ポルシェ カイエン 試乗レポート/金子浩久(1/3)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:ポルシェジャパン
従来のイメージを継承しながらもより磨きが掛けられた新型カイエン
ポルシェ「カイエン」が、7年ぶりにフルモデルチェンジした。
それまで、スポーツカー専門メーカーだったポルシェ社を大きく変革させるキッカケとなった重要なモデルがカイエンだ。現在、中国を始めとするモータリゼーション途上国で販売されるポルシェの過半数以上が、911やボクスターなどのスポーツカーではなく、カイエンによって占められているという事実が、何よりもその重要性を物語っている。
新型カイエンに対面したのは、ドイツ・ライプツィヒ。旧東ドイツの、オーケストラで有名な歴史ある街だ。中心地のホテルの前に停められたカイエンSへ乗り込み、郊外のポルシェセンターを目指す。
新型の外観は、旧型のイメージを継承しながらフレッシュさを醸し出している。
新型は全長が48ミリ長く、全高が6ミリ高く、全幅が11ミリ広くなった。旧型に較べて、少し平べったく、スマートになったように見える。
ヘッドライトの形状と配置は、パナメーラに近いイメージを抱かせる。パナメーラとの相関関係で言えば、インテリアだ。パナメーラで特徴的だった、幅広く左右にスイッチを配置したセンターコンソールと同じ造形が施されたものが、カイエンにも採用されている。
4.8リッターV8自然吸気エンジンは、旧型のマイナーチェンジ時に一足先にガソリン直噴化されたものを踏襲している。エンジンを掛けて走り出すと、旧型との違いがすぐに体感できた。
新型は、圧倒的に静かなのである。走行中はエンジンが微かにハミングしているだけで、車内はいたって静か。ボディを震わせるようなV8の鼓動が伝わって来ていた旧型とは大きく違う。
静粛性が決定的になるのは、停止した時だ。新型カイエンではアイドリングストップする。赤信号で停まると、車内には録音スタジオに入ったかのように音がなくなる。
左右の窓ガラスを開けた途端に、路面電車の音や交差する道路を行くクルマの音が入り込んでくる。ライプツィヒの市街地にはまだ石畳が残っていて、その上を走ると新型カイエンの快適な乗り心地が一層強調された。
石畳の目地からの細かな振動をそのまま拾うことなく、サスペンションによってきれいに吸収されている。ちなみに「コンフォート」「ノーマル」「スポーツ」と3段階に選べるダンパー(PASM)は、この時は「ノーマル」だ。
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