トヨタ、WRC第3戦ラリー・メキシコは2台揃って6位・7位入賞
2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦ラリー・メキシコが開催され、TOYOTA GAZOO Racingのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合6位でフィニッシュ。
ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC #11号車)も総合7位で完走し、今シーズン初めて2台のクルーが揃って10位以内に入り、ポイントを獲得した。
今回のラリーではメキシコの特徴である高い気温と、高い標高という要素が組み合わさった結果、競技2日目にはチームはエンジン温度の上昇という難題に直面した。
しかしスタッフ全員の努力と貢献により、競技3日目以降問題は解決し、最終日には選手たちが心から満足できる状態までヤリスWRCを進化させることに成功。
タフなコンディションのラリーを走破したことで、TOYOTA GAZOO Racing WRTはさらに多くの事を学び、将来に向けて貴重な経験を蓄積した。
WRC次戦は、4月6日から9日にかけてフランスのコルシカ島で行なわれる第4戦ツール・ド・コルス。
コルシカ島の島全体が舞台となるこの伝統の1戦は、シーズン最初の完全なターマックラリーである。コルシカ島のツイスティな舗装路は平均速度こそ比較的低いが、ミスに対しては寛容ではなく、選手たちは正確なマシン操作を求められる。
4月のコルシカ島は天候変化が読みにくいため、選手とチームはあらゆるコンディションに対応できるように、入念な準備を行う必要がある。
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各コメント
トミ・マキネン(チーム代表)
モンテカルロ、スウェーデンと開幕から2戦連続で素晴らしい結果になりましたが、今回のメキシコは、我々が今年直面するであろうと事前に予想していたような結果になりました。しかし、難しい状況を乗り越え、ふたりのドライバーが初めて同時にドライバーズポイントを獲得したことに満足しています。
今回の結果、そして我々にとって初めてのグラベルラリー参戦から多くの情報を得られた事を嬉しく思います。今回我々が学んだことは、将来必ず役に立つでしょう。今回は非常にトリッキーなラリーだったにも関わらず、2台のクルマを完走に導いたドライバー、コ・ドライバー、エンジニア、そしてメカニックの貢献に心から感謝します。
ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
ラリー・メキシコでは5位以内に入ることが目標でした。1つ及ばず6位という結果でしたが、今回我々が序盤に直面した困難は予想を超えたものでしたし、またパワーステージでボーナスポイントを獲得できたので、嬉しく思います。そして、ドライバーズとマニュファクチャラーズの両選手権では、依然良いポジションにつけています。
今日は最初のSSの滑りやすいセクションでスピンし10秒を失ってしまいましたが、それまでは今回のラリーで最高のフィーリングでした。あのスピンがなければかなり良いタイムを記録することができたと思いますが、重要なのは最後に満足できる状態にまでクルマを持っていけたことです。4日間の戦いを通して、我々は一段と成長することができたと思います。
ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC #11号車)
体調不良により、私にとってはスタートからフィニッシュまで辛いラリーでしたが、今シーズン初めてリタイアすることなく、10位以内で走り切り、ポイントを獲得することができたことを嬉しく思います。ヤリ-マティと0.3秒差で最終日を迎えたのは良い経験でしたが、彼のほうが速く、逆転することはできませんでした。
ラリー・メキシコで今回我々が体験した事は、自分たちとチームの将来にとって大きなプラスになるでしょう。また、このラリーでは今年初めて木に当たらずに最後まで走ることができ、この年齢になっても自分がまだ成長し、多くを学んでいると実感することができました。
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