フォルクスワーゲン、新型シャラン発売
フォルクスワーゲングループジャパンは、年間70万台以上の規模を持つ日本のミニバン市場に向けて新型「シャラン」を発売、本日から予約を受け付け、2011年2月より本格的な販売を開始すると発表した。
新型シャランは、フォルクスワーゲンのミニバン伝統の機能性、安全性、走行安定性を進化させつつ、両サイドパワースライドドアや折りたたむとフラットになる多彩なシートアレンジ機能を採用、扱い易さと実用性を重視する日本のファミリーニーズを考慮したミニバン。
パワートレインには、高性能、低燃費で定評のある1.4リッターTSIツインチャージャーエンジンと6速DSGを採用し、日本で販売するフォルクスワーゲン車として環境に配慮した「ブルーモーションテクノロジー」を初採用。
「Start/Stop(スタート&ストップ)システム」と「ブレーキエネルギー回生システム」等を全車に搭載することで、「13.9km/L(ドイツ認証値)」という低燃費を実現している。
新型「シャラン」の主な特徴は、以下のとおり。
1.シンプルで洗練されたデザインと、機能的な空間を提供する優れたプロポーション
新型シャランは、水平の帯状グリルを配したフォルクスワーゲンの新世代のフロントフェイスや美しくクリーンなサイドパネル、正確なエッジが作り出す前後のラインによって、軽快で洗練された印象を与える。全長X全幅X全高は4,855mmx1,910mmx1,750mm、ホイールベースは2,920mmで、ゆったりとしたサイズとバランスのとれたプロポーションのうちに、(2+3+2)の座席を配置し、最大2,297Lまで拡大できるラゲージスペースを持つ。
2.多彩に活用できる、広く快適で質感の高い室内
精緻で美しいパネル面を持つボディサイドには、乗り降りのしやすい電動タイプのスライドドアを両側に採用している。2列目、3列目のシートは、シアター式に着座位置が後列ほど高くなっており、後席の乗員にも良好な視界を提供。
2列目シートは、各座が独立してリクライニング(最大20度)とスライド(最大16cm)ができ、左右シートに採用したイージーエントリー機構により、3列目シートへの乗り込みも容易。2列目、3列目シートはイージーフォールド機構によって、容易に床面へ収納しフラットにできるため、大型の荷物の搭載性にも優れている。
またオプションのパノラマスライディングルーフは、通常タイプの約3倍の開口面積を持ち、多くの自然光を取り入れて室内を明るく快適にしてくれる。
3.サルーンのような快適性と最高レベルの安全性
シャランではボディの重量の13%に熱間成形の超高張力鋼板(1000MPa以上)を採用するなど、軽くて強靭なボディを開発し、ボディ剛性を大幅に向上させながら、ホワイトボディの軽量化を達成。サスペンションやステアリングシステムは、パサートやティグアンのものをシャラン用に強化し、快適なサルーンのような乗り心地を実現している。
また、0.299というミニバンとしてはトップクラスの低い空気抵抗係数(CD)により、高速走行時でも室内は静かに快適に保たれます。前後突、側突などの衝突に対して徹底的に解析され最適化されたボディ構造と、全席3点式シートベルトと運転席ニーエアバッグを含む9エアバッグが乗員の安全を最大限確保。
更に、後席乗員のシートベルトの装着状況を容易に確認できるシートベルト警告装置を全車標準で採用している。
4.「TSI+DSG」に加え「ブルーモーションテクノロジー」を初めて採用し、低排出ガス、低燃費を実現。リサイクル性にも配慮
フォルクスワーゲンの誇る高効率パワートレインである1.4リッターTSIツインチャージャーエンジン(150馬力、240Nm)と6速DSGトランスミッションを採用すると同時に、Start/Stopシステム(アイドリングストップ)とブレーキエネルギー回生システム(オルタネーター制御式)等の「ブルーモーションテクノロジー」を初めて搭載し、13.9km/l(ドイツ認証値)という低燃費を実現。
1.4リッターTSIエンジンは、240Nmという2,5リッターエンジン並みの最大トルクを1,500rpmという低回転から発生させることで、1.8トン超の車体をスムースに発進、加速させる。
欧州では、2015年以降、全車両が実効リサイクル率85%、回収率95%とすると定められており、新型シャランは、これを達成するよう開発。全重量の41.3%(711kg)に金属をはじめ、プラスチックなどのリサイクル素材が使用されている。
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