ポルシェ 911 タルガ4S 試乗レポート(1/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:島村 栄二
911では成しえないタルガの恩恵とは
ポルシェはもともとオープンモデルにも非常に注力してきた経緯がある。カブリオレと並ぶもうひとつの流れとしてラインアップされるタルガの歴史も40年以上におよぶ。
かつては太いBピラーと脱着可能なハードトップを備えたが、空冷最後のタイプ993からは、大きなサンルーフのごときガラススライディングルーフを採用し、現在にいたる。
最新のタルガにも、カレラより少し遅れて、直噴エンジン+PDK採用というパワートレインの変更が実施されたのは、すでに報じられているとおり。かねてから日本に導入されるタルガは、ATのティプトロニックS仕様のみとなっていたところ、今後はPDK仕様のみに置き換わる。
ルックスについても、カレラ同様、LEDを用いたテールランプやガーニッシュの採用など小変更を受けたが、タルガというと、やはりルーフとともに弧を描くアルミのトリムが印象深い。
インナースライドするルーフを開けたときの爽快感はいうまでもなし。たとえ開けなくとも、ほぼ全面を透明なガラスとしたルーフの恩恵で、常に開放感を楽しめるところは、カブリオレと比べても大きなアドバンテージである。また、他の911では真似できない「ハッチバック車」として使えるところもタルガの特徴だ。
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