日産 スカイライン 試乗レポート(2/2)

  • 筆者: 松下 宏
  • カメラマン:島村栄二
日産 スカイライン 試乗レポート
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大きく変わった2.5リッターモデルが特にオススメだ!

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今回のマイナーチェンジでメカニズム部分が大きく変わったのは2.5リッターエンジンの搭載車。組み合わされるATが5速から7速に変更されたからだ。3.7リッターエンジンの搭載車は、先にエンジンの排気量が3.5リッターから3.7リッターに排気量アップされた段階で7速AT仕様になっていたから、今回の変更は2.5リッターのみのものだ。

従来のスカイラインの5速ATは、それなりに不満のない変速フィールを示していたが、現在では他社のATが6速、7速、8速などと多段化しているため、記号的に物足りない印象を与えるようになっていたほか、段数の違いによる変速フィールの違いも当然あったから、ATの7速化は当然ともいえる変更だ。

7速ATになってギア比の間隔が小さくなった分だけショックの少ないスムーズな変速が得られるようになったのがまず良い点。市街地から郊外路などを想定した中速域では、ほとんどショックを感じることなく知らないうちに変速しているような感じだ。7速ATの変速ショックの少なさによって2.5リッター車の走りの質感は大きく向上した。

日産スカイライン

7速ATのような多段ATでは7速のギア比を思い切り高くしてクルージング燃費に振った設定にする例も見受けられるが、スカイラインでは必ずしもそうはなっていない。7速に至るまで普通のつながりの中で使って走るようなギア比の設定になっている。それだけ気持ち良く走れる7速ATだ。

もちろん、7速化はギア比が広がって結果的に7速のギア比が高くなっているから、時速80kmのクルージングでは1500回転程度、時速100kmでは2000回転前後にエンジン回転数が抑えられ、燃費の向上にもつながっている。10・15モード燃費では7速ギアを使うシーンは少ないが、それでも全体のギア比の変更などによって、燃費が向上して2.5リッター車がエコカー減税(50%)&補助金の対象になったのは喜ばしい。

3.7リッターエンジンの搭載車は、今回は基本的に変更を受けていないが、豪快なパワーフィールは十分過ぎるもの。できればこの性能を3.5リッターで出してくれれば、税金などの負担も少なくなるのにという印象もあるが、走りの凄さはクラスの水準を超えるものだ。

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今回試乗した2.5リッター車はタイプPだったが、タイプSであれば硬めの足回りなどによってさらにスポーティな走りが楽しめたはず。

2.5リッターエンジンでも200馬力を大きく超えるパワーを得ており、動力性能的には2.5リッターで十分という印象。スカイラインらしいスポーティさで考えてもこれで十分だと思う。

よりパワフルなエンジンによって大きな余裕を得たいユーザーなら3.7リッター車が選択の対象になるが、タイプS同士で比較すると30万円を超える価格差がある。購入時のエコカー減税&補助金に加え、購入後の自動車税の違いなども含めて考えると、お勧めはやはり2.5リッター車になるだろう。

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松下 宏
筆者松下 宏

自動車そのものはもとよりクルマに関連する経済的な話題に詳しい自動車評論家。新車、中古車を含めてユーザーサイドに立った的確な購入アドバイスを語ることで定評がある。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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