対するケイマンの見た目上の差は、911やボクスターなどの場合と同様に「ポルシェ車に相当の興味のある人でない限りは、まず簡単に識別をする事は困難」というレベルに留まる。基本的には「内外装共に殆ど『S』と変わらない」のが、ベーシックなケイマンのルックスなのだ。
それでも、両者を見分ける術が皆無というわけではない。リアのエンジンフード上に貼り付けられたエンブレムと共に、その識別を最も容易に行う事が出来るのは実はリアビュー。ボクスター同様の“センター出し”とされミッドシップ・レイアウトの持ち主である事をアピールするテールパイプ・エンドは、『S』のツイン・タイプに対してこちらはシングルのデザイン。サイドビューではブラックのブレーキ・キャリパーがベーシック・モデルの証だ。
標準シューズは『S』に対して1インチのダウンだが、もちろんそこには多彩なオプションを設定。一方、フロント周りは完全に『S』との共通デザインになるが、意外にも効果的な“識別パーツ”がバンパー下部のエプロン部分。この部分がブラックならばベーシック・モデル。シルバーに彩られていれば『S』、という事になる。
そんな“素のケイマン”に搭載されるエンジンは、一部で予想をされた(?)3Lではなく、ボクスター同様に2.7Lという排気量の持ち主。ただし、その最高出力や最大トルクが“ボクスター用”を上回るのは吸気系のチューニングが大きく異なるから・・・という話題はまた後述。もっとも、そうは言ってもケイマン・シリーズのエンジン出力がボクスター・シリーズのそれを上回るように設定をするつもりは「そもそもかねてから想定していなかった」とポルシェでは語る。
実際、2007年モデルからのボクスター・シリーズはベーシック・モデルがこのケイマンへの搭載でデビューをする245psを積み、『S』にはケイマンSが用いてきた最高295psを発する3.4Lが搭載される事になるという。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。