トヨタHV絶好調!世界販売台数が1千万台を突破!初代プリウスはオタクが乗るクルマだった!?

約90以上の国・地域で販売

プリウス(初代)

トヨタは、ハイブリッド車のグローバル累計販売台数が2017年1月末までに1,004.9万台(プラグインハイブリッド車を含む)となり、1,000万台を突破したことを発表した。

初代プリウスの開発責任者 内山田竹志取締役会長は、「初代プリウスの発売当時『ハイブリッド』という言葉は世間に全くなじみもなく、乗っている人は『オタク』だとも言われた。しかし、そのような未知のクルマに期待を寄せ、お乗りいただいた多くのお客様に支えられて、ハイブリッド車は1,000万台という節目を迎え、今では『普通のクルマ』になるまで普及することができた。ハイブリッド車をここまで育ててくださった全てのお客様に心から感謝を申し上げるとともに、これからもお客様と一緒に地球環境問題の解決に貢献できるよう挑戦を続けていきたい」とコメントした。

◆1997年、世界初の量産ハイブリッド乗用車プリウスを発売

北京MS

トヨタは環境への対応を経営の最重要課題の一つと位置付け、「エコカーは普及してこそ環境への貢献」との考えのもと、ハイブリッド車の普及に取り組んできた。

トヨタがハイブリッド車を投入して20年。エコカーを取り巻く環境は大きく変化してきた。1997年8月に日本でコースターハイブリッドEVを発売、同年12月に世界初の量産ハイブリッド乗用車プリウスを発売。

プリウスの普及とともに「環境性能でクルマを選ぶ」というユーザーの新しい基準ができ、ハイブリッド車を開発・導入する会社が増えたことで「ハイブリッド車」という新しいジャンルが定着した。

世界中でハイブリッド車や他の低燃費車が選ばれるようになったことで、自動車業界全体として地球環境問題への貢献を進めることができた。

そして2016年4月末の900万台突破から約9か月で累計販売台数1,000万台を達成した。

ハイブリッド車販売台数(トヨタ調べ)

ハイブリッド車販売台数

◆CO2排出抑制効果は約7,700万トンに

プリウスとプリウスPHV

2017年1月末までに販売したハイブリッド車のCO2排出抑制効果は約7,700万トン、ガソリン消費抑制量は約2,900万kL(いずれも車両サイズおよび動力性能が同等クラスのガソリンエンジン車との比較)と試算している。

トヨタは2015年10月に「トヨタ環境チャレンジ2050」を発表し、地球環境の問題に対してクルマの持つマイナス要因を限りなくゼロに近づけ、持続可能な社会の実現に貢献するために取り組むべきチャレンジを掲げた。

トヨタは各種エコカー開発に必要な要素技術を含み、様々な燃料と組み合わせることができるハイブリッド技術を「21世紀の環境コア技術」と位置付け、エコカーのさらなるラインナップの拡充に取り組んでいく。なお、2月15日にはプリウスPHVが発売となる。

詳細:発売直前!トヨタ新型プリウスPHVがいよいよ登場!気になる燃費や価格は?

◆初代プリウスの開発から1000万台まで

温室効果ガスの排出量削減が世界的な課題となる中、「21世紀に直面する資源・環境問題にトヨタとしての答えを出そう」と始まった初代プリウスの開発。

開発陣は「どのような結果になろうともハイブリッド車を開発することは必ず将来の役に立つ」、「できることをやるのではなく、やるべきことをやる」との志をもってプロジェクトに臨み、世界初の量産ハイブリッド乗用車を世の中に送り出した。

初代プリウスに採用した「THS(TOYOTA Hybrid System)」は2003年に「THS II」へと進化を遂げ、その後のトヨタの車両に幅広く展開された。プリウスは「エコカーの代名詞」と呼ばれるまでになり、「TNGA(Toyota New Global Architecture)」の1号車となった4代目は、環境性能だけでなく、運転して楽しいクルマとして選んでもらえるよう、走行性能にも徹底的にこだわって開発した。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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