メルセデス・ベンツ Cクラス4車種を同時刷新…新技術「BSG+48 Vボルト電気システム」搭載

セダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレを同時刷新!

メルセデス・ベンツ日本は、新型Cクラスを発表し、2018年7月25日より注文受付を開始した。納車は9月より順次予定している。

価格(消費税込)は、セダンが449万円~580万円、メルセデスAMGのセダンが940万円~1379万円。ステーションワゴンが473万円~604万円、メルセデスAMGのステーションワゴンが602万円~1398万円。クーペが564万円、メルセデスAMGのクーペが950万円~1424万円。カブリオレが615万円、メルセデスAMGのカブリオレが1003円~1483万円となる。

>>新型Cクラスの内外装デザインを画像で見る

エクステリアデザイン

新型Cクラスは、フロントおよびリアバンパーを刷新し、よりダイナミックなデザインとなった。LEDハイパフォーマンスヘッドライトは、ヘッドライト内部にマルチチャンバーリフレクターが上下4列ずつ立体的に並び、近未来的な印象を演出している。

さらに上位のマルチビームLEDヘッドライトは、EクラスやSクラスと同様のシステムで、片側84個のLED光源を瞬時に個別に制御することにより、前走車や対向車のドライバーを幻惑することなく、広い範囲を明るく照射し続ける。雨天の照り返しを抑えるモードや、高速道路モードなど様々な状況に対応することができるだけでなく、最長650m先まで照射するウルトラハイビームも新たに搭載した。

さらに、セダンのテールライトユニットは内部がCクラスの“C”の文字をモチーフにしたライトデザインに変更され、新型Cクラスの新たな特徴の一つとなっている。

AMGライン エクステリア

AMGラインのエクステリアは、フロントに新たに「ダイヤモンドグリル」を採用し、左右のエアインテーク部に2本のフィンが装着されるなど、高級感とダイナミックさを両立したデザインとなっている。また、フロントバンパー左右に新たに設けられたエアカーテンは、バンパー及び、フロントタイヤ周辺の空力性能を向上する効果がある。さらに、新設計の18インチ AMG5 ツインスポークアルミホイールは、外周部にプレートを備えるなど、空力性能を追求したデザインとなっている。

インテリア

インテリアは、ダッシュボードからドア、シートまで流れるような一体感がありつつ、スポーティなデザインコンセプトを継承しながら、ダッシュボード中央にはナビゲーションやエンターテインメントシステムの表示画面となる、高精細10.25インチのワイドディスプレイを装備している。

また、インストゥルメントクラスターの機能を持つ、高精細12.3インチのCクラス専用デザインコックピットディスプレイは速度計や回転計、ナビゲーションや安全運転支援システムなどの情報を表示することができるほか、クラシック、スポーツ、プログレッシブの3種類のデザインの中から好みで設定することができる。

ステアリングホイールはSクラスと同じデザインの、メルセデス・ベンツ最新世代のステアリングホイールが採用されており、上質かつスポーティなデザインとなっているほか、手を放さずに、ナビゲーションの操作や車両の設定などが行える、タッチコントロールボタンや、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付)を設定するスイッチも備えており、操作性の向上にも寄与する。

また、カラーがゆっくりと変化し続けるマルチカラーアニメーションを搭載したアンビエントライト(64色)を装備するなど、最新のメルセデス・ベンツモデル共通のデザインや装備を採用した。

さらに、総出力225W、9スピーカーのアドバンスドサウンドシステムを新たに設定したほか、ハイエンドオーディオ専門メーカーのブルメスター社と共同開発した、2つのFront Bassスピーカーを含む13個のハイパフォーマンススピーカー(総出力590W)、9チャンネルのアンプなどにより、極めて高精細なナチュラルサウンドを表現するBurmesterサラウンドサウンドシステムも選択することができる。

パワートレイン

C200 アバンギャルド

「C200 アバンギャルド」には新開発の1.5リッター直列4気筒ターボエンジン「M264」と「BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)」、「48Vボルト電気システム」などの新技術を採用することにより、効率性、快適性、高性能化を同時に実現したパワートレインを搭載している。

「M264」エンジンは、単体で最高出力184PS(135kW)、最大トルク280Nmを発生する。ターボチャージャーにはツインスクロールシステムを採用したほか、可変バルブタイミングを実現するカムトロニックも搭載されており、状況に応じた最適な吸気を実現している。

また、エンジン内部の摩擦低減対策として、メルセデス・ベンツが特許を取得した、CONICSHAPE加工を採用。これは、シリンダーウォールをフォームホーニング加工する際に、シリンダーウォールを底部に向けてやや広がる形とすることで、ピストンスカート部に発生する摩擦を低減する技術である。

さらに、ベルトを介してクランクシャフトと接続される、スターターとジェネレーターを兼ねるモーター、BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)と48Vボルト電気システムは、回生ブレーキ等により発電した48Vの電気を1kWhのリチウムイオン電池に蓄電し、必要な際に最高出力14PS(10kW)、最大トルク160Nmを発生し動力を補助する。回生ブレーキによる燃費低減効果だけでなく、ターボチャージャーの過給圧が十分に高まるまでの間のアシストを行い、スムーズな加速に貢献する。

