スーパーGT 第6戦 SUGO『今シーズン6戦目でやっと掴んだ勝利!』ホンダレポート
伊沢「高橋国光監督の涙を見た時は“レースは勝たなければいけないんだな”と改めて思った」
スーパーGT第6戦『SUGO GT 300km RACE』決勝レースが、9月20日、スポーツランドSUGOで行われ、クラッシュもあった激戦の中、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/伊沢拓也 組)がホンダ勢に今季初優勝をもたらした。
2位は#46 S Road MOLA GT-R(本山哲/柳田真孝 組)、3位には#24 D’station ADVAN GT-R(佐々木大樹/ミハエル・クルム 組)が入った。
ホンダレースレポート
公式予選では、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTが2番グリッド、#64 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐/ベルトラン・バゲット 組)が3番グリッドを獲得。さらに#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(小暮卓史/オリバー・ターベイ 組)は8番グリッド、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/武藤英紀 組)は9番グリッド、#8 ARTA NSX CONCEPT-GT(松浦孝亮/野尻智紀 組)は10番グリッドから本日の決勝レースに挑んだ。
午後2時、フォーメーションラップに続いてローリングスタートが切られ、81周の決勝レースが始まった。5台のNSX CONCEPT-GTはグリッド順位を守り、オープニングラップを終えた。
3番手を走行する#64 Epson NSX CONCEPT-GTのペースは序盤から速く、2番手の#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTとは2秒以下の間隔を保ち追走、そして#64 Epson NSX CONCEPT-GTは23周目の最終コーナーでイン側のグリーンエリアにはみ出しながら#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTをオーバーテイクし、2番手に浮上した。しかし、グリーン上を勢いよく走行したためにサスペンションにダメージを負い、直後にペースダウンを余儀なくされる。
その後、#64 Epson NSX CONCEPT-GTはタイヤ交換と給油を行ってコースに復帰したものの、マシンの状態が完全ではなかったため、ピットに戻った途端にリタイアを喫することとなってしまった。
25周目、ライバル陣営の1台がバックストレートでクラッシュし、コース上に停止するアクシデントが発生しセーフティカーが出動。GT500クラスとGT300クラスはそれぞれメインストレート上に整列したあと、改めてセーフティカーランを再開した。
この間、ピットロード入り口は閉鎖されたが、30周目にはピットロード入り口がオープン。この時、すでに周回遅れになっていたライバル陣営の1台を除くGT500クラスの全車がピットイン。GT300クラスの車両も大半がピットストップを行ったため、ピットレーンは大混雑となり、方向転換を行う際にピットロードを塞ぐ格好になる車両も。
この影響でピットレーンが渋滞し、ピットアウトタイミングが30秒ほど遅れる車両があったほか、ピットアウトの混乱が収まる前にセーフティカーが退去してレース再開となったため、ここでの混乱がレースの流れに大きな影響を与えることになった。
セーフティカーランが終わった33周目の段階で、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは2番手をキープ。これに#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTが9番手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTが10番手、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTが11番手で続く。
後半を担当するドライバーは、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは伊沢選手、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは小暮選手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは塚越選手、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは松浦選手。
ピットストップで硬めのハードタイヤに交換した#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTはここからぐんとペースを上げ、トップを走るライバルの背後に迫った。そして35周目のストレートで抜群のスピードの伸びを見せると、伊沢選手はそのまま豪快にオーバーテイクを決め、トップに浮上する。ここから伊沢選手はライバルを引き離し、40周目には3.1秒、43周目には5.0秒のリードを築き上げ、トップの座を確固たるものとした。
その後もレースは緊迫した展開が続いたが、セーフティカーラン中のピットストップなどでいつかの違反があり、次々とペナルティが下されていく。70周目の時点でトップは引き続き#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTで、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは6番手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは9番手、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは10番手となった。
76周目、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTのペースが落ち、そのままピットレーンへと向かいリタイア。原因はエンジン補機類のトラブルだった。
残る3台のNSX CONCEPT-GTはこのままのポジションで81周のレースを走りきり、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは優勝、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは6番手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは8番手でチェッカーフラッグを受けた。
ただし、レース終了後に#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTにはピットストップ時にピットレーンの通行を妨げたとして、そして#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTはセーフティカー中の追い越しが理由で、それぞれ37秒のタイム加算が行われた結果、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは7位、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは8位という正式結果となっている。
この結果、チャンピオン争いのドライバー部門では通算49点を獲得した山本選手と伊沢選手がトップと2点差の2番手に浮上。塚越選手と武藤選手は26点で10番手、小暮選手とターベイ選手は17点で13番手、松浦選手と野尻選手は10点で14番手、バゲット選手と中嶋選手は3点で15番手となった。
一方、GT300クラスではポールポジションからスタートした#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志 組)は、ピットストップの混乱などで後退を余儀なくされ、12位でフィニッシュした。
次戦は10月31日(土)、11月1日(日)にオートポリスで開催される。
山本尚貴選手コメント
「序盤でペースが上がらず、優勝は厳しいかもしれないと思いましたが、しっかりとバトンを伊沢選手につなぐことを第一に考えていました。セーフティカー導入があったときに、自分たちにはいいリセットとなりました。その後は伊沢選手のがんばりに尽きます。伊沢選手とペアを組んで10年近く経ち、途中で離れましたが、再びタッグを組み、ようやく優勝できました。結果を残すことができて、まずはチームとホンダ、そして応援していただいたファンの方々やスポンサーの皆さんに感謝したいです。今シーズンはホンダ勢がなかなか優勝できなかったので、悔しい思いをしました。この1勝が次のステップになればいいと思っています」
伊沢拓也選手コメント
「SUGOはテストの感触もよく、ある程度いけるのではないかという自信がありました。山本選手のタイムが伸び悩んだのは想定内でしたし、いいバトンを渡してくれたので、何とか優勝したいとがんばりました。最初から最後まで最高のパフォーマンスができたのが勝因だと思います。今シーズンはここまで結果を残せておらず、つらい時期もありましたし、自信を失くす瞬間もたくさんあったのですが、そのような中で山本選手がチームを引っ張ってくれていました。それに応えたいという気持ちと、昨日の予選で負けた悔しさを今日のレースにすべてぶつけようと思っていたので、本当にうれしいです。そして、高橋国光監督の涙を見たときは『レースは勝たなければいけないんだな』と改めて思いました」
リザルト
(1)#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
(2)#46 S Road MOLA GT-R
(3)#24 D’station ADVAN GT-R
(4)#6 ENEOS SUSTINA RC F
(5)#19 WedsSport ADVAN RC F
(6)#1 MOTUL AUTECH GT-R
(7)#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT
(8)#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT
(9)#37 KeePer TOM’S RC F
(10)#38 ZENT CERUMO RC F
(11)#12 カルソニック IMPUL GT-R
(12)#8 ARTA NSX CONCEPT-GT
(13)#36 PETRONAS TOM’S RC F
(-)#39 DENSO KOBELCO SARD RC F
(-)#64 Epson NSX CONCEPT-GT
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