日産 R35 GT-R 2015年モデル 試乗レポート/嶋田智之(2/4)

日産 R35 GT-R 2015年モデル 試乗レポート/嶋田智之
(左)日産 GT-R NISMO 2014年モデル(右)日産 GT-R 2015年モデル 日産 GT-R 2015年モデル(右)とモータージャーナリストの嶋田智之氏 日産 GT-R 2015年モデル 日産 GT-R 2015年モデル 日産 GT-R 2015年モデル 日産 GT-R 2015年モデル 日産 GT-R 2015年モデル 日産 GT-R 2015年モデル 日産 GT-R 2015年モデル 日産 GT-R 2015年モデル 日産 GT-R 2015年モデル 画像ギャラリーはこちら

2007年、デビュー当時のR35 GT-Rの記憶が蘇る

日産 R35 GT-R 2007年発売の初代モデル日産 R35 GT-R 2014年モデル

僕の中にあったR35 GT-Rのイメージは、2007年末にデビューしたばかりの初期のモデルを最初に走らせたときのものだ。

実は2015年モデルに試乗した時点では、僕は完全に“浦島太郎”であった。前職からの流れもあって、フェラーリやポルシェ、ランボルギーニ、マクラーレン・・・といった錚々たる欧州製スーパーカーには絶え間なく接してきていたけれど、恥ずかしながら激変したと言われた2014年モデルのGT-Rは未体験だったのだ。

2015年モデルに試乗した後に慌てて知人のツテを辿って2014年モデルのステアリングを握らせてもらったが、この日まではやたらと“R”の部分ばかり目立った古い記憶が感覚の中に居座り続けていたのだ。

あのときは東京から岡山までの700km弱を僕はひとりでGT-Rに乗って高速移動して、現地のサーキットでも少しだけ走らせたのだった。高速道路でのGT-Rは素晴らしく速かったけど、ドライバーの気持ちをパキパキと跳ね返すようなところがあるように感じられて、今ひとつ馴染めなかった。

当時のポルシェ997はもちろん、フェラーリF430やランボルギーニ・ガヤルドよりも、快適さの面ではハッキリと劣っていた。サーキットのコースの上では強烈に楽しかったし速度域が高くなると不思議にクルマと自分が馴染んでいったものだけど、そこに至るまでの道のりが長いと、次第にちょっと辛くなっていく。そういうクルマだった。

過去のGT-Rの記憶と異なる乗り心地の良さに衝撃を受ける

日産 GT-R 2015年モデル

そんなことを思い出しながらスタートさせたせいか、2015年モデルの乗り味は、僕にはちょっとした衝撃だった。これが、同じGT-Rなのか?と。

走り始めてすぐに、スッと馴染む。クルマの上下左右そして対角線の動きの全てがしっとりとしていて、想定の範囲内にある。荒さや嫌な硬さのような、違和感みたいなものがどこにもない。決してコンパクトとはいえない車体なのに、四隅に手が届いてるような解りやすさがある。

足腰は締め上げられてはいるものの、低い速度域ではそれなりに大きめな段差も柔らかくやり過ごすし、速度域が高くなったとしてもコツコツと細かな凹凸を拾ったりはしない。その乗り心地、素晴らしく「快適」なのだ。

昨今のヨーロッパ製スーパーカーは通常領域では押し並べて乗り心地が良く、ともすれば高級サルーンを凌駕するほど快適だったりもするのだけど、GT-Rの2015年モデルは楽々そのレベルに達している。後になって試乗した2014年モデルも間違いなく快適だったが、2015年モデルは間違いなくその傾向を強めている。

これなら、ロングツーリングにだって積極的に駆り出したくなるというものだ。

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嶋田 智之
筆者嶋田 智之

本人いわく「ヤミ鍋系」のエンスー自動車雑誌、『Tipo』の編集長を長く務め、スーパーカー専門誌『ROSSO』の総編集長を担当した後、フリーランスとして独立。2011年からクルマとヒトに照準を絞った「モノ書き兼エディター」として活動中。自動車イベントではトークのゲストとして声が掛かることも多い。世界各国のスポーツカーやヒストリックカー、新旧スーパーカー、世界に数台の歴史的な名車や1000PSオーバーのチューニングカーなどを筆頭に、ステアリングを握ったクルマの種類は業界でもトップクラス。過去の経歴から速いクルマばかりを好むと見られがちだが、その実はステアリングと4つのタイヤさえあるならどんなクルマでも楽しめてしまう自動車博愛主義者でもある。1964年生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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