オペルがまさかの再参入!? 日本市場でリベンジを図る理由とは?

  • 筆者: 竹花 寿実
  • カメラマン:MOTA編集部
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2006年に日本市場から撤退したオペルが、2021年に再び上陸する。最盛期には日本国内で年間3.8万台も売り上げるほど人気だったものの、徐々に販売台数を落とし撤退となった歴史がある。そのオペルが再参入する意図とは?

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目次[開く][閉じる]
  1. GM時代は欧州のみ→これからは再び世界で勝負
  2. 中国市場よりも先に日本へ! その理由は?
  3. 具体的な施策はまだ……
  4. 品質も大幅アップでクルマはかなりイイ!?

GM時代は欧州のみ→これからは再び世界で勝負

今回オペルが日本市場へ復帰する背景には、オペルの経営ビジョン「PACE!」がある。「持続的な収益」、「電動化」、「グローバル」が3本の柱であるこの経営ビジョンは、2017年のPSAによる買収後に策定されている。

つまり、それまでGMによってビジネスの場をヨーロッパ市場に限定されていたオペルは、PSAの一員となった事でグローバルに展開できることになったのだ。

中国市場よりも先に日本へ! その理由は?

ではなぜ日本なのか。じつはオペルは現時点で東アジアはシンガポールのみで事業を展開しており、より大きなビジネスが期待出来る中国市場にも参入していない。

だが、オペル・オートモーティブのミヒャエル・ローシェラーCEOによれば、日本市場はオペルのグローバル戦略において、とても重要なのだという。

日本は重要な市場! ここで成功すればどこでもイケる

「日本市場は、ユーザーの品質に対する要求レベルがとても高く、日本で成功できれば世界で成功できる、そういう市場だと考えています。オペルのグローバル戦略において日本での成功が重要なのです。中国への進出も計画していますが、現在はまだ市場を分析している段階です。」そう語るローシェラーCEOの目には、日本が世界でも特別な市場であるという、偽りのないリスペクトが感じられた。

具体的な施策はまだ……

ただ、現時点では2021年後半のローンチに向けて、今後どのようなプロモーションを行うのか、またオペル・ブランドの魅力をどのように打ち出していくのかというビジョンが見えなかったのも事実だ。

日本人はやっぱりドイツ車が好き! という考え

ローシェラーCEOに、ターゲットユーザーについて質問しても、「日本では社会の中心にいてイノベーションに対してオープンで、ドイツで開発されたクルマであることを評価してくれる人達にアピールしたいと思っています。」という答えが返ってくるのみで、オペル・ブランドの魅力とは何なのかを明言してはくれなかった。

まだ日本市場での事業戦略が固まっていないのだろうが、例えばドイツでは「未来は全ての人のもの」というスローガンを使用していて、先進的である事を前面にアピールしている事などに言及しても良かったのではないかと感じた。

品質も大幅アップでクルマはかなりイイ!?

とはいえオペルの日本市場への復活には大いに期待している。2012年にPSAと協力関係を結んで以来、PSAのプラットフォームを採用したモデルが増え、プロダクトのクオリティが格段に向上しているのは明らか。デザインも現代的で個性もある。

価格はまだなんとも言えないが、競合モデルを睨んだ戦略的な値付けをしてくるだろう。あとは販売網の質が重要になってくるが、すでにプジョーやシトロエン、DSで実績のあるグループPSAジャパンがコントロールするのだから、安心して良いだろう。1年半後が楽しみだ。

【筆者:竹花 寿美】

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筆者竹花 寿実
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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