日産 ノートe-POWERはライバルのアクア/フィットに勝ち日産国内販売を救えるか(1/2)

  • 筆者: 桃田 健史
  • カメラマン:オートックワン編集部
日産 ノートe-POWERはライバルのアクア/フィットに勝ち日産国内販売を救えるか
[速攻試乗]日産 新型ノート e-POWER(シリーズハイブリッド・2016年11月登場) 試乗レポート/渡辺陽一郎 [速攻試乗]日産 新型ノート e-POWER(シリーズハイブリッド・2016年11月登場) 試乗レポート/渡辺陽一郎 [速攻試乗]日産 新型ノート e-POWER(シリーズハイブリッド・2016年11月登場) 試乗レポート/渡辺陽一郎 [速攻試乗]日産 新型ノート e-POWER(シリーズハイブリッド・2016年11月登場) 試乗レポート/渡辺陽一郎 [速攻試乗]日産 新型ノート e-POWER(シリーズハイブリッド・2016年11月登場) 試乗レポート/渡辺陽一郎 [速攻試乗]日産 新型ノート e-POWER(シリーズハイブリッド・2016年11月登場) 試乗レポート/渡辺陽一郎 [速攻試乗]日産 新型ノート e-POWER(シリーズハイブリッド・2016年11月登場) 試乗レポート/渡辺陽一郎 [速攻試乗]日産 新型ノート e-POWER(シリーズハイブリッド・2016年11月登場) 試乗レポート/渡辺陽一郎 [速攻試乗]日産 新型ノート e-POWER(シリーズハイブリッド・2016年11月登場) 試乗レポート/渡辺陽一郎 [速攻試乗]日産 新型ノート e-POWER(シリーズハイブリッド・2016年11月登場) 試乗レポート/渡辺陽一郎 [速攻試乗]日産 新型ノート e-POWER(シリーズハイブリッド・2016年11月登場) 試乗レポート/渡辺陽一郎 画像ギャラリーはこちら

ブランド戦略としての色合いが濃い

[速攻試乗]日産 新型ノート e-POWER(シリーズハイブリッド・2016年11月登場) 試乗レポート/渡辺陽一郎[速攻試乗]日産 新型ノート e-POWER(シリーズハイブリッド・2016年11月登場) 試乗レポート/渡辺陽一郎

ついに、日産『ノート e-POWER』がお披露目された。

その中身は、今年9月に本サイトで掲載した、記事『日産の秘策、新ハイブリッドシステム「e-POWER」を年内にも投入!リーフで培ったEV技術を活用』での、筆者の予測とほぼ同じだった。

ただし、断っておきたいのだが、同記事の執筆において、日産自動車関係者から情報の『リーク』はまったくなかった。あくまでも既成事実や自動車産業界の動向を筆者が独自に分析したうえでの予測であったことを、ここではっきりさせておきたい。

さて、今回の『e-POWER』正式発表に伴い、筆者として驚いた点がある。

それは、日産が『e-POWER』というワードにやたらと拘る、ということだ。

2日に正式発表された、『ノート』の一部改良のなかで、日産として世界初投入になった新しいパワートレイン。その実態は、エンジンを発電機としてのみ使用するEVだ。自動車技術の領域では、レンジエクステンダーと呼ぶのが一般的だ。

しかし、日産は「あくまでもこれは、e-POWERだ」と言い張る。

なぜならば、日産にとって技術的な説明云々よりも、エンドユーザーに対する『商品としてのインパクト』が重要なのだ。つまり、『e-POWER』は日産にとって、ブランド戦略の一環なのである。

>>新ハイブリッドシステムが話題のノートe-POWERを写真でチェック(画像70枚)

ライバルたちとの明確な差別化要因に仕立てる

[速攻試乗]日産 新型ノート e-POWER(シリーズハイブリッド・2016年11月登場) 試乗レポート/渡辺陽一郎

日本市場で見れば、『ノート e-POWER』(消費税込み:177万2280円~)という商材の立ち位置は、実に明確だ。なぜならば、2車のガチンコライバルがいるからだ。

ひとつは、『アクア』(176万1382円~)。累積販売台数100万台越えのロングセラーだ。もう一台は、『フィットハイブリッド』(169万円~)だ。両車ともに1.5リッターガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車である。

以上の3車は、価格がほぼ同じ水準。JC08モード燃費でも、『アクア』(37.0km/L)、『フィット ハイブリッド』(36.4km/L)、そして『ノート e-POWER』(37.2km/L)と横並びの状態。『ノート e-POWER』が極小差で、販売で先行する2台を燃費で凌ぐのは『後出しジャンケンでの鉄則』である。

こうした価格と燃費がどっこいどっこいの状況で、『ノート e-POWER』の販売を伸ばすには、テレビ、雑誌、ウェブでの商品広報活動の際、レンジエクステンダーとしての技術的な違いを単に紹介するだけでは不十分だ。そこに、日産ならではの『キーワード』を設定することがMUSTなのだ。そのため、『e-POWER』という「いったい、これってなに?」と思われるような『仕立て』が必要なのだ。

ただし、当然ながら『e-POWER』は『ノート』のみならず、他モデルへの展開も始まる。

またもう1点、日産の商品訴求としてこれから目立つ動きが出てくるだろう。今夏に新型『セレナ』と共に市場導入した、自動運転技術の『パイロットドライブ』を加えた、『日産新技術のツートップ』を使い、日産の先進性を強調する訴求活動が強化されるはずだ。

こうした流れのなかで、エンドユーザーにとっては当分の間、『e-POWER』というワードに触れる機会が増えることは間違いない。

>>新ハイブリッドシステムが話題のノートe-POWERを写真でチェック(画像70枚)

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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