トヨタがハイブリッド車の給電機能を標準化|カローラ、RAV4など続々展開

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トヨタはカローラおよびカローラツーリングの一部改良に合わせ、カローラハイブリッド全車に、非常時給電システム付きコンセント(AC100V・1500W)をオプションで新たに設定した。アウトドアレジャーブームに加え、万が一に災害時にも活躍する車の外部給電機能。今トヨタが取り組む外部給電機能について今一度確認しておこう。

キーワードは「クルマ給電」エコと防災のハイブリッド

2020年10月2日現在、トヨタの公式サイトには55車種のラインナップがある。今回、カローラハイブリッドに非常時給電システム付きコンセント(AC100V・1500W)がオプション設定されたことで、外部給電機能を備えた車種は24車種となった。

もともと車種のラインナップが多いということもあるが、トヨタはこれまで、アウトドアレジャーだけでなく災害支援にも役立つ「クルマ給電」を推進し、公式サイトなどを通じて訴求してきた。

車は単なる移動手段から生活を支える相棒へ

トヨタのハイブリッドシステムTHS-IIは、独自の大容量バッテリーとの効率的なコンビネーションにより、他社よりも優れた燃費性能を誇ってきた。20年以上に渡りハイブリッドの量販モデルで培ってきたバッテリーマネージメントに対する豊富なノウハウは、次世代のプラグインハイブリッド(PHV)や燃料電池車(FCV)、さらに電気自動車(EV/BEV)などでも大いに発揮されている。

そして、こうしたハイブリッド車などの大容量バッテリーの性能は、クルマだけに留まらず、我々の生活にも活かすことが出来るようになった。

アウトドアから災害発生時まで車の電気をフル活用

もしもの時の非常用電源

近年注目されているのが、ハイブリッド車などの大容量バッテリーを、災害発生時の非常用電源として有効活用するというもの。

電気はもっとも復旧が早いと言われているが、災害発生直後から復旧作業に入った場合でも24時間~48時間掛かる。さらに、大地震など大規模災害の場合、発生から3日間は人命救助が最優先され、ライフラインの復旧はそのあと。つまり、3日間は自分たちで暮らしを維持する必要があるのだ。

車内にあるアクセサリーコンセント(AC100V・1500W)は、基本的に走行中(走行可能状態)で利用するもの。これに対し「非常時給電システム」は、走行機能は停止させた停車状態でAC100V・1500Wが利用出来るのが特徴だ。

例えば、ガソリンが満タンなプリウスで400Wを消費した場合、約4.5日の利用が可能となっている。電気ケトルでお湯が沸かせれば、簡易的な食事や温かい飲み物が得られるし、携帯電話などの通信機器も安心して使うことが出来るだろう。身近なクルマが非常用に利用出来るとなれば、災害の停電時などに心強い存在となる。

プラグインハイブリッドなら、さらに充実した給電性能も

さらに大容量バッテリーを搭載したプラグインハイブリッド車なら、得られる電気は格段に増える。

これはプリウスPHV、RAV4 PHVに備わる「AC外部給電システム(ヴィークルパワーコネクター)」を用いる。停車時にAC100V・1500Wが利用出来る点は非常時給電システムと同じだが、車内のコンセントではなく、給電口から専用のコネクターを用いて電気を引き出す。しかもバッテリーのみで給電出来る「EV給電モード」と、バッテリー残量が減った際にエンジンで給電を続ける「HV給電モード」を選択可能だ。エンジンをかけたくない屋内や狭い空間での使い分けが出来るのは嬉しい。

災害時のみならず、アウトドアでも活用出来るのが嬉しい

これは非常時以外でも、アウトドアレジャーの際に活用出来るのも良い。EVモードならばエンジンもアイドリングせず、周囲に迷惑をかけることもない。

一般家庭が日常に使用する電気量を1日当たり10kWh(1時間あたり400W)と想定すると、RAV4 PHVの場合、EV給電モードで約20時間(バッテリー満充電時)、HV給電モードなら5日程度の電気が供給出来る(ガソリン満タン時)という。

四方を海と山に囲まれ、自然災害が多い日本。また異常気象の影響か、大規模な豪雨も増えてきた。次の乗り換えの際には、非常時給電システムを備えたハイブリッドカーを手に入れておくことで、万が一に備えておきたいものだ。

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