日産 ムラーノ 試乗レポート(1/2)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:島村栄二
低価格グレードが追加されて広がった選択肢
初代ムラーノを初めて見たときには、SUVもここまでオシャレになれるものかと衝撃を受けたものだ。
もともと北米専売モデルとして開発され、2002年より市場投入されたムラーノは、その姿がメディアで取り上げられたり、2003年秋の東京モーターショーに出展されるなどして日本でも存在が知れ渡ると、販売を熱望する声が高まった。
日産がその声に応えるには2年の歳月を要したが、2004年秋より右ハンドル仕様のムラーノが晴れて日本発売。さらには世界各地で同様のことが起こり、いつのまにかワールドワイドに展開される車種になったという経緯がある。
ルックスだけでなく軽快な走りも好印象で、泥臭さをまったく感じさせないハイカラなクロスオーバーSUV(とはいえオールモード4x4-iを擁する悪路走破性能も相当なレベルだが・・・)である。
こんなクルマが存在すれば、ステーションワゴンの市場規模が小さくなるのも無理はなくて、みんなコッチを選ぶのも納得だ、と思ったものだ。そのムラーノは2008年秋にモデルチェンジし、初代のコンセプトをさらに発展させる形で2代目にスイッチ。
よりスタイリッシュになるとともに、キャビンの高級感は増し、優れたドライビング性能を身につけた。同車を最初に見たときには、このデザインはやりすぎではと感じ、北米ではいざ知らず日本で受け入れられるかどうかを危惧したものだが、個性的で存在感のあるデザインは概ね好評のようだ。
競合車に対しては、サイドブラインドモニターやボーズ製オーディオ、電動で復帰するリアシート、デュアルパネルのサンルーフ設定や、全車に標準装備されるスクラッチシールドなど充実した装備がムラーノの特徴だ。
取材車両のボディカラー「グレイッシュブロンズ」は、4万2,000円高の特別色となる。
こういう微妙な色合いを表現するのが最近の日産はとても得意で、ムラーノにもよく似合う。日本におけるラインアップは、初代では、3.5リッター車のみエクストロニックCVTが与えられ、4WDも選べたが、2.5リッターは4速ATで2WD(FF)のみというラインアップ。
そして現行の2代目では当初、3.5リッター車/2.5リッター車ともにCVTが与えられ、4WDとされていた。そこにこのほど、2.5リッター車に2WDの「250XL」と「250XV」が新設定された。
同時に、販売比率の低かった350XL FOURグレードが廃止された。
価格は、250XLが297万1,500円、250XVが339万1,500円、250XL FOURが315万円、250XV FOURが357万円、350XV FOURが404万2500円となっている。
整理すると、XLとXVの差は42万円、2WDと4WDの差は17万8,500円となる。
最近では、このクラスのSUVに2WD車をラインアップするのがトレンドとなっているところだが、この車格ながら最廉価グレードで300万円を切ったところに注目だ。
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