トヨタ「MIRAI」9月からヨーロッパで販売開始、価格は約910万円
いよいよ”未来”が世界へ旅立つ
世界初の量産燃料電池自動車であるトヨタ「MIRAI」のヨーロッパでの販売に先立ち、5台の「MIRAI」がイギリス・ブリストルとベルギー・ゼーブルッヘに陸揚げされた。
「MIRAI」は、電気を生み出すための燃料として水素が使われ、走行中に排出されるのは水だけで二酸化炭素排出量はゼロという究極のエコカーだ。
トヨタが開発した「トヨタフューエルセルシステム(TFCS)」は、フロントグリルから取り込まれた空気(酸素)と高圧水素タンクに貯蔵されている水素がFCスタック(燃料電池)内で化学反応を起こして電気を発生、その電気が駆動用モーターに送電されて車が走るという仕組み。
トヨタがこれまで培ってきたハイブリッド技術と燃料電池技術を融合させ、パワフルで高効率な走行を実現した。
1回の水素充填にかかる時間は3~5分で約650km走行でき、使い勝手はガソリンエンジン搭載車と変わらない。
日本ではすでに2014年12月から販売されているが、9月からはヨーロッパで水素ステーションが設置されているイギリス・デンマーク・ドイツの3カ国でも販売が開始される。
他のエリアでの販売は、水素ステーションの普及次第で2017年以降になる見込みだ。
なお、2015年、2016年の販売台数は年間50~100台、ドイツでの価格は66,000ユーロ(約910万円)+VATになることがわかった。
※1ユーロ 138円(2015年8月12日現在)
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