松田次生選手/今井優杏の「あなたの愛車教えてください!」(2/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:今井優杏
電子制御の入っていない、古めのクルマの方が乗っていて楽しい
―35型、現行モデルはいかがですか?レースで乗ってるからいいかな、って感じですか?
いやいや、そういうわけではないですよ(笑)。
でも正直な話、最新型のGT-Rは、僕にとっては出来すぎちゃってるんですよね。完璧なんです。
おそらく一般ユーザーからするとトラブルもないし運転はラクだし、あんなスペックなのに簡単に操れるってことは大きな魅力だと思います。だけど僕らプロドライバーからすると、クルマが賢すぎちゃって。
33はクルマ自体にすごくクセもあるし、もちろんマニュアルトランスミッションだし、「操る楽しさ」を乗る度に実感出来るんですよ。それに乗ってる人も少ないですから、逆に目立っていいかなって(笑)。
―確かに現行GT-Rは、歴代GT-Rの中でも進化の振り幅が飛び抜けちゃってる感じはしますよね。コンセプトカーライクというか。
モータースポーツをやってる人間という観点からクルマを見たら、もう少し“難しさ”を残してくれてもよかったんじゃないかな、とも思います。それくらいすごく完成されてるし、ラフにアクセルを操作しても電子制御でクルマ側が調整してくれちゃう。コーナーもVDC(横滑り防止機能)が介入してきちんと曲がれるし。
例えば、僕らがポイントさえ教えたら、素人がサーキットで走ってもプロ顔負けみたいなタイムを出せてしまえたりするんです。こうなって来ちゃうとプロドライバーの存在ってこの先どうなってしまうんだろう、と不安になりますね(笑)。
―では現行Zはどうですか?マニュアル仕様もあるし、GT-Rに比べたら、いわゆる“スポーツドライビング”という楽しみ方がコンセプトとしても残されてると思うんですけど。
そうですね、そこの穴を埋めるのはやっぱりZなんでしょうね。
だけど、Zも電子制御がどんどん入って来てますから。そうなるとドライバーのやることがなくなっちゃって、寂しいなって思ってしまうんですよ。最近のクルマはみんなそうですね。
―そういう理由でチョイ古めのクルマに目が行っちゃうんですね?
それはありますね。10年前のクルマって、もちろんすでに電子制御ってモノは存在してたんですけど、今ほど確立されてるものじゃないですから。踏んだらリアは滑るし、トラクションもかからないから危ないんだけど、そこが乗ってて楽しいですよね。
ハラハラさせるクルマって、本当になくなりましたよね。だから安全面ではすごくいい時代だと思うんですが、サーキットを走るとなったら話はちょっと変わってきてしまうんです。競争という面に関して言えば、僕らの技術をもうちょっと生かせるクルマを残しておいてほしいな、という気持ちはありますね。
―ちなみに今、クルマって何台お持ちなんですか?
3台ですね。S15型シルビアと33型ZとこのGT-R。
―じゃあ、このGT-Rを買う時に先に候補だったシルビアも結局買っちゃってるんですね?
買っちゃってますね~。シルビアの方を先に買ってるんですよ、ほんとは。
―失礼ながら、なんでそんな似たタイプのクルマばっかり欲しくなるんでしょう?
似てるんですけど、全然違うんですよ!まずS15はドリフト用に買ったクルマだし、ZとGT-RはターボとNAの差があるので、走り味というか味付けが全然違う。しかもGT-Rは四駆ですしね。実は僕、これまで四駆のクルマって乗ったことがなかったんですよ。
―実際、四駆は如何でしたか?
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