【PR】数値化出来ない豊かな価値「プジョー 2008 CROSSCITY」(クロスシティ) 試乗レポート(3/4)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:小林岳夫
1.2リッター 3気筒でも、なんの問題もなし!
これまでのプジョー2008は、1.2リッター直列3気筒エンジンに「ETG5」と呼ばれる5速2ペダルトランスミッションを組み合わせていた。これに対して2008 クロスシティでは、同じエンジンにターボを装着したうえで、トランスミッションはトルコン式6速ATに積み替えている。
最高出力は82psから110ps、最大トルクは12.0㎏mから20.9㎏mと、トルクについては自然吸気2リッター級となった。ライバルのスバル XVはハイブリッド、ミニ クロスオーバーにはディーゼルがあるものの、ガソリン車はスポーツタイプを除き自然吸気であり、トルクは2008 クロスシティが最強だ。
しかもダウンサイジングターボ効果で、CVT/AT車のJC08モード燃費は2008 クロスシティが17.3km/L、XVが16.2km/L、ミニ クロスオーバーが13.8km/Lと、2008 クロスシティがトップなのである。
それでも1.2リッター 3気筒の走りに不安を覚える人がいるかもしれないが、実際に乗れば何の問題もないことが分かるだろう。
軽量ボディに小型ターボエンジンの組み合わせは軽快そのもの!
最大トルクをわずか1500rpmで発揮するだけあって、発進直後からターボの押し出すような加速感が味わえる。XVの1390㎏、クロスオーバーの1320㎏に対して、1230㎏しかない軽量ボディも貢献しているはずだ。3気筒とは思えない滑らかな回りっぷりにも感心するし、エンジンをさほど回さずに走れるので静かでもある。
他の2008の16インチに対し、17インチでオフロード走行も考慮した4シーズンタイヤを装着し、車高を15㎜高めたこともあり、低速での乗り心地はやや固めだが、ガチガチには感じない。ボディの剛性感が高いおかげもあるが、鋭いショックを絶妙にいなす猫足が、2008 クロスシティでも本領を発揮しているようだ。
それでいて身のこなしは軽快。ステアリングを切った瞬間、ノーズがスッと水平に移動するようなフィーリングは、プジョーそのものだ。
[悪路走破性もチェックしてみた・・・次ページへ続く]
この記事にコメントする