ブレンボがフォーミュラ1のブレーキシステムを引き続きリード


バーレーングランプリの開幕に先駆け、ブレンボがフォーミュラ1世界選手権の2023年シーズンにおけるリーディングポジションを確保。


ステッツァーノ(イタリア)、2023年2月27日―3月3~5日のバーレーングランプリの開幕に先駆け、ブレンボはフォーミュラ1世界選手権の2023年シーズンにおけるリーディングポジションを確保しました。

ブレンボには、過去48シーズンにわたるフォーミュラ1での豊富な経験があり、ドライバーズチャンピオンシップ27回、コンストラクターズチャンピオンシップ32回、グランプリレース485勝をブレンボのブレーキ搭載マシンが獲得しています。この経験を生かし、各チーム向けにカスタマイズした新しいブレーキシステムを開発しました。参戦するシングルシーターのほとんどのマシンにブレンボの油圧系統(キャリパー、マスターシリンダー、バイワイヤユニット)および摩擦材(カーボンディスク、ブレーキパッド)が搭載される予定です。




2023年のブレーキシステムの概要

ブレンボは20年間にわたって、 フォーミュラ1におけるディスクの概念に変革を起こし続けてきました。2000年代初期には、ブレンボのカーボンディスクの厚さは28mm、ディスクホールは1列で最大72個、直径10mm超でした。現在では、カーボンディスクの直径はフロント車軸用で278mmから328mm、リア用で266mmから280mmまで拡大し、厚さは32mm、ディスクホールの数はフロントで1,000~1,100個、リアで900個になっています(冷却性能を最大まで高めるセッティングの場合)。

ブレーキシステムの 重量については、2022年と比較して、2023年は約300gあるいは350g軽量化されています。ちなみに2022年は、新型マシンの規定に対応するため2021年よりも重量が増していました。とはいえ、2023年もマシンの最低重量の規定は変わらず、798kgです。この達成に向けて、ブレンボグループのエンジニアはまず、さまざまなコンポーネントやキャリパー、カーボンパーツの設計を最適化することに奮闘し、その一方で形状を極限まで突き詰めました。

軽量化のメリットは大きく、パフォーマンスに直接影響が及びます。すべてのマシンにはバランス向上のため、適切な場所にバラストが搭載されていることにあります。つまり、ブレーキがより軽量になれば、マシンのバランスを改善する余地が大きくなるのです。

パッドについては、2023年は規定によりドリルド加工されたものが禁止される予定です。

ブレンボのエンジニアは、各ブレーキトルクが2022年と比較して5%増加すると予想しています。





全チームがブレンボグループのキャリパーを搭載

ブレンボの強力なプレゼンスは、2023年のグリッドでも立証されています。全10チームのキャリパーをブレンボグループが供給し、そのうち9チームがブレンボ製、1チームがAPレーシング製のキャリパーを搭載する予定です。APレーシングはコヴェントリー(イギリス)にある、ブレンボ(本社・ベルガモ)のグループ企業です。

20名のフォーミュラ1ドライバーは全員、ビレットから切削加工されたニッケルメッキ仕上げの新型キャリパーを使用します。キャリパー1つあたりのピストン数は6個。これは規定により認められている最大数です。

また、5つのチームで、リアシステムに制動制御用としてブレンボとAPレーシングが開発したバイワイヤユニットが採用されます。バイワイヤユニットは、フロントとリアの車軸間で制動力のバランスを調整し、散逸される制動効果を回生制動に瞬時に変更します。さらに、フロントとリアのバランスの最適化を図ります。




カスタマイズ、テレメトリー、メンテナンス

フォーミュラ1では、マシンごとにセットアップが異なります。ブレンボのエンジニアは新型ブレーキキャリパーの重量と剛性の最適な比率を割り出すため、各チームと協働しました。 長年のノウハウを生かし、ブレンボではそれぞれのチームが目標とする最適な比率のブレーキキャリバーを個別に設計しました。 チームによって軽量化を剛性より優先するキャリパーが好まれる場合もあれば、重くても剛性が高いソリューションを要求し採用される場合もあります。微妙なバランスを取ることが、各チーム・各マシンごとのブレーキシステム向け専用ソリューションの開発につながります。

各チームはホイール内部のセンサーによって、ディスクとキャリパーの温度を常に把握することができます。各チームのエンジニアは、収集されたデータに基づき、ドライバーによる温度とブレーキの最適なバランス管理のサポートが可能となります。




ブレンボ・レーシングの新しいロゴ

2023年フォーミュラ1世界選手権の開幕に合わせ、ブレンボでは ブレンボ・レーシングのおなじみのロゴを一新します。

モータースポーツは常にブレンボのDNAに組み込まれています。またモータースポーツ自体も、純粋な競走から情熱・体験・エンターティンメントの共有へと変化を遂げつつあります。こうしたことから、自然に湧き出る情熱こそがブレンボの全従業員を駆り立て、新しい目標を必ず達成し、製品とソリューションの未来、そして新しい世代を見据えたイノベーションを決して止めないことを可能にします。




ブレンボ・レーシングの新たなロゴではこうした過程を考慮し、ブランドの特徴と価値観における進化を表現しています。このロゴには情熱、卓越性、革新性、パートナーシップ、意欲、サステナビリティが融合されています。

2022年末に発表された当社の新しいビジュアル・アイデンティティと合わせて、ブレンボ・レーシングのロゴも新しくなりました。よりシンプルでモダンな新しい字体になったブレンボのロゴを取り入れ、ブランド名の末尾につく「racing(レーシング)」を、現代的なスタイルのフォントにし変更しています。

また、2023年フォーミュラ1世界選手権の開幕を機に、当社の戦略ビジョン「Turning Energy into Inspiration」を反映した「Turning Passion into Performance」をキーワードにしたモータースポーツの新たな展開を開始します。

この新たなロゴは、ブレンボのあらゆるデジタルおよび物理的資産でグローバルに展開されます。


画像やビデオのダウンロードはこちらから。
https://mediakit.brembo.com/index.php/brembo-continues-to-be-the-braking-systems-leader-in-the-2023-formula-1-championship#images


ブレンボSpAについて

ブレンボSpAは、自動車用ブレーキ技術の世界的リーダーであり、定評のあるイノベーターです。ブレンボは、世界中の自動車、商用車、バイクの主要メーカーに高性能のブレーキシステムを供給しており、レース用のクラッチやその他のコンポーネントも提供しています。ブレンボはレース部門でもリーダー的存在であり、600以上のチャンピオンシップを獲得しています。ブレンボは現在、3大陸15カ国に30の生産拠点と事業所を持ち、12,200人以上の従業員を擁していますが、そのうち約10%は研究開発に携わるエンジニアや製品のスペシャリストです。2021年の売上高は27億7760万ユーロ(2021年12月31日)でした。ブレンボはブレンボ、AP、APレーシング(AP Racing)、ブレコ(Breco)、バイブレ(Bybre)、ホタ・ホアン(J.Juan)、マルケジーニ(Marchesini)、およびSBSフリクション(SBSFriction) ブランドを介して事業を展開しています。


ブレンボの連絡先

Roberto Cattaneo
Chief Communication Officer Brembo SpA
Tel. +39 035 6055787 Email: roberto_cattaneo@brembo.it

Daniele Bettini
Motorsport Media Relations Brembo Spa
Tel. +39 345 6988272 Email: daniele_bettini@brembo.it


株式会社ブレンボ・ジャパン
https://www.brembo.com/jp/


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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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