AMGが手掛けるハイパフォーマンスクーペ「新型C 63/C 63 S クーペ」注文受付開始
メルセデスAMG社がモータースポーツで培った技術を投入
メルセデス・ベンツ日本は、新型「メルセデスAMG C 63 クーペ/C 63 S クーペ」を発表し、4月15日より注文受付を開始する。なお、発売は8月頃を予定している。
価格(消費税込)は、「C 63 クーペ」が1,246万円、「C 63 S クーペ」が1,358万円となる。
「メルセデスAMG C 63 クーペ」は、ボディのドア、ルーフ、トランクを除くほぼ全てのパーツをC 63 クーペ専用に開発し、メルセデスAMGが独自開発した最新技術により、クラストップの動力性能を備えたメルセデスV8トップパフォーマンスのリアルスポーツクーペである。
「メルセデスAMG C 63 クーペ」の特長
【デザイン 】
C 63 クーペのエクステリアは、メルセデスクーペの伝統的プロポーションである、流れるように美しいルーフライン、そのラインが流れ着く大胆で力強いリアエンドを踏襲している。大きく張り出したC 63 クーペ専用リアフェンダーが力強さを強調する。
リアエンドは、エグゾーストエンドをディフューザーと一体化させることで、ボディ下部の空気の流れを整えエアロダイナミクスを向上させた。トランクリッドスポイラーリップを備えることにより、リアにかかるダウンフォースを増加させロードホールディング性を高めている。
インテリアも同様で、C 63 S クーペのステアリングは、グリップ部に吸湿性に優れたDINAMICA素材を採用することで、激しいスポーツ走行でも優れた操作性を発揮。また、シートはサイドサポートを張り出し乗員のホールド性を高めたAMGスポーツシートを採用している。
【AMG 4.0リッターV8直噴ツインターボエンジン】
「メルセデスAMG C 63 クーペ」の心臓部には、メルセデスAMG社が完全自社開発したスポーツカー「メルセデスAMG GT」と基本設計を共通とするAMG 4.0リッターV8直噴ツインターボエンジン「M177」が搭載される。
砂型鋳造されたクローズドデッキのアルミニウムクランクケースに鍛造アルミニウム製ピストンを組み合わせることで、軽量かつ高強度なエンジンを実現。また、シリンダーウォールにスチールカーボン材を溶射コーティングするNANOSLIDE摩擦低減加工を施すことで、フリクションロスを低減した。
2基のターボチャージャーはV型シリンダーバンクの外側ではなく内側に配置する「ホットインサイドV」レイアウトとした。エンジンを可能な限りコンパクトにするとともに、ターボチャージャーへの吸排気経路を最適化することで、優れたレスポンスを実現する。
メルセデスAMGが独自開発したこれらの最新技術により、C 63 クーペは最高出力476PS(350kW)/最大トルク650Nm、C 63 S クーペは最高出力510PS(375kW)/最大トルク700Nmを発揮。C 63 S クーペは0-100km/h加速は3.9秒と、クラストップの動力性能を実現した。(数値は全て欧州仕様参考値)
【AMGダイナミックエンジンマウント】
エンジンマウントに磁性体入の液体可変マウントを搭載。各種センサーからの情報によりドライビングの状況を検知して、マウントの硬さを自動で調整する。
通常走行時は柔らかいマウントによってドライブトレインからのノイズと振動を効果的に遮断し快適性を高め、ダイナミックなドライビング時にはマウントを硬くすることでドライブトレインのロールモーションを減少しクイックなコーナリングを実現しる。(C 63 S クーペに標準装備)
【エグゾーストフラップ付AMGエグゾーストシステム】
C 63 クーペとC 63 S クーペには排気管内のエグゾーストフラップによってエグゾーストノートを切り替えるシステムが装備されている。
C 63 クーペには排気管内に1つの連続可変エグゾーストフラップを備えた「AMGスポーツエグゾーストシステム」を装備。トランスミッションモードに応じた2種類のエンジンサウンドを、AMGダイナミックセレクトスイッチにより切り替えることができる。
一方、C 63 S クーペには、3つの連続可変エグゾーストフラップを備えた「AMGパフォーマンスエグゾーストシステム」を装備。トランスミッションモードに応じ、加速時やシフトダウンによる自動ブリッピング時にエモーショナルなサウンドを響かせたり、長距離クルージングなどで落ち着いたサウンドを響かせることができる。
【AMGスピードシフトMCT】
トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを採用し、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現した電子制御式7速スポーツトランスミッション「AMGスピードシフトMCT(マルチ・クラッチ・テクノロジー)」を搭載。通常のオートマティック・トランスミッションに見られる損失を低減し燃費効率の大幅改善に貢献し、シフトダウン時の自動ブリッピング機能やレーススタート機能によってダイナミックな走りも愉しめる。
さらに、高速走行時などにアクセルから足を離すとエンジンとトランスミッションを切り離して燃料消費を抑えるセーリング機能の採用によって燃費を優先する「C(Comfort)」、よりスポーティなドライビングが愉しめる「S(Sport)」「S+(Sport Plus)」、様々なパラメーターを個別に設定できる「I(Individual)」の4つのモードを設定。またC 63 S クーペ専用の「RACE」モードでは、サーキット走行のためにすべてのパラメーターが変更される。
【AMGリミテッド・スリップ・デフ】
C 63 クーペには機械式AMGリミテッド・スリップ・デフを装備し、あらゆる走行状況で強力なトラクションと安定感あるハンドリングを提供する。
C 63 S クーペには電子制御AMGリミテッド・スリップ・デフを装備し、走行状況に応じてロッキング機構を電子制御することで、トラクションを高め限界領域におけるコーナリングスピードをいっそう向上させる。
【AMG RIDE CONTROLスポーツサスペンション】
サスペンションは、フロントに4リンク式、リアにマルチリンク式の「AMG RIDE CONTROLスポーツサスペンション」を採用している。四輪それぞれの減衰特性をボタンひとつで調整できる電子制御ダンピングシステムを採用し、AMGダイナミックセレクトスイッチまたは専用ボタンにより「Comfort」、「Sport」、「Sport Plus」の3つのモードから減衰特性を選択することができる。
【AMGダイナミックセレクト】
快適なクルージングからサーキットでのダイナミックなパフォーマンスまで、センターコンソールのスイッチを操作するだけでドライバーが望むキャラクターにセッティング可能なシステム。トランスミッションのシフトプログラムに加え、エグゾーストシステムを含むエンジン特性、サスペンション、ステアリング特性、3ステージESP、ECOスタートストップ機能が連動して変化する。
また、C 63 S クーペには「RACE」モードが追加され、サーキットでの停止状態から最適な加速を可能にする。
【AMGパラメーターステアリング】
14.2のクイックレシオに設定されたラック&ピニオン式のステアリングを採用。リニアかつクイックなハンドリング特性を実現した。
電動パワーステアリングの採用により、駐車時や市街地など低速走行時には操舵力を低減、高速走行時では安定性を向上させるよう、パワーアシスト量が変化。さらに車速だけではなく、AMGダイナミックセレクトのドライブモードによってもパワーアシスト量が変化する。
スポーティなドライビング時にはアシスト量が減少し、正確なステアリングフィールと路面からのダイレクトなフィードバックを得ることが可能。
【3ステージESP(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム)】
高レベルな安全性を確保する標準モードの「ESP ON」、システム介入前に一定のドリフトアングルを許容するスポーティなセッティングの「ESP SPORT Handling」、サーキットでの高度にダイナミックなドライビングのためにESPがオフになる「ESP OFF」の3つのモードを備えた「3ステージESP」を標準装備している。
【AMG強化ブレーキシステム】
C 63 クーペは前後に360mmドリルドベンチレーテッドディスクを装備し、ハイパフォーマンスに対応する強大な制動力と耐フェード性、ペダル操作に対する優れた応答性を発揮する。C 63 S クーペにはパフォーマンスの向上に対応し、フロントにより大径の390mmディスクを装備。また、軽量なコンポジットタイプのブレーキディスクの採用によりばね下重量が低下し、大幅に加速・コーナリング性能が向上した。
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