日産 キューブ 新型車解説(3/4)
- 筆者：
- カメラマン：島村栄二
なじむ 寄り添う リラックスシート
車内に乗り込んでインテリアを見渡すと、ラウンドカーブを多用したリラックス空間がひろがっている。
ナビゲーション画面以外のあらゆる部分からカドを削ぎ落とし、ユーザーになじむようなデザインだ。モチーフとなったのは”波紋”。様々な個所が同モチーフからデザインされているので、それを探すのも楽しい。 カーナビには先進のカーウイングスナビゲーションシステムを搭載可能。会員同士の情報をサーバーに共有し、VICSではカバーしきれない交通情報を提供可能になった。これによって走行時間を短縮し、燃費の向上とCO2排出低減に寄与する。
クッションの厚みを多くとり、ドアのアームレストもシートの一部としたソファシートは座り心地とホールド性を両立した。加えてミニバンによく用いられるシアターレイアウトを採用。新型キューブではホイールベースを100mm延長したことによる後席ニールーム55mmの拡張(先代比)と相まって、後席パッセンジャーにも快適な空間を提供する。
ルーフには新開発の“SHOJIシェード”を採用。まさに障子のように遮光、採光、調光と車内に入り込む外光を好みに応じて調整できるすぐれもの。ユーザーは毎日のお天気と気分に応じてシェードを頻繁に開け閉めしたくなってしまうだろう。
インテリアカラーは3色を用意。どれも雰囲気が異なるので、出来れば実車で確認したい。全長4mを切るボディに４人が和める空間を誂えたのは実に見事だ。なお、今回から3列シートの採用は見送られている。
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自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
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