また、このモーターはギアシフト時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行う。これにより、シフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを実現する。

そのほかにも、ウォーターポンプが電動化され、冷却能力を必要に応じて最適に調整することができるほか、エンジンを止めた状態で走行するコースティングの実現や、エンジンの始動の際の低騒音、低振動を実現した。

C220 d アバンギャルド

「C220 d アバンギャルド」にはEクラスにも搭載されている、最高出力143kW(194PS)、最大トルク400N・m(40.8kg・m)を発生する、メルセデス・ベンツ最新の2リッター直列4気筒BlueTECエンジンが搭載される。

従来型のクリーンディーゼルエンジンより高出力化された一方、振動、騒音も低減されており、快適なドライブを実現。また、シリンダーブロックと、ピストンに熱膨張率の異なる素材を採用することや、メルセデス・ベンツが開発した表面コーティングNANOSLIDEを導入することで、摩擦を低減し効率性を向上している。

さらに、排出ガス浄化経路の短縮やsDPF(DPF with SCR Coating:選択触媒還元法コーティング付粒子状物質除去フィルター)を採用するなど、排気の浄化にも注力して開発され、欧州において導入されているRDE(実路走行試験)規制に適合したエンジンとなっている。

インテリジェントドライブ

メルセデス・ベンツの自動運転開発の次のステップとなる技術は、特に高速道路での渋滞の際に、運転支援機能によりドライバーにかかる負担を大きく軽減するシステムである。

新型Cクラスには、昨年発表された新型Sクラスと同等のシステムが全てのモデルで選択することが可能。先行車との車間距離のみならず周囲の交通状況(車両、車線、ガードレールなど平行な物体)を常に監視して、従来よりもステアリングアシストが作動する状況が大幅に拡大した。

車線が不明瞭または表示されていない場合には先行車を追従する。また、システム起動時に高速道路上で自動停止した場合、30秒以内(一般道は3秒以内)であれば自動再発進が可能となり、渋滞時のドライバーの疲労を大幅に低減する。

その他の革新技術、アクティブレーンチェンジングアシストは、ドライバーがウインカーを点滅させた場合、行き先の車線に車両がいないことを確認して、自動で車線変更を行う。さらに、走行中にドライバーが気を失うなど万が一の場合には、自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止するアクティブエマージェンシーストップアシストも搭載した。

メルセデスAMG

新型Cクラスには、メルセデスAMGが専用開発した高出力V6エンジンと、パフォーマンス志向の四輪駆動システム AMG 4MATICを備えた「メルセデスAMG 43シリーズ」と、トップパフォーマンスモデルの「メルセデスAMG 63シリーズ」がラインアップされる。

メルセデスAMG 43シリーズは、ターボの大型化と制御の改良により、従来モデルより23PS(17kW)高出力化し、最高出力390PS(287kW)となりさらに伸びやかな加速を実現する。

また、高性能エンジンのパワーを四輪に最適に配分するMercedes-AMGが開発した四輪駆動システム AMG 4MATICを搭載しており、31:69とリア寄りのトルク配分により、スポーツ走行時などで強力なトラクションと安定感あるハンドリングを提供する。

エクステリアは、従来メルセデスAMG 63シリーズに採用されていた、イリジウムシルバーマットに塗装されたツインルーバーのAMGラジエターグリルを採用し、リアには新しく、左右それぞれにツインラウンドテールパイプを装備することで、スポーティさを強調している。また、新設計のフロント/リアエプロンは、空力性能の向上に寄与している。

インテリアには、新たに非常にスポーティなデザインのAMGパフォーマンスステアリングを採用し、ドライバーのパフォーマンスへの期待感を高める。

メルセデスAMG 63シリーズには、新たにAMGパナメリカーナグリルを採用。また、新しくデザインされたフロントスポイラー内のフィンは、空力性能を向上するとともに、ワイドでスポーティな外観を強調している。

インテリアには最新のAMGデザインのステアリングホイールが採用されており、スポーティな印象を与えるとともに、正確な操舵のためのグリップを実現するデザインとなっている。さらにSモデルには、ステアリングホイールから手を離さずに走行モードを変更することができるAMGドライブコントロールスイッチが装備される。

右側のスポークの根元に位置するボタンは「Comfort、Sport、Sport+、Race、Individual、Slippery」など、ダイナミックセレクトの走行モードを選択することができ、左側はエグゾースト、サスペンション、マニュアルモード、ESPなどの調整を行うことができる。

さらにSモデルに設定される「AMGパフォーマンスパッケージ」には、耐熱性能の強化と軽量化による性能強化を目的としたAMGカーボンセラミックブレーキ(フロント)と、横方向のサポートを強化したAMGパフォーマンスシートが採用され、更なるハイパフォーマンスを追求した。

トランスミッションには新たに9速のAMGスピードシフトMCTを採用し、軽量化とレスポンスの向上を図っている。

メルセデス・ベンツ/Cクラス
メルセデス・ベンツ Cクラスカタログを見る
新車価格:
599万円995万円
中古価格:
29.8万円825万円

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